「なるべく低コストでタスク管理ツールを利用したい」
「タスク管理ツールを導入したいが、オープンソースだとかクラウドだとかよくわからない」
上記のような悩みを持つ人に向けて、タスク管理ツールについて解説します。
特に、オープンソースのものに焦点を当て、おすすめのツールを7つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
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タスク管理で利用されるオープンソースソフトウェアとは
OSSとも略されるオープンソースソフトウェアですが、どのような特徴があるのでしょうか。
意味を混同しやすい他のIT用語との違いについても解説します。
オープンソースソフトウェアとは
オープンソースソフトウェアの特徴は、ソースコードが開示されていることです。
プログラムの設計書であるソースコードが公開されているため、誰もが無償で利用できます。
改良や再配布も許可されており、世界中のエンジニアによってバグの修正や機能の追加などが行われています。
オープンソースとクローズドソースの違い
ソフトウェア開発およびライセンスモデルに関連して、オープンソースとは異なるアプローチ方法にクローズドソースがあります。
以下に、各々の主要な違いをまとめています。
オープンソース |
クローズドソース
|
|
ソースコードの可視性 | オープンソースソフトウェアは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも閲覧、変更、共有できるようになっています。 この透明性により、コミュニティの開発者がソフトウェアを改善し、バグを修正できます。 代表的なオープンソースライセンスには、GNU General Public License(GPL)やMITライセンスなどがあります。 |
クローズドソースソフトウェアは、そのソースコードが非公開で、一般には閲覧できません。
一般ユーザーや開発者は、コンパイルされた実行可能ファイルのみを利用できます。 ソフトウェア企業が知的財産権を保護し、ソフトウェアの利用を制御できます。 |
ライセンスと利用条件 | オープンソースソフトウェアは、通常、自由かつ無償で利用できます。 ただし、それに関連するライセンス条件に従う必要があります。 これらの条件は、ソフトウェアを再配布する際の制約や要件を定めています。 オープンソースプロジェクトは、その多くがコミュニティによって支えられています。 |
クローズドソースソフトウェアは、通常、商業的な目的で販売され、ライセンスを購入する必要があります。
ライセンス条件は通常、ソフトウェアの使用や再配布に関する制約を含みます。 一般的な制限には、特定のデバイスでのみ使用すること、複製や変更を禁止することなどが含まれます。 |
開発モデル | オープンソースソフトウェアは、コミュニティベースで開発されることが多く、多くの人々が貢献できます。 これにより、多様なアイデアとスキルが組み合わさり、ソフトウェアの品質と機能が向上します。 |
クローズドソースソフトウェアは、通常、特定の企業や開発者チームによって開発および管理されます。
ソフトウェアの変更と更新は、その所有者によって制御されます。 |
要するに、オープンソースは透明性と共同作業を重視し、クローズドソースは制御と利益追求を重視する傾向があります。
どちらのアプローチが選択されるかは、プロジェクトの性格や目的に依存します。
タスク管理にオープンソースが求められている3つの理由
タスク管理にオープンソースのソフトウェアを使うメリットは3つです。
それぞれ解説します。
①コスト削減につながる
オープンソースのタスク管理ツールは、コスト削減につながります。
なぜなら、オープンソースソフトウェアは無償で利用できるからです。
著作権にもとづくライセンス料も発生しません。
コストを抑えてタスクを管理したい場合に適していますね。
②カスタマイズできる
オープンソースソフトウェアは、既存のソースコードをもとに改良を加えられます。
仕様変更によって、取り組むプロジェクトごとに適した機能を持たせられるわけです。
状況に合わせてカスタマイズすることで、柔軟に対応できるのも自由度の高いオープンソースの強みといえます。
③信頼性がある
オープンソースソフトウェアには、信頼性があることもメリットのひとつです。
誰もが二次利用できるため、システムの脆弱性やバグは世界中の開発者によって監査されています。
また、オンプレミスやクラウドのソフトウェアと違って、開発元の倒産や吸収合併などで利用できなくなるリスクがありません。
オープンソースのタスク管理ツールを使うときの注意点3つ
オープンソースにはデメリットもあります。
注意すべき点を使用する前に確認しましょう。
①ライセンスに準拠しなければならない
基本的には無償で利用できるオープンソースソフトウェアですが、無条件で自由に使えるわけではありません。
著作者が設定したライセンスに準拠する必要があります。
ライセンスの形態は、多種多様です。
例えば、ソフトウェアを再配布する場合はソースコードを公開する必要があったり、商用利用が禁止されていたりすることも。
必ずライセンスをチェックしてから、ソフトウェアを利用しましょう。
②サポート体制に不安がある
オープンソースソフトウェアは「無保証」であることが一般的です。
無料で使える代わりに、開発企業からのサポートは受けられません。
そのため、トラブルの際はサポートを代行する企業に問い合わせたり、使用ユーザーのコミュニティから情報を集めたりしなければいけません。
③管理できる人材が必要
オープンソースでは、公開されているコードをもとに状況に適した機能を追加できます。
しかし、カスタマイズするには、オープンソースソフトウェアを扱えるだけのITスキルを有する人材が必要です。
導入コストは無料でも、運用コストはかかることになります。
オープンソースソフトウェアに費用が発生する可能性があることに注意しましょう。
オープンソースのタスク管理ツールの選び方
オープンソースのタスク管理ツールは、世界中で開発されています。
どのような点を考慮して、ツールを選択すべきか紹介します。
必要な機能があるか
自由度の高いオープンソースソフトウェアは、あとから機能を付け加えられます。
しかし、はじめから欲しい機能が備わっていれば、運用コストは抑えられますよね。
タスク管理に使用する場合、ガントチャートやチャット機能など、プロジェクトの遂行に役立つ機能があるツールを選択しましょう。
日本語に対応しているか
オープンソースソフトウェアは海外で開発されているものも多く、日本語に対応していない場合があります。
チームで使うタスク管理ツールであれば、誰もが扱いやすいよう日本語に対応したツールを選ぶとよいでしょう。
日本人ユーザーによるコミュニティへの質問もしやすいですよ。
操作が簡単かどうか
タスク管理ツールを使用するプロジェクトメンバーにとってもソフトウェアを管理するエンジニアにとっても、操作が簡単かどうかは重要です。
タスク管理ツールは毎日使用するため、操作性はタスクの進捗に影響します。
また、シンプルな構造であれば、技術者もツールを管理しやすいですよね。
プロジェクトによっては、複雑な機能のあるツールが必要になることもあるかもしれません。
しかし、なるべく操作が容易でランニングコストを抑えられるツールがよいでしょう。
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オープンソースのタスク管理ツール7選
オープンソースのタスク管理ツールで、おすすめを7つご紹介します。
順に見ていきましょう。
①Redmine
引用:Redmine
Redmineは世界中で人気の高いオープンソースソフトウェアで、日本語にも対応しています。
「チケット」と呼ばれる機能で、タスクを一覧で管理できる点が特徴です。
また、プラグインやテーマが豊富にあるため、気軽にカスタマイズできる点も評価されています。
Redmineについてより詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。
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②OpenProj
引用:OpenProj
MicrosoftがWindows向けに開発した工程管理ソフトウェア「Microsoft Project」の代替品として作られたのがOpenProjです。
Microsoft Projectとの互換性がありながら、Linux、MacといったOS上でも使用可能です。
コストをかけずにMicrosoft Projectと同じようなツールを使いたい場合に適しています。
③ProjectLibre
引用:ProjectLibre
OpenProjの後継として作られたProjectLibreはJavaが開発言語に使用されており、幅広いプラットフォームに対応しています。
進捗管理の基本的な機能であるガントチャートやWBSなどが使用可能です。
オープンソース版のProjectLibreは無料ですが、有料のクラウド版も提供されています。
④GanttProject
引用:GanttProject
GanttProjectは、ガントチャートの作成に特化したオープンソースのタスク管理ツールです。
「Excelでガントチャートを作成したが、人によって更新方法に違いがでてしまって困っている」というケースはありませんか。
GanttProjectでガントチャートを作成すれば、システム上でルールが定義されているため、統一感のある表を作成できます。
複数人でタスクを管理するのに向いているツールといえます。
⑤Taiga
引用:Taiga
直感的なユーザーインターフェースを持つTaigaは、アジャイル開発向けのツールです。
タスク管理に有用な「かんばんボード」や「ワークフロー自動化ツール」などを使用できます。
Taigaを利用するには、同じくオープンソースソフトウェアでコンテナ技術と呼ばれる機能を持つ「Docker」の環境がなければいけません。
そのため、ある程度のITスキルを持った人材を必要とします。
⑥Exment
引用:Exment
日本語に対応しているExmentは、無料でインストールできるタスク管理ツールです。
以下のような機能が充実しており、プロジェクトごとにタスクを管理できます。
- タスクの一覧表示
- タスク追加・更新時のメール通知
- 未完了タスクのみの表示 など
公式サイトではマニュアルが用意されており、インストール方法や機能の使い方などを確認できます。
⑦Bitrix24
引用:Bitrix24
欧米での導入実績が1000万社あるBitrix24は、日本語にも対応しています。
下記のように幅広い機能を備えており、ニーズに合わせたカスタマイズも可能です。
- ガントチャート
- かんばん
- チャット
- 退勤管理
- リマインダー など
クラウドやオンプレミスでも利用できる上に、PCだけでなくスマートフォンでも使用できるというメリットがあります。
オープンソースがベースのLychee Redmineでタスク管理
「オープンソースソフトウェアを管理できるか不安」という人もいるでしょう。
Redmineをもとにしたツールで、クラウドでもオンプレミスでも利用できる「Lychee Redmine」が役立つかもしれません。
Lychee Redmineの特徴や機能などを紹介します。
クラウドとオンプレミスがあるLychee Redmine
オープンソースのRedmineをベースに作られたのが、Lychee Redmineです。
ドラッグ&ドロップで手軽に操作できるインターフェースに加え、サポート体制も整っており、タスク管理ツール初心者でも扱いやすいよう設計されています。
Lychee Redmineはオープンソースではなく、クラウドかオンプレミスで使用できます。
多機能でカスタマイズ性に優れている
Lychee Redmineの強みは機能の多さです。
以下のようなタスク管理やスケジュール管理に便利な機能が豊富に用意されています。
- ガントチャート
- カンバン
- ダッシュボード
- タイムマネジメント
- リソースマネジメント など
プロジェクトに合わせて機能を使い分ければ、柔軟にタスクを管理できますね。
クラウドには無料で試せるフリープランも
Lychee Redmineにはフリープランと有料プランがあります。フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめさらに多くの機能が利用できます。
有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。ぜひ一度お試しで使い、操作性を確かめてみましょう。
プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」を使ってみる。(30日間無料・自動課金なし)
フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。
有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。
プラン | 月額料金 | 利用機能 |
フリー | 無料 |
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スタンダード | 900円 |
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プレミアム | 1,400円 |
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ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます] | 2,100円 |
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オープンソースの特性を理解してタスク管理を!
オープンソースのタスク管理ツールは、無償で使える上に公開されているコードをもとにカスタマイズが可能な自由度の高いソフトウェアです。
一方で、プログラミング言語のようなITスキルが必要になることも。
「コストを抑えたまま、ITスキルがなくても使えるツールがいい」という場合には、Lychee Redmineがおすすめです。
無料のフリープランでもタスク管理に必要な基本機能は備わっているので、ぜひ検討してください。