2023年11月2日に、東京(五反田)にて、第8回Lychee Redmineユーザー会「Lychee Fun Basket 2023〜俺たちのプロジェクトの走り方! 周囲を巻き込み、成果を最大化しよう〜」を開催しました。

プログラムには、招待講演を始め、ユーザーによる事例発表、OST(オープン・スペース・テクノロジー)、交流会など、様々なコンテンツをご用意しました。参加者同士の交流を中心に行われた本イベントは、活発なコミュニケーションが生まれ、和やかな雰囲気で進行しました。それでは、当日の様子をご紹介します。


プログラム

・名刺交換
・招待講演
・Lychee Redmineの最新機能とロードマップについて
・ユーザー企業による事例紹介
・OST(オープン・スペース・テクノロジー)
・交流会

<招待講演>Project設計の属人化を防ぐ仕組みの構築とそれを支えるLychee Redmineの構成について

株式会社ワコム Senior Director Technology Project Manager 大野 憲一氏

招待講演では、株式会社ワコムの大野憲一氏が、社内のプロジェクト運用における課題とその解決法、そしてプロジェクト運用を支えるLychee Redmineの構成について率直にお話しいただきました。株式会社ワコム様はデザインやコンテンツ作成用ペンタブレットのリーディングカンパニーとして知られています。

製品開発初期において、スーパーエンジニアが設計から開発までを一手に引き受け、品質や性能の目標値まで全てエンジニアが決定していたとのことです。しかしこれが結果的に技術の属人化を引き起こしました。顧客の増加とともにプロジェクトの人数も増えていきましたが、ノウハウの共有が不足しており、緊急の課題への対応に多くの時間が割かれ、性能向上に取り組む余裕がなくなってしまったそうです。また、新製品開発にも十分なリソースを割り当てることが難しくなり、悪循環が生じました。

こうした課題に対処するため、プロジェクト全体を俯瞰する組織の配置や属人化の克服、プロセスの変更、ナレッジ共有の取り組みなどが行われました。さらに、Lychee Redmineを導入することで、プロジェクト情報が一元管理され、情報把握や段取りにかかる時間が大幅に短縮されるなど、業務効率が向上しました。企業の文化を変えることは簡単ではありませんが、様々な取り組みを地道に行い、現在では共通の課題に対話できる状態まで進展したとのことです。

詳しくは、導入事例記事でも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
lychee-redmine.jp/case/case05

Lychee Redmineの最新機能とロードマップについて

プロダクトオーナーの辻より、Lychee Redmineの最新機能と今後の展望についてお話ししました。今年の大きなテーマはレガシーデザインからの脱却。サービスの見やすさ・使いやすさ向上のため、UI/UX改善に取り組んでいます。特に大きなアップデートとしては、人気機能「ガントチャート」の大幅改善。来年以降も「UI/UX改善」「勤怠管理システム連携」などを予定しております。従来の機能も見直しを行い、より快適にLychee Redmineをお使いいただけるように取り組んでまいります。

<事例紹介>Lychee Redmine を利用した製造工程管理への挑戦

株式会社ウドノ医機 楢原事業部 生産技術課 課長 大原 雅也氏

ユーザー企業による事例紹介では、株式会社ウドノ医機の楢原事業部 生産技術課 課長、大原 雅也氏にご登壇いただきました。当社は2023年の春にLychee Redmineを導入し、導入前に抱えていた課題やツールの選定ポイントについて詳しくお話いただきました。

大原氏は、導入前に工場での作業進捗の可視化が不足していたという具体的な課題を共有しました。この問題への対処として、Lychee Redmineを導入。工場内に50インチのディスプレイを設置し、工員が操作している作業内容が一目で把握できるようにしました。これにより、作業者は自身の進捗や担当作業に関する情報を容易に把握でき、生産プロセスの透明性が向上しました。

今後の展望として、大原氏は製造スペースごとにタブレット端末を設置し、さらなるリアルタイムな進捗管理と情報共有の効率化を計画しているとのことです。

<参加者駆動形カンファレンス>OST(オープン・スペース・テクノロジー)



参加者駆動形カンファレンス OST(オープン・スペース・テクノロジー)は、参加者自身が興味のあるトピックや相談したいことをテーマに上げ、ディスカッションする企画です。テーマ募集開始直後から「タスク管理ツールが全くプロジェクトに根付かない」「Redmineでプロジェクト横断的にチケットや情報管理する方法を知りたい」「そもそもプロジェクト管理って必要?」など、続々とテーマが集まり、和気あいあいとした雰囲気で意見交換が行われました。



交流会

交流会では、活発な情報共有が続けられました。「Lychee Fun Basket」は、プロジェクト管理の悩みやノウハウを共有し合い、参加者同士の交流の中で少しでも業務のヒントが得られる場所を目指して、年に数回開催する予定です。

イベント告知は、こちらで行っております。ユーザ様はもちろん、Lychee Redmineをご検討中の企業様も大歓迎ですので、ぜひご参加ください。

Lychee Redmine ユーザ会 - connpass

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