ウォーターフォール開発は、要件定義から順に工程を進める開発手法です。工程が前から順に進むため、計画時点の精度と、変更が起きたときの管理が、プロジェクトの成果を大きく左右します。
私はプロジェクトマネージャーとして、ウォーターフォール型のシステム開発を数多く担当してきました。うまくいかなかったプロジェクトに共通していたのは、遅れの連鎖への対応と、仕様変更の影響範囲の把握が手作業のままだったことです。
この記事では、ウォーターフォール型のプロジェクト管理が難しくなる理由を整理したうえで、進め方の5ステップ、工程別の管理ポイント、必要なツールの種類と選び方、おすすめのツール10選を解説します。手法の解説ではなく、現場で管理を回すための記事として読んでください。
執筆者:和田匠真
IT業界で20年以上の実務経験を持つプロジェクトマネージャー。プログラマー・SEを経てPMとなり、大手企業のシステム提案からデリバリーまで一貫して従事。PMP/認定スクラムマスター(CSM)保有。ウォーターフォール/アジャイル双方の現場経験をもとに、プロジェクト管理に関する記事を執筆。
Lychee Redmineは、WBSの階層構造とガントチャートを同じ画面で扱い、先行タスクの日程変更を後続へ反映できるプロジェクト管理ツールです。30日間の無料トライアルはユーザー数無制限で、ウォーターフォール型の運用を実際のプロジェクトで確かめられます。
ウォーターフォール開発とは
ウォーターフォール開発とは、要件定義・設計・実装・テストといった工程を前から順に進め、原則として前の工程へ戻らない開発手法です。工程が順に進むため、計画時点の精度と、変更が起きたときの管理が成果を左右します。
要件を先に確定させてから設計と実装に入るため、全体の見通しを立てやすい一方で、後から変更が入ると影響が大きくなりやすいことに注意が必要です。手法そのものの詳しい解説は次の記事にまとめており、本記事では管理の進め方とツールに絞って説明します。
ウォーターフォール開発の6つの工程
ウォーターフォール開発は、一般に次の6つの工程で進みます。各工程には成果物があり、工程の終わりにレビューを置いて次へ進みます。
- 要件定義:実現する機能と対象範囲を決める。成果物は要件定義書
- 基本設計:画面・帳票・データ・外部連携の構成を決める。成果物は基本設計書
- 詳細設計:プログラムの内部構造を決める。成果物は詳細設計書
- 実装:設計にもとづいてプログラムを作る。成果物はソースコードと単体テストの結果
- テスト:結合・システム・受入テストで動作を確認する。成果物はテスト仕様書と結果
- リリース:本番環境へ移行し、運用・保守へ引き継ぐ。成果物は移行手順書と運用手順書
各工程の成果物とレビュー時点を先に決めておくことが、ウォーターフォール型の管理の土台になります。成果物が定義されていないと、次工程に進む条件が曖昧になります。
アジャイル開発との違い
ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違いは、優劣ではなく前提条件の違いです。要件が最初に確定できるかどうかが、両者を分ける最も大きなポイントです。
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観点 |
ウォーターフォール開発 |
アジャイル開発 |
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要件の確定時期 |
最初に確定させる |
開発しながら確定させる |
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進め方 |
工程を順に進め、工程の終わりに承認を置く |
短い反復で計画・開発・確認を繰り返す |
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変更への対応 |
変更管理の手続きを通す |
影響と優先順位を確認し、取り込む内容と時期を調整する |
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向いている案件 |
要件が明確で変更が少ない |
要件が変わりやすく、利用者の反応を見たい |
両者の違いは次の記事で詳しく比較しています。
ウォーターフォール型でプロジェクトを管理するメリット
ウォーターフォール型には、管理の観点から見た利点があります。作業範囲・日程・成果物を先に確定させるため、計画と実績を比べる基準がはっきりしている点が最大の利点です。
全体のスケジュールと工数を早い段階で見積もれる
要件定義で作業範囲を確定させるため、その後の工程に必要な作業と工数を早い段階で見積もれることがウォーターフォール型のメリットです。プロジェクトの初期に、要員計画と予算の見通しを立てられます。
見積もりが早期に固まると、要員の確保や外部委託の契約、予算の承認といった、プロジェクトの外側との調整を先に進められます。
工程ごとに品質を確認しながら進められる
ウォーターフォール型は、工程の終わりにレビューと承認を置くため、後戻りの原因を工程内で見つけやすいことが特徴です。設計の誤りを設計工程で直せれば、実装やテストでの手戻りを減らせます。
レビューの観点と合格基準を工程ごとに決めておくと、「終わったつもり」で次工程に進む事態を防げるでしょう。
ドキュメントが残り、引き継ぎや監査に対応しやすい
成果物が工程ごとに定義されるため、ウォーターフォール型では、要件定義書・設計書・テスト仕様書といったドキュメントが体系的に残ります。担当者の交代や、外部監査への説明がしやすくなることが利点です。
官公庁や金融機関の案件では、開発の過程を記録として提出することが求められる場合があります。工程ごとの成果物と承認の記録が残るウォーターフォール型は、こうした案件で採用される理由の一つになっています。
ウォーターフォール型のプロジェクト管理が難しくなる理由
一方で、ウォーターフォール型の管理には、現場で実際に困る点があります。工程が順に進む構造そのものが、遅れの連鎖と変更の影響の把握を難しくしています。
前工程の遅れが後工程に連鎖する
ウォーターフォール型では、工程間には依存関係があるため、前工程の遅れは後工程の日程に影響します。ただし、すべての工程が一律に遅れるわけではなく、依存関係と余裕時間(フロート)を確認して、どの工程にどれだけ影響するかを判断することが重要です。
余裕時間のない作業の連なり(クリティカルパス)上で遅れが出ると納期に直結し、余裕時間のある作業なら吸収できる場合があります。エクセルなどで日程を手作業で管理していると、この判断と引き直しの際に影響範囲の反映漏れが起きやすい傾向です。
私の経験でも、設計の遅れをテスト工程の日程に反映し忘れ、テスト期間が実質的に短くなっていたことに気づくのが遅れたケースがありました。
仕様変更の影響範囲を把握しにくい
要件定義の後に仕様変更が入ると、その変更が設計書・プログラム・テスト仕様書のどこまで及ぶかを追う必要があります。影響範囲を追えないと、対応漏れやテスト観点の抜けにつながる可能性が少なくありません。
変更の経緯と影響範囲が記録されていないと、後工程で「なぜこうなっているのか」が分からなくなります。
工程ごとに担当が変わり進捗が見えにくい
設計と実装で担当チームが変わる体制では、進捗の粒度や報告の様式がそろわず、全体の進み具合を比べられなくなります。設計チームは成果物の枚数で、実装チームは機能数で進捗を報告していると、プロジェクト全体で何割進んだのかが分かりません。
工程の引き継ぎ時に、設計時の判断理由が実装チームに伝わらず、設計の意図と異なる実装になる問題も、担当が分かれる体制で起きやすくなります。
ドキュメントの版数管理が煩雑になる
成果物の数が多いため、どれが最新版か分からなくなる問題が起きます。合意した内容が設計書に反映されないまま実装へ渡ると、そのまま手戻りになるでしょう。
ファイルサーバーやメールでドキュメントをやり取りしていると、「_最新」「_修正版」といったファイル名が増え、承認済みの版がどれか判断できなくなります。
ウォーターフォール型プロジェクト管理の進め方5ステップ
ここからは、ウォーターフォール型のプロジェクトを管理する手順を5つのステップで説明します。計画を作る段階で「変更されること」と「遅れが出ること」を前提に組んでおくのが、この5ステップの考え方です。
ステップ1:WBSで作業を分解する
最初に、成果物を起点に作業を階層的に分解し、担当と工数を割り当てることが大切です。WBS(作業分解構成図)は、以降のすべての管理の土台になります。
この段階で、タスクの分解方針と進捗の判定基準をそろえておきます。作業量を考慮せずに進捗率を平均すると、全体の進み具合を正しく表せない場合があるため、集計方法も決めておきましょう。なお、WBSの作り方は次の記事で詳しく説明しています。
ステップ2:ガントチャートで日程と依存関係を決める
WBSで分解した作業を時間軸に置き、先行・後続の関係を設定します。依存関係を設定しておくことで、前工程の遅れが後工程のどこまで影響するかを把握できるようになります。
日程を組むときは、クリティカルパス(遅れると全体の納期に直結する作業の連なり)と、バッファ(余裕)を分けて考えます。バッファを個々の作業に埋め込むと、どこに余裕があるのか分からなくなります。ガントチャートを見やすく作るポイントは次の記事にまとめています。
ステップ3:マイルストーンとレビュー時点を置く
工程の終わりに、承認の節目としてマイルストーンを置きましょう。「次の工程へ進む条件」をマイルストーンごとに決めておくことが、工程内で品質を確認するための仕組みになります。
たとえば基本設計の終わりには、「設計書のレビュー指摘がすべて解消されている」「顧客の承認を得ている」といった条件を置きます。条件を満たさないまま次工程に進むと、後工程の手戻りで日程が崩れるため注意が必要です。
ステップ4:変更管理のルールを決める
仕様変更は必ず起きるものとして、変更要求の受付・影響調査・承認・反映の流れと、判断する責任者を先に決めておきましょう。承認済みの計画は比較の基準として残し、変更後の計画と区別して管理することが大切です。
日程だけを更新していくと、当初の計画との差や、変更した理由が分からなくなります。承認済みの計画(ベースライン)を残しておけば、「なぜ1か月遅れたのか」を変更の記録からたどれます。
私の経験では、変更の受付窓口と承認者を決めていなかったプロジェクトで、担当者が個別に受けた変更が積み重なり、気づいたときには当初の見積もりを大きく超えていたことがありました。
ステップ5:進捗と課題を決まった頻度で更新する
更新のタイミングと入力者を先に決め、各作業の完了条件と進捗の測定方法を事前に決めておきます。投入した時間だけで進捗を判断せず、成果物の完成状況や、完了した機能数・テスト件数で確認することが重要です。
「予定の半分の時間を使ったから進捗50%」という判断は、実態とずれやすい典型です。作業ごとに完了条件を決め、条件を満たしたかどうかで進捗を測ります。あわせて、残作業と完了見込み日を更新し、遅れが出ている作業を早く見つけられるようにしましょう。
課題も同じ頻度で更新し、担当と解消予定日を進捗と同じ場で確認できるようにしておきます。
工程別に押さえる管理のポイント
前章の5ステップを、工程ごとの勘所に落とし込みます。私がシステム提案からデリバリーまで担当してきた経験の中で、工程ごとに繰り返し問題になった点を中心に整理しました。
要件定義:合意した範囲を文書で確定させる
要件定義では、対象範囲だけでなく対象外も文書に書き残すことが重要です。「やること」だけを書いた要件定義書は、後工程で「これも含まれていると思っていた」という認識の食い違いを生みます。
私の経験では、対象外を明記していなかったために、テスト工程で顧客から「この機能がない」と指摘され、追加開発になったケースがありました。対象外の一覧は、変更管理の起点にもなります。
設計:成果物の粒度とレビュー基準をそろえる
設計工程では、設計書の書式と詳細度を先に決め、レビューで見る観点を共有します。担当者ごとに設計書の粒度が違うと、レビューの精度がばらつき、実装チームが読み解く負担も増える一方です。
レビューの観点は、「要件との対応が取れているか」「他の画面・データとの整合性があるか」「例外時の動作が定義されているか」のように、項目として列挙しておきます。
実装:完了基準を決めて進捗を測る
実装工程では、「コーディング完了」ではなく、単体テストとコードレビューを通過した状態を完了と定義します。完了の定義が曖昧だと、実装が90%まで進んだ状態が長く続く「90%症候群」が起きます。
進捗は、完了条件を満たした機能数やプログラム本数に加えて、残作業の量と完了見込み日をあわせて確認します。着手した数だけで判断しないようにします。
テスト:不具合を起票から解消まで追跡する
テスト工程では、不具合の起票・優先度・担当・修正確認までを1か所で追える状態にします。不具合の管理がエクセルやメールに分散すると、修正済みかどうかの確認が漏れ、リリース判定の材料がそろいません。
テストの進捗は、計画したテスト項目の実施状況(実施済み・合格・不合格の件数)で確認します。不具合の件数の推移(新規起票数と解消数)は不具合対応の状況を示すもので、テストの実施状況とは分けて確認します。
リリース:実施可否を判断し、保守へ引き継ぐ
リリース前には、テスト結果、未解消の不具合、移行準備、問題発生時の切り戻し手順を確認し、事前に定めた基準と承認者に沿って実施可否を判断します。「基準を満たしていないが日程が来たのでリリースする」という判断を避けるために、基準と承認者は事前に決めることが必要です。
残った課題は、影響・対応方針・担当者・対応期限を明確にして保守担当へ引き継ぎます。あわせて振り返りを行い、見積もりの精度や変更の発生状況をナレッジとして残しておきましょう。
ウォーターフォール開発に必要なツールの種類
ウォーターフォール開発には、ソースコード管理ツールやテスト管理ツールも必要ですが、本記事ではプロジェクト管理に直結する3種類を扱います。3種類は管理する対象が異なるため、自社の課題がどの対象にあるかを先に整理してから選びます。
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分類 |
管理する対象 |
主な機能 |
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計画と進捗を管理するツール |
日程・依存関係・進捗 |
WBS、ガントチャート、依存関係、ベースライン |
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課題とドキュメントを一元管理するツール |
課題(チケット)・成果物・変更の経緯 |
課題の追跡、変更履歴、版管理 |
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工数と原価を管理するツール |
予定工数・実績工数・コスト |
工数の入力と集計、費用への換算 |
計画と進捗を管理するツール
WBSとガントチャートで、日程・依存関係・進捗を扱うツールです。ウォーターフォール型の管理の中心になる分類で、前工程の遅れを後工程に反映する機能がここに含まれます。
階層構造と時間軸を同時に扱えること、先行・後続の関係を設定できること、承認済みの計画をベースラインとして残せることを確認します。
課題とドキュメントを一元管理するツール
課題(チケット)と成果物を同じ場所で管理し、版数と経緯を追えるようにするツールです。仕様変更の影響範囲と、ドキュメントの最新版が分からなくなる問題に対応する分類です。
課題の担当・状態・期限を追跡できること、成果物の変更履歴が残ること、課題と成果物を紐づけられることを確認します。
工数と原価を管理するツール
予定工数と実績工数を比較し、要員の負荷とコストを把握するツールです。時間を記録できることと、原価を管理できることは別の機能で、後者には単価の設定が必要です。
工数の入力単位、プロジェクト単位での集計、単価を掛けて費用に換算する仕組みがあるかを確認します。
ウォーターフォール開発向けツールの選び方
ツール選びでは、一般的な選定基準ではなく、アジャイル向けツールとの違いが出る観点に絞って確認します。
- WBSの階層とガントチャートを両方扱えるか
- タスクの依存関係と遅延の影響を反映できるか
- 変更履歴と版数を追えるか
- 予定工数と実績工数を比較できるか
- 無料で使える範囲とトライアルの条件が合っているか
次の5つのうち、①②は計画と進捗、③は課題とドキュメント、④は工数と原価、⑤は3分類すべてに共通する確認事項です。
WBSの階層とガントチャートを両方扱えるか
主に「計画と進捗を管理するツール」を選ぶときの確認事項です。カンバンだけの製品では、作業の階層と時間軸を同時に扱えないため、ウォーターフォール型の管理には不足します。
アジャイル向けに設計された製品では、階層が浅い、ガントチャートが上位プラン限定、といった制約がある場合があります。
タスクの依存関係と遅延の影響を反映できるか
同じく「計画と進捗を管理するツール」の確認事項です。先行・後続の関係を設定でき、前工程の遅れが後続の日程へ自動で反映されるかを確認します。
この機能はすべての製品に共通するものではありません。依存関係を線で表示できるだけで日程は連動しない製品や、依存関係の設定自体が上位プラン限定の製品があります。
変更履歴と版数を追えるか
主に「課題とドキュメントを一元管理するツール」の確認事項です。誰がいつ何を変更したかを追えること、成果物の版数を管理できることを確認します。
課題の更新履歴が残るか、ドキュメントの過去の版を参照できるか、課題と成果物を紐づけて変更の経緯をたどれるかを見ておきます。
予定工数と実績工数を比較できるか
主に「工数と原価を管理するツール」の確認事項です。時間の記録だけでは原価の把握にならないため、予定と実績を比較でき、単価を掛けて費用に換算できるかを確認します。
工数の入力単位(日・時間・分)、プロジェクトや工程単位での集計、費用に換算する場合の単価の持ち方(メンバー別・役割別)を確認します。
無料で使える範囲とトライアルの条件が合っているか
3分類に共通する確認事項です。継続して無料で使える「無料プラン」と、期間限定の「無料トライアル」は別のものとして確認します。
無料プランの人数・機能制限と、トライアルの期間・クレジットカード登録の要否を確認します。ガントチャートと依存関係は無料プランでは使えない製品が多いため、どのプランの機能を試しているのかを意識してください。
ここからは、おすすめのツールを3分類に分けて紹介します。まず10製品の比較表を示します。
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製品名 |
分類 |
主な管理機能 |
無料で使える範囲(2026年9月時点) |
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Lychee Redmine |
計画と進捗 |
親子チケットの階層表示、ガントチャート、先行・後続の依存関係、工数・リソース管理 |
フリープラン(ユーザー数無制限、ガントチャートなし)+30日間トライアル |
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Microsoft Project(デスクトップ版) |
計画と進捗 |
サマリータスクの階層、ガントチャート、依存関係、基準計画(ベースライン)、クリティカルパス |
無料プランなし |
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Brabio! |
計画と進捗 |
ガントチャート、エクセル/CSVの出力と取込 |
5ユーザー・50MBまで継続無料 |
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Smartsheet |
計画と進捗 |
行の階層、先行タスクによる依存関係、ガントビュー、ベースライン、クリティカルパス |
無料プランの新規受付は終了。30日間トライアル |
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Backlog |
課題とドキュメント |
課題の追跡、親子課題、ガントチャート、ドキュメントの変更履歴 |
10ユーザー・1プロジェクトまで継続無料(ガントチャート・親子課題なし)+30日間トライアル |
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Jira |
課題とドキュメント |
課題タイプとワークフロー、課題の階層、タイムライン、変更履歴 |
10ユーザー・2GBまで継続無料 |
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Redmine |
課題とドキュメント |
親子チケット、チケットの更新履歴、Wiki、ガントチャート |
ソフトウェア自体は無料(構築・保守の体制が必要。外部委託も可) |
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クラウドログ |
工数と原価 |
工数の予実管理、人件費から原価を算出する損益管理、ガントチャート |
無料プランなし。7日間トライアル |
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TimeCrowd |
工数と原価 |
時間の記録、単価を掛けた原価の表示、見積もり工数との比較(カスタムフィールド)、CSV出力 |
無料プランなし。2週間トライアル |
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Wrike |
工数と原価 |
時間記録(Business以上)、予算管理(Pinnacle・Apex) |
人数制限なしで継続無料(アクティブタスク200件まで、ガントチャートなし)+14日間トライアル |
料金や無料で使える範囲は変更されることがあります。この記事の情報は2026年9月時点のもので、検討時には各社の公式サイトで最新の条件を確認してください。
計画と進捗を管理するおすすめツール4選
WBSの階層・ガントチャート・依存関係・ベースラインの扱いを中心に、4製品を紹介します。
Lychee Redmine
Lychee Redmineは、7,000社を超える企業に導入されている、当社提供のRedmineベースのプロジェクト管理ツールです。親子関係を設定したチケットをガントチャート上で階層表示できるため、WBSで分解した作業をそのまま工程表として管理できる点が特徴です。
先行・後続の依存関係を設定しておけば、前工程の遅れが後続タスクへ自動で反映されるので、ウォーターフォール型で起こりがちな遅延の連鎖にもすぐ気づけるでしょう。プレミアム以上なら工数やEVMまで同じ環境で扱え、別ツールとの連携も不要です。
(出典:Lychee Redmine「料金プラン」/Lychee Redmine「ガントチャート」)
Microsoft Project(デスクトップ版)
Microsoft Projectは、Windows PCで使うプロジェクト管理ソフトウェアで、ウォーターフォール型の計画づくりに必要な機能が一通りそろっています。作業の階層化や依存関係、リソースの割り当てを設定すれば、クリティカルパスも表示できる仕組みです。
基準計画(ベースライン)を保存しておくと、当初計画とのずれを確認できるため、進捗報告の精度も高まるでしょう。なお、クラウド版のProject Onlineは2026年9月30日に終了するため、検討はデスクトップ版が前提です。
(出典:Microsoft「Project Standard 2024」/Microsoft サポート「Create or update a baseline or an interim plan in Project desktop」/Microsoft Learn「Project Online – Microsoft Lifecycle」)
Brabio!
Brabio!は、ブラビオ株式会社が提供する、ガントチャート作成に特化した国産のクラウドツールです。タスクをアウトライン形式で階層化しながら工程表を作成でき、日程調整もガントチャート上で行えます。
エクセルやCSVの一覧を取り込んでガントチャートにできるので、これまでエクセルで管理してきた工程表からの移行もスムーズに進むでしょう。5ユーザーまではプロジェクト数無制限で継続して無料で使えるため、小規模なチームならコストをかけずにウォーターフォール型の工程管理を始められます。
(出典:Brabio!「料金プラン」)
Smartsheet
Smartsheetは、表計算に近い操作感でプロジェクト管理ができるクラウド型のツールで、画面は日本語に対応しています。行をインデントするだけで親子の階層を作れるため、エクセルに慣れたメンバーでも抵抗なくWBSを組み立てられるでしょう。
先行タスクの日程を変えると後続タスクにも反映され、ガントビューやクリティカルパスの表示、ベースラインの保存と比較にも対応しています。プロプラン(1メンバーあたり月額1,200円から、年払い)以上で使え、TeamsやOutlookと公式に連携できる点も便利です。
(出典:Smartsheet「料金プラン」/Smartsheet「Create and work with a Gantt view」)
課題とドキュメントを一元管理するおすすめツール3選
課題の起票から解消までの追跡、変更履歴、成果物の版管理を中心に、3製品を紹介します。
Backlog
Backlogは、株式会社ヌーラボが提供するクラウド型のプロジェクト管理ツールで、課題管理を中心にガントチャートやドキュメント、ファイル共有を1つの環境で扱えます。課題ごとに担当・状態・期限と更新履歴が残るため、仕様変更や不具合がどの工程で起き、どう解消されたのかを後から追いやすくなるでしょう。
ドキュメント機能では変更履歴の確認とバージョン管理もできるので、設計書などの成果物と課題を同じ場所で管理したい現場に向いています。料金がスペース単位のため、大人数のチームほど割安に使える点も魅力です。
(出典:Backlog「料金プラン」/Backlog「ドキュメント」)
Jira
Jiraは、Atlassianが提供するクラウド型の課題管理ツールで、アジャイル開発のイメージが強いものの、設計次第でウォーターフォール型の運用にも対応できます。不具合や変更要求、作業といった課題タイプごとにワークフローを定義でき、起票から解消までの経緯が履歴として残るため、承認の状態も管理しやすいでしょう。
エピック・ストーリー・サブタスクの階層と、依存関係を表示できるタイムラインビューも備えています。最大10ユーザーまではFreeプランで使えるので、費用をかけずに運用を試せる点も魅力です。
(出典:Atlassian「Jira の料金」/Atlassian「作業タイプ階層を構成する」)
Redmine
Redmineは、オープンソースで公開されているプロジェクト管理ソフトウェアで、ライセンス費用をかけずに利用できます。チケットごとに担当・状態・期限と更新履歴が残り、親子チケットも深さの制限なく作成できるため、細かく分解した工程を漏れなく追跡できるでしょう。
Wikiや文書、ファイルの管理機能に加え、チケットの日付から自動生成されるガントチャートも標準で備えている点が強みです。サーバーの運用体制が必要ですが、難しい場合はRedmineベースのLychee Redmineを選ぶ方法もあります。
(出典:Redmine「Redmine」/Redmine「RedmineIssues」)
工数と原価を管理するおすすめツール3選
予定工数と実績工数の入力・集計、費用への換算方法、対象プランを中心に、3製品を紹介します。時間を記録できることと、原価を管理できることは別の機能なので、その違いが分かるように記載しています。
クラウドログ
クラウドログは、株式会社クラウドワークスが提供するクラウド型の工数管理・プロジェクト管理ツールです。プロジェクトごとに工数の予算と実績を一覧で把握でき、工数実績に人件費を掛け合わせて原価を算出できます。
売上・原価に対する予算の登録と実績の管理まで行えるため、計画どおりに進んでいるかだけでなく、利益が出ているかまで確認することが可能です。
ガントチャートも備えているので、工程管理と採算管理を1つのツールにまとめたい組織におすすめです。7日間の無料トライアルのデータは、契約後も引き継げます。
(出典:クラウドログ「料金プラン」/クラウドログ「プロジェクト管理」)
TimeCrowd
TimeCrowdは、TimeCrowd Inc.が提供するクラウド型の時間管理ツールで、打刻による手軽な時間記録が特長です。記録した時間はチーム・タスク・メンバー別に集計でき、メンバーごとの時間単価を設定すれば、単価×時間で算出した原価もレポートに表示されます。
法人プラン向けのカスタムフィールド(β版)を使えば、見積もり工数と打刻時間の差も算出できるため、計画と実績のずれを数字で把握しやすくなるでしょう。料金は個別提案ですが、2週間の無料トライアルで使い勝手を確かめられます。
(出典:TimeCrowd「時間管理・業務効率化ツール TimeCrowd」/TimeCrowd ヘルプセンター「チーム内の単価を設定・確認する」/TimeCrowd ヘルプセンター「【β版】カスタムフィールドに演算を設定する」)
Wrike
Wrikeは、カスタムワークフローとレポートに強みを持つクラウド型のプロジェクト管理ツールです。Business以上のプランでは、タスクごとにタイマーまたは手入力で作業時間を記録し、集計できます。
さらにPinnacleとApexでは、ユーザーや職務役割ごとに時間単価を設定し、プロジェクト単位で予算と実績を比較する予算管理も可能です。そのため、工数から原価までを一気通貫で管理したい組織に適しているでしょう。
時間記録と予算管理で対象プランが異なるので、目的に合ったプランを確認したうえで検討してください。
(出典:Wrike「料金プラン」/Wrike Help Center「Tracking Time in Wrike」/Wrike Help Center「Budgeting in Wrike」)
ウォーターフォール型のプロジェクト管理を効率化するならLychee Redmine
ここまで挙げてきた課題は、「遅れの連鎖」「変更の影響範囲」「進捗の見えにくさ」「負荷の偏り」の4つに整理できます。当社のLychee Redmineでは、この4つに対応する機能を同じ環境で利用可能です。
Redmineをベースにしているため、チケットの更新履歴とWikiによる課題・ドキュメントの管理もそのまま使えます。
WBSとガントチャートを同じ画面で管理できる
Lychee Redmineのガントチャートでは、親子関係を設定したチケットが階層的に表示され、WBSの構造をそのまま確認できます。階層構造と時間軸を1つの画面で扱えるため、進め方のステップ1と2を同じ画面で実行できることが特徴です。
担当チームが工程ごとに変わる体制でも、タスクの分解方針と更新ルールを共通にしたうえで同じ画面で管理すれば、報告の粒度がそろわない問題を抑えられます。
前工程の遅れを後続タスクに反映できる
タスク間をドラッグでつなぐだけで、先行・後続の依存関係を設定できます。先行タスクの日程を動かすと、後続タスクへのずれが自動で反映されるため、遅れの影響範囲を手作業で追いかける必要がありません。
仕様変更がどの設計書・機能・テストに及ぶかの影響調査は人が行う作業となります。しかし、調査の結果として日程を変更する際は、登録した依存関係に沿って後続タスクの日程を調整できることが特徴です。
工数とリソースを同じ環境で確認できる
プレミアムプラン以上では、チケットごとに予定工数と実績工数を記録し、メンバーごとの負荷を確認できます。工程の進捗だけでなく、誰にどれだけの作業が集中しているかを、同じ環境で把握しやすくなるでしょう。
EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)にも対応しており、計画に対する進捗とコストの状況を数値で確認することも可能です。
30日間の無料トライアルで運用を確認できる
Lychee Redmineの有料プランは、30日間の無料トライアルで試せます。ユーザー数の制限がなく、クレジットカードの登録も不要なため、実際のプロジェクトメンバー全員で運用を確かめやすいことが特徴です。
なお、継続して無料で使えるフリープランもありますが、ガントチャートは含まれません。WBSの階層表示と依存関係の反映を確認したい場合は、無料トライアルで有料プランの機能を試してください。
ウォーターフォール型のプロジェクト管理に関するよくある質問
ウォーターフォール型のプロジェクト管理において、不明点や疑問点を抱く方は少なくありません。ここでは、よくある質問とその回答を解説します。
ウォーターフォール管理とはどういう意味ですか?
ウォーターフォール管理とは、要件定義から順に工程を進め、各工程の完了を承認してから次の工程へ進む管理の考え方です。工程ごとに成果物とレビュー時点を置き、承認を経てから次に進むことで、品質を工程内で確認しながら進めます。
プロジェクト管理の三大要素は何ですか?
プロジェクト管理の三大要素は、スコープ(作業範囲)・スケジュール(時間)・コスト(費用)です。3つは互いに影響し合うため、1つを変更するときは、ほかの要素への影響も確認します。
Microsoftのサポート情報では、すべてのプロジェクトは時間・お金・範囲の「三角形」のバランスの上に成り立ち、ほかの要素に影響を与えずに1つを変更することはできないと説明しています。品質は三角形の中央に位置する4番目の要素とされ、どの辺の変化も品質に影響することを知っておきましょう。
(出典:Microsoft サポート「プロジェクトの三角形」)
ウォーターフォールとアジャイルはどちらを選ぶべきですか?
要件の確定度と、変更の起こりやすさで選びましょう。要件が明確で変更が少ない案件はウォーターフォール開発、要件が変わりやすく利用者の反応を見ながら調整したい案件はアジャイル開発が向いています。
どちらが優れているというものではありません。契約形態や成果物の提出義務、開発チームの経験も判断材料になります。
ウォーターフォールとアジャイルを併用できますか?
ウォーターフォールとアジャイルを併用することも可能で、適用範囲を分けて併用する方法が一般的です。
要件が確定している基幹システムの部分はウォーターフォール開発で進め、利用者の反応を確認しながら調整する画面や機能はアジャイル開発で進める、という分け方です。
併用する場合は、両者の接続条件(どの時点で何を受け渡すか)、成果物、確認時点をそろえておく必要があります。組み合わせ方は多様で、プロジェクトの特性に応じて使い分けます。
まとめ:工程の連鎖を前提に計画と変更を管理しよう
ウォーターフォール型のプロジェクト管理では、工程が順に進む構造そのものが、遅れの連鎖と変更の影響の把握を難しくします。この構造を前提に、計画の段階で変更と遅れに備えておくことが、管理の要点です。
進め方は、WBSで作業を分解する、ガントチャートで日程と依存関係を決める、マイルストーンとレビュー時点を置く、変更管理のルールを決める、進捗と課題を決まった頻度で更新する、の5ステップです。
ツールは「計画と進捗」「課題とドキュメント」「工数と原価」の3つの観点で、自社の課題がどこにあるかを整理してから選ぶと失敗を防げます。
なかでも、ガントチャートによる工程管理から工数・EVMまでを1つの環境で完結させたいなら、Lychee Redmineがおすすめです。有料プランは30日間、ユーザー数の制限なくカード登録なしで試せるので、まずは自社のプロジェクトで使い心地を確かめてみてください。
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