【ソシオネクスト様 事例】組織文化を変えるプロジェクト管理。PMBOK適用とLychee Redmine活用

2025年10月3日に「Lychee Redmine」のユーザー会「Lychee Fun Basket 2025」 を開催し、Lychee Redmineを活用する企業様から、様々な事例を発表いただきました。

本記事では、株式会社ソシオネクスト 西道 佳人様・八田 恭明様よりお話しいただいたプロジェクト管理ツールの利用推進に関する取り組みについて、登壇内容の一部をご紹介いたします。

株式会社ソシオネクスト 八田 恭明 氏

登壇者・会社プロフィール

登壇者 : 西道 佳人 氏, 八田 恭明 氏
会社名 : 株式会社ソシオネクスト
所属部署: 開発グループ 開発マネジメント部 プロジェクトマネジメント室
事業内容: システムオンチップ(SoC)を中心とした半導体製品の開発・設計・提供を行い、車載、データセンター、ネットワーク、産業機器など幅広い分野にソリューションを展開
利用プラン: プレミアムプラン

分業型からプロジェクトチーム型へ

弊社は半導体製品の開発、中でも最終製品の心臓となるSoCシステムの設計開発と販売をしています。

単なるハードウェアを作るのではなく、お客様と一緒にどのような仕様が適切なのかを決める企画段階から参画させていただき、お客様が本当に必要としていることに応えるソリューションを提供しています。

今回は、Lychee Redmineを通じて、プロジェクトマネジメントのメソッドを社内に普及させるために取り組んだことについて、お話しします。

以前のやり方は、分業型で工程ごとにチームがわかれ、お客様が設計したものを量産する体制で進めていました。しかし、近年はお客様と一緒になってソリューションを設計する、上流段階から関わるようになりました。
そのように、ワークフローが変わったことと、製品の技術やお客様のコンセプトが高度化・複雑化していったことで、全体最適の視点や製品全体への理解が求められるようになりました。分業型の開発スタイルには限界が見えてきたのです。

そこで、製品単位でチームを編成し、企画から量産までを一貫して担うプロジェクト型の体制に移行しました。プロジェクトチームが自律的に動ける軸としての、プロジェクトマネジメントの導入が不可欠となりました。

マネジメントガイドラインづくり

プロジェクトマネジメントの考え方を新たに導入することは、一筋縄ではいきません。長年染み付いた生活習慣を変えるようなものです。そこでまず「プロジェクトマネジメントとは何か」を整理するため、社内向けのマネジメントガイドラインを策定しました。

ガイドラインでは、PMBOKの知識エリアを参照しつつ、自社の業務プロセスと照らし合わせながら11の項目に整理。現場目線を重視し、押しつけではなく「気づきを促す形」でまとめることで、社員が自分たちの仕事を振り返り、自然にマネジメントの考え方を取り込めるように工夫しました。

Lychee Redmineでガイドラインを実現する

ガイドラインを実務に落とし込むため、プロジェクトマネジメントツールとしてLychee Redmineを本格導入しました。
現在は同時に30件ほどのプロジェクトが進行しており、プロジェクトごとに独立したRedmine環境で運用しています。これにより、各プロジェクトの状況に合わせて運用できるカスタマイズ性が得られています。

具体的な活用例として、

  • 変更のマネジメント:変更管理トラッカーとタスクトラッカーでワークフローを構築。
    誰がいつ、どういった形で変更を捉えたか?をトレース。この仕組みで判断の透明性が向上。
  • スケジュールマネジメント:開発フェーズ→グループタスク→チームタスク→個人タスクの順に細分化。当月を含む目先2ヶ月分を「見える化」している。
  • コストマネジメント:Lychee RedmineのEVM機能と外部システムを併用し、プロジェクト進捗&コストを分析。
  • 品質マネジメント:チェックリストをチケット化し、フェーズ移行時に必ず確認。品質を後追いではなく前提条件として扱う文化を醸成。
  • リスクマネジメント:リスクトラッカーで発生確率・影響度・対応計画を記録し、履歴を残すことで認識のずれを防止。

これらにより、プロジェクトの透明性と予測可能性を高めるための基盤が構築できました。

チケットは「自分の価値を示す証拠」である

導入にあたって最大の壁は「面倒くさい」という現場の声でした。チケットの意味や役割を丁寧に説明し、「チケットは仕事の記録そのもの」であることを理解してもらう取り組みを続けています。

チケットは単なる管理のためではなく、自分の行動や考えを残すノート代わりになるもの。最終的には自分の価値を示すためにもなる、という意識づけを重ね、徐々に定着を図っています。

組織文化の変革としての実践事例

ソシオネクスト様の取り組みは、単なるツール導入に留まらない、組織のあり方を変える事例といえます。プロジェクト型のワークフローへの移行に伴って、ガイドラインの整備からLychee Redmineの活用、現場に寄り添ったチケット活用の奨励まで、一歩ずつ着実に進めている点が印象的でした。

定着には時間と労力を要するものの、プロジェクト型の業務に不可欠な基盤として、Lychee Redmineが今後ますます活用の幅を広げていくことが期待されます。

また、ご利用いただく皆さまがLychee Redmineを定着させ、最大限ご活用いただき、プロジェクトが成功に至るように、今後もLychee Redmineはサポートさせていただきます。

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