プロジェクト管理や生産管理に使われる「ガントチャート」。

多くの案件を抱えている企業は、作業効率化のためにガントチャートを作成しているのではないでしょうか。

企業では表計算ソフトウェアであるMicrosoft Excelを使用することがありますが、管理するには少し使いづらさを感じるかもしれません。

できるなら手間をかけずに使いやすいツールを利用したいですよね。

そこで今回は、クラウドで管理できるおすすめガントチャートツールを解説します。

クラウドで使うガントチャートツールのメリットや選び方まで紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

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ガントチャートとは

ガントチャートとは

ガントチャートとは、横棒によって作業やメンバーの進捗状況を管理する棒グラフです。

第1次世界大戦時にアメリカの経営コンサルタントでもあるヘンリー・ガントによって考案され、現代においても優秀な管理手法として利用されています。

左側の縦軸には「作業内容」、「作業の開始・終了時期」、「担当者」などの項目を記載し、横軸には日時を指定します。

ガントチャートを作れば全体像を一目で把握できるので、プロジェクトマネージャーや作業メンバーによっても便利です。

「誰がいつまでに何をやるべきか」を可視化するためにも、ガントチャートは必要不可欠な存在です。

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ガントチャートの基本機能

ガントチャートの主な機能には、以下のようなものがあります。

  • 作業内容の連携機能
  • メンバー全体への共有機能
  • ほかの機能との連携機能
  • 通知機能

ガントチャートには、作業効率を向上させるための便利な機能が豊富にあります。

搭載されている機能は導入するツールによって異なるので、何が使えるのかは事前にチェックしておくと良いでしょう。

ガントチャートなら企業の規模に関わらず、さまざまな環境で対応が可能です。

ガントチャートの正しい使い方

ガントチャートを正しく使うときは、作業メンバー全体で情報の更新・共有をする必要があります。

社内でツールが浸透しなければ誰も使おうとはしないので、当然ながら便利なガントチャートも機能しません。
しかし更新作業を手間に感じる人は多いので、いくら更新するように伝えても動いてくれないこともあるでしょう。

プロジェクトマネージャーが会議やミーティングで更新すれば、徐々に機能する環境へと変えていけます。

情報の更新・共有は強制させるのではなく、ガンとチャートは作業を効率良く進めるために必要であることをチーム全体で理解することが重要です。

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ガントチャートツールをクラウドで使用する3つのメリット

ガントチャートツールをクラウドで使用する3つのメリットガントチャートツールをクラウドで使用すると、以下のようなメリットを得られます。

  1. ガントチャート作成が簡単
  2. プロジェクトメンバーへの共有ができる
  3. プロジェクト全体が可視化できる

それでは順番に説明します。

1.ガントチャート作成が簡単

専用ツールを使うと、手間のかかるガントチャート作成が簡単にできます。

ツールによってはドラッグ&ドロップで変更を加えられるので、初心者でも直感的な操作が可能です。

プロジェクトの開始に合わせてすぐに作成できるので、時間の節約にも。
またクラウド上なら、以前作成したテーマを見つけて再利用もできます。

ガントチャート作成に工数をかけたくない方にとっては大きなメリットです。

2.プロジェクトメンバーへの共有ができる

クラウド型のガントチャートツールであれば、編集内容をリアルタイムで作業メンバーへと情報共有ができます。

一般的なExcelの共有では、各メンバーへメールを送信したり共有サーバーへとアップロードしたりと手間が多い傾向です。

また確認漏れがあったときには、プロジェクトが知らずに進行する恐れもあります。

共有漏れをなくすためにも、ガントチャートツールの使用はメリットです。

3.プロジェクト全体が可視化できる

ガントチャートツールは、作業メンバーやタスク、スケジュールなどをまとめて可視化できます。

何をいつまでにやらなければいけないかを把握できるので、納期に遅延が生じるリスクを減らせます。

もし何らかのトラブルが発生したときでも予定を調整しやすいため、状況に合わせて柔軟に対処が可能です。

クラウド上で利用できれば、過去のデータと比較して見直すこともできます。

プロジェクトには作業途中で変更や追加内容があることも多いので、全体を可視化できるのは重要です。

クラウドで使えるガントチャートツールの選び方

クラウドで使えるガントチャートツールの選び方

クラウドで使えるガントチャートツールを選ぶときは、以下のポイントをチェックしてください。

  1. プロジェクトに必要な機能が備わっているか
  2. サポート体制の有無
  3. 無料・トライアル期間の有無

それでは解説していきます。

1.プロジェクトに必要な機能が備わっているか

ガントチャートツールを選ぶときは、自社もしくは個人にとって必要な機能が備わっているかをチェックしましょう。

ツールによってはガントチャート以外にタイムマネジメントやリソースマネジメント、コスト管理などの機能もあります。

そのため、何の機能があれば作業効率が向上するのかを判断してツールを選ぶ必要があります。

不必要な機能が多くなると使いづらくなってしまうので、自社の導入目的を明確にして必要な機能があるツールを選びましょう。

2.サポート体制の有無

ツールにサポート体制があるかどうかは、選ぶうえで重要なポイントです。

例えば、ツールに関する悩みやトラブルがあったときにサポートがあれば解決策がすぐに見つかります。

またツールが日本語対応していないときもあるので、操作方法がわからなくて困ることもあるでしょう。

どれくらいの時間までサポートしているか、日本語対応のサポートがあるか、など最低限チェックしておきましょう。

3.無料・トライアル期間の有無

ガントチャートツールのなかには、無料やトライアル期間で使えるものも多く存在します。

無料であれば費用をかけずに使えるので、なるべくコスト削減したい企業にも最適です。

しかし無料の場合は、一部機能しか使えなかったりユーザー数・容量に制限があったりします。

無料やトライアル期間は、ツールが使いやすいかを実感するためのものです。
一度試してプロジェクト規模に合わせて継続できるかを判断してから、有料版への移行を検討しましょう。

クラウドで管理できるおすすめガントチャートツール10選

クラウドで管理できるおすすめガントチャートツール10選クラウドで管理できるおすすめのガントチャートツールは、以下の10個です。

  1. Lychee Redmine
  2. Brabio!
  3. Jooto
  4. Backlog
  5. みんなでガント.com
  6. クラウドログ
  7. Asana
  8. gantter
  9. planio
  10. wrike

それぞれツールの特徴を説明します。
ぜひ最適なツールを見つけましょう。

1.Lychee Redmine

Lychee Redmine

Lychee Redmine」は、日本企業向けに開発されたプロジェクト管理ツールです。導入企業7,000社以上の実績を持ち、大手企業や中小企業からの信頼性が高いです。

プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」を使ってみる。(30日間無料・自動課金なし)

ガントチャートをはじめカンバンやタイムマネジメント、リソースマネジメントなど便利な機能が豊富に揃っています。

ドラッグ&ドロップで直感的な操作ができるので、ツールが苦手な初心者でも簡単に使えます。

大切なデータはクラウドで管理されているため、PCやスマホからいつでも利用することが可能です。

フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム[★一番人気] 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

2.Brabio!

Brabio!引用元:Brabio!

Brabio!」は、Excelの10倍速くガントチャートが作れるコンセプトのもとで開発されたツールです。

作成したガントチャートを横断ビューでき、ExcelやCSVへ入出力できます。

グループウェアとして使うこともできるので、誰が忙しくて手が空いているのかを簡単に把握できます。

誰もが知るGoogleクラウドのプラットフォーム上で運営されているため、大切なデータを高いセキュリティレベルで管理可能です。

独自の掲示板機能を搭載しており、情報が更新されると参加メンバーへメール通知できます。

5人までなら無料で利用できるので、まずは少数規模で試してみましょう。

3.Jooto

Jooto引用元:Jooto

Jooto」は、シンプルなデザインで使いやすいプロジェクト管理ツールです。

プロジェクトのタスクやスケジュール、メンバーを付箋のようにドラッグ&ドロップで貼ったりはがしたりできるので、初心者でも直感的な操作ができます。

プランを問わずツールの疑問点があれば個別相談、電話サポートしてくれる点も魅力です。

スマホでは専用アプリが用意されているため、インストールすればパソコンを使っていないときでも作業効率を向上させることができます。

4人までなら有料版と同じ機能を無料で使えるので、少数規模で試してから導入を検討したい方におすすめです。

4.Backlog

Backlog引用元:Backlog

Backlog」は、ITや広告業界からの導入率が高いタスク・​プロジェクト管理ツールです。

シンプルで直感的に使えるデザインとなっており、ツール初心者の方にも馴染みやすい点が特徴となっています。

ガントチャートをはじめカンバンや課題管理、バグ管理システムなどプロジェクト管理に必要な機能がオールインワンで備わっている点も魅力です。

参加メンバー同士がやり取りできるコミュニケーション機能をあるので、必要に応じて情報共有ができます。

アプリをインストールすれば、外出時にスマホから手軽にチェック可能です。

全プラン30日間無料のトライアル期間が用意されているので、使いやすさを試してみたい方におすすめです。

5.みんなでガント.com

みんなでガント.com引用元:みんなでガント.com

みんなでガント.com」は、ガントチャート機能に特化したクラウドツールです。

会員登録不要で利用でき、インターネット環境さえあればチームやグループと利用できる点が特徴です。

時間・日単位でガントチャートを作成できるので、細かい調整をしてプロジェクトを管理できます。

閲覧専用URL設定機能があるため、プロジェクト関係者だけで安全にガントチャートを閲覧・編集できます。

時間単位でガントチャートを作成することもできるので、短時間のタスクを管理したいときにも便利です。

会員登録をせずに、30日の無料お試し期間や全機能が15日間使用可能な「お試しビジネスライセンス」が用意されています。

6.クラウドログ

クラウドログ引用元:クラウドログ

クラウドログ」は、シンプルに工数管理ができるプロジェクト管理ツールです。

データを登録すれば、作業に対してどれくらいの時間を使ったのかを自動化できます。

またドラッグ&ドロップで直感的な操作ができるので、初心者でも簡単に操作可能です。

GoogleカレンダーやOutlookカレンダーといったツールと連携もでき、スマホからでも簡単に入力できます。

Excelからのデータ移行もできるため、作成していたガントチャートをそのまま使えます。

無料プランやトライアル期間は用意されていませんが、初期費用無料ではじめられるので導入を前提とした契約がしたい方におすすめです。

7.Asana

Asana引用元:Asana

Asana」は、プロジェクトとタスクを一括管理できるワークマネジメントツールです。

世界190カ国の企業や個人から利用されており、シンプルかつ簡単にプロジェクト管理ができます。

200を超える外部ツールと連携できるので、作業効率を向上させる使い方が可能です。

チーム全体の進捗状況をリアルタイムで把握できるため、リモートワークでもすぐに問題点を発見できます。

15人までならベーシックプランと最大100MBの容量が無料で使えるので、少数精鋭で費用をおさえたい方におすすめです。

8.gantter

gantter引用元:gantter

gantter」は、ガントチャート作成に特化したプロジェクト管理ツールです。

海外ツールでありながら日本語でも利用できるため、国内外で使える点が特徴です。

クラウド上で進捗状況を視覚的に把握できるので、Googleアカウントがあればファイル共有・保存ができます。

メンバー専用のテンプレートも複数用意されているため、ガントチャートの作成が苦手な方にも便利です。

リスク管理機能もあり、トラブルがあっても柔軟に対処して計画を見直せます。

30日間の無料トライアル期間があるので、短期間のプロジェクトで試してみたい方にもおすすめです。

9.planio

planio引用元:planio

planio」は、世界でリリースされているクラウド型プロジェクト管理ツールです。

タスクのステータスや優先度、担当者、カテゴリなどを詳しく設定できます。

また各タスクの時間管理ができ、スマホからも手軽に管理できます。

独自のワークフロー機能を使うことによって必要な権限を持つ参加メンバーのみが閲覧・編集が可能です。

海外ツールでありながら日本語版も用意されているので、国内外問わず利用できます。

全プランで30日間の無料トライアル期間があるため、世界を通じて管理が必要な方におすすめです。

10.wrike

wrike引用元:wrike

wrike」は、業務内容と進捗内容を見える化できるワークマネジメントツールです。

世界で2万社、国内でも 1000 社以上の導入実績があり、現場だけでなくクライアントからも支持されています。

プロジェクトや作業に応じて設定を自動化できるため、手間なく簡単に適用できます。

ステータスごとにタスクを一覧にできるので、状況に合わせて対応可能です。

タスクのコメント欄において、リアルタイムで会話をしながら情報共有もできます。

400以上のツールと連携もできて作業効率を上げられます。

5ユーザーまでなら無料で使えるので、少人数でプロジェクトを進みたい方におすすめです。

ガントチャートツールでクラウド管理をはじめましょう

ガントチャートツールでクラウド管理をはじめましょう今回はクラウドで使えるガントチャートのメリットや選び方から、おすすめツールを解説しました。

専用ツールを使えば手間なくガントチャートを作成してメンバーへ共有、プロジェクト全体の可視化ができます。

どのツールを選べばいいのかわからないときは、プロジェクトに必要な機能が備わっているか、サポート体制の有無、無料・トライアル期間の有無をチェックしましょう。

ぜひ当記事で紹介したおすすめガントチャートツールから、プロジェクトを成功に導くクラウド管理をはじめてみてください。

管理体制を見直して、作業効率を向上させるきっかけにしましょう。

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