「進捗の管理で業務の大部分が費やされている」
「予算をかけずにプロジェクトをより効率的に運営したい」
このようにお考えの現場マネージャーの方は少なくありません。
現代のプロジェクト管理において、効果的な進捗管理は不可欠です。多くのプロフェッショナルやチームが利用する無料の進捗管理ツールは数多く存在します。
本記事では、無料で使用できる進捗管理ツールについての紹介や選ぶ際のポイントなどを紹介します。進捗管理に課題を抱えている方には、ぜひ最後までご覧ください。
無料で使える進捗管理ツールを選ぶ際のポイント
ここでは、無料使用可能な進捗管理ツールを選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
機能面は導入現場にマッチしているか
進捗管理ツールの機能が、あなたのプロジェクトやビジネスのニーズに適しているかどうかを確認します。
プロジェクトの複雑さや規模に応じて必要な機能が異なるため、特定のツールがそれらの要件を満たしているか確認しましょう。
操作性に優れているか
ユーザビリティは非常に重要です。使いやすいツールであれば、導入や操作がスムーズに行え、全体の生産性が向上します。
無料であっても、直感的でわかりやすいインターフェースを備えたツールを選ぶと良いでしょう。
クラウド型かオンプレミス型か
クラウド型とオンプレミス型の進捗管理ツールにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
クラウド型は利便性があり、データへのアクセスが容易ですが、セキュリティ上の懸念の考慮が必要です。オンプレミス型はデータの完全な管理が可能ですが、導入やメンテナンスにコストや手間がかかります。
選択はビジネスの要件や方針に基づいて行いましょう。
日本語に対応しているか
ユーザーインターフェースやサポートが日本語に対応しているかどうかも確認が必要です。
進捗管理ツールは海外のものも多いため、日本語に対応していないツールも少なくありません。ユーザーサポートやドキュメンテーションが日本語で提供されていると、トラブルシューティングや問題解決が迅速に行えます。
また、日本語でメールや電話のサポートを受けることができれば、より安心して利用できるでしょう。
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無料の進捗管理ツールを導入するメリット
無料の進捗管理ツールを導入する際のメリットを以下表にまとめました。
低コスト |
無料の進捗管理ツールは、導入に際してライセンスやサブスクリプション費用がかからないため、初期のコストが非常に低いです。
特に小規模なプロジェクトやスタートアップにとっては重要なメリットです。 |
簡易な導入 |
多くの無料の進捗管理ツールはクラウド型であり、迅速に導入できることがメリットです。
通常、ブラウザからアクセスするだけで利用できるため、専門的なITスキルがなくても利用できることがあります。 |
柔軟性と拡張性 |
多くの無料のツールは基本的な機能を提供するだけでなく、カスタマイズやプラグインの導入などにより柔軟に対応できることがあります。
プロジェクトのニーズに合わせてカスタマイズでき、柔軟に運用できます。 |
小規模プロジェクト向け | 無料の進捗管理ツールは、小規模なプロジェクトやチームにとって十分な機能を提供することがあります。 大規模なエンタープライズ向けの高度な機能が不要であれば、無料のツールでも必要十分なサポートを提供できるでしょう。 |
オンラインアクセス |
クラウド型の進捗管理ツールはオンラインでアクセスできるため、チームメンバーが異なる場所にいても情報の共有や協力が容易です。
特に分散型のチームやリモートワーク環境で重要です。 |
本格的に導入する前に、操作性やチームとの相性を確認できるのは、無料ツールの良い点です。将来的な機能の拡大を望む場合は、有料版のツールを視野にいれましょう。
無料で進捗管理したい際におすすめのツール10選
ここでは、無料で進捗管理を実施する際に有用なツールを10個紹介します。
Lychee Redmine(ライチレッドマイン)
Lychee Redmineは、ガントチャートやカンバンなどの機能を備え、進捗管理の見える化に貢献します。ガントチャートを活用すれば、タスク同士の依存関係の把握やマイルストーンを設けながら進捗を随時確認可能です。
導入実績は7,000社と豊富で、実際に多くの企業で選ばれています。
無料でも基本的な機能やカンバンは使用できますが、ガントチャートや工数リソース管理、EVMなどより多くの機能を使いたい場合は有料です。
有料プランは30日間の無料トライアル期間が設けられています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。
フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。
有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。
プラン | 月額料金 | 利用機能 |
フリー | 無料 |
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スタンダード | 900円 |
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プレミアム | 1,400円 |
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ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます] | 2,100円 |
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Trello(トレロ)
引用:Trello
Trello(トレロ)は、直感的で使いやすいカンバンスタイルのプロジェクト管理ツールで、進捗管理において有用です。
カンバンボードを採用しており、タスクをボード上のカードとして表示します。これにより、プロジェクトの全体像が一目で把握可能です。各カードにはステータス、担当者、期限などの情報を追加でき、進捗状況を視覚的に確認できます。
基本的な機能は無料で利用でき、一般的なプロジェクト管理やタスク管理は十分に備えています。プロジェクトの規模や要件に応じて、有料版の選択も可能です。
Asana(アサナ)
引用:Asana
Asana(アサナ)はプロジェクト管理やタスク管理に特化したツールで、進捗管理において非常に有用です。
ユーザーがプロジェクトをグループ化したり、カスタムフィールドを追加することができます。また、各タスクには詳細情報やコメントを追加でき、タスクに必要な情報を一元管理できますので、関係者とのコミュニケーションが円滑に進むでしょう。
Asanaは無料で基本的な機能を利用できますが、有料プランも用意されており、これらの有料プランでは高度な機能やサポートが提供されます。プロジェクトの規模や要件に応じて、最適なプランを選択できます。
ClickUp(クリックアップ)
引用:ClickUp
ClickUp(クリックアップ)は、プロジェクト管理やタスク管理に特化したツールであり、進捗管理において非常に有用です。
異なるビュー(リスト、ボード、カレンダー、ガントチャートなど)を提供しており、ユーザーが自分に合ったビューで作業できます。カスタマイズ可能なワークスペースにより、様々なプロジェクトやチームに対応できます。
また、豊富な機能を統合しており、例えばドキュメント、チャット、時間追跡、ファイルの添付などが直接ツール内で行えます。プロジェクト全体の情報を一元化するのに役立つでしょう。
ClickUpは基本的な機能を無料で提供していますが、有料プランも用意されており、これらの有料プランでは高度な機能やストレージ容量の拡張が可能です。
KanbanFlow(かんばんふろう)
引用:KanbanFlow
KanbanFlow(かんばんふろう)は、カンバン方式に基づいたタスク管理や進捗管理をサポートするツールです。
直感的なカンバンボードを提供しており、タスクをステージごとに可視化できるため、プロジェクト全体の進捗を一目で確認できます。
カスタムカラムを追加し、ワークフローを柔軟に設定できるので、ワークフローの柔軟性にも富んでいます。タスクの進捗に合わせてカードを移動することで、タスクのステータスが一目で理解可能です。
KanbanFlowは特にシンプルで使いやすいインターフェースと、カンバン方式に基づいた柔軟な進捗管理機能があります。
より高度な機能やプレミアムサポートが利用できる有料プランもあり、小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで、様々なニーズに対応できます。
MeisterTask(マイスタータスク)
引用:MeisterTask
MeisterTask(マイスタータスク)は、直感的なタスク管理とチームコラボレーションを強化するツールであり、進捗管理において有用です。
使いやすいカンバンボードを提供しており、タスクの進捗をビジュアルに管理できます。カンバンボードにはカスタマイズ可能なセクションがあり、タスクをステージごとに整理できます。
各タスクには詳細情報やコメント、添付ファイルを追加することが可能です。タスクに関連する情報を一元的に管理し、チームメンバーとのコミュニケーションを円滑にするのに役立ちます。
Webブラウザやモバイルアプリを通じてアクセスできるため、リモートワークや移動中の作業も楽になります。
小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで柔軟に対応できるツールであり、直感的な操作と豊富な機能により進捗管理が容易になるでしょう。
Planio(プラニオ)
引用:Planio
Planio(プラニオ)は、プロジェクト管理やチームコラボレーションに特化したツールであり、特にソフトウェア開発やプロジェクト管理における進捗管理で活用されているツールです。
Planioでは、チケットを使用してタスクやイシューを管理します。チケット管理はプロジェクトの進捗を詳細に追跡し、ガントチャートなどでプロジェクト全体の進捗を可視化します。
チケットはステータスやカテゴリでカスタマイズできるので、プロジェクトに適したワークフローが構築可能です。また、異なるプロジェクトやチームに合わせる柔軟性も兼ね備えています。
Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、無料で使えるクラウドツールです。
Googleアカウントがあれば完全無料で使用でき、基本的な操作感はMicrosoft Excelと同じです。今までMicrosoft Excelで進捗やタスクを管理してきた方におすすめのツールです。
進捗管理に最適化されているわけではありませんが、ブラウザで手軽に使えるのが特徴です。アドオン機能の『Projectsheet Planning』などを利用すると、すぐに使える進捗管理表を作成できます。
Monday.com(マンデードットコム)
引用:Monday.com
Monday.com(マンデードットコム)は、プロジェクト管理やチームコラボレーションに特化したツールであり、進捗管理において非常に有用です。
直感的なカンバンビューを提供しており、タスクやプロジェクトを視覚的に管理できます。カラフルでカスタマイズ可能なボードで、進捗状況が一目でわかるでしょう。
また、タイムトラッキング機能が組み込まれており、作業時間を記録できます。タスクやプロジェクトの効率性や作業量を把握できます。
Monday.comは直感的で使いやすいUIと幅広い機能を組み合わせ、プロジェクトやタスクの進捗管理を効果的にサポートします。
Brushup(ブラッシュアップ)
引用:Brushup
Brushupはデザイン制作に特化したプロジェクト管理ツールです。
制作物のチェックやフィードバックといった制作過程を、まとめて直感的に管理できます。
制作過程ごとに期限を設定が可能で、いつまでに何をやればいいのかを一覧で表示できることも有用です。
無料版でもユーザー数10人、ファイル容量の上限が100MBまで使用できます。ファイル容量が多くなりがちな制作業務には少し厳しいので、他のオンラインストレージツールとの併用が必要になります。
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無料の進捗管理ツールで不十分な場合は有料版も検討しよう!
プロジェクト管理において、無料の進捗管理ツールは手軽で効果的な選択肢となっています。
無料ツールのメリットは、低コストで手軽に始められる点や多くの基本機能を提供していることです。しかし、大規模なプロジェクトや高度な機能が必要な場合、無料版の制約が進捗管理の効果を制限することがあります。
例えば、プロジェクト全体をカバーするための拡張性や特定の機能が不足している可能性があります。
有料版の移行で得られるメリットは、追加の高度な機能や拡張性、強化されたセキュリティ、優れたサポートサービスなどです。また、ユーザー数の制限が緩和され、より多くのメンバーをプロジェクトに参加させることが可能となります。
重要なのは、プロジェクトのニーズに合った進捗管理ツールを選び、今後の成長に備えることです。無料版でプロジェクトを始め、必要に応じて有料版への移行を検討することで、適切なバランスを見つけることができます。
最終的には、プロジェクトの成功に向けて最適な進捗管理ツールを選択し、スムーズなプロジェクト進行をサポートしましょう。
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