「プロジェクトマネージャーになりたい」
プロジェクトマネージャーになるには、専門性の高い知識が必要となり、専用の資格も存在していることから、それらに挑戦したいと考えられている人もいるのではないでしょうか?
プロジェクトマネージャーの資格を取得できれば、自身の価値を高めることができ、キャリア・年収アップにつながります。
本記事では、プロジェクトマネージャーになりたい方に向け、役立つ資格や難易度を詳しく解説します。
試験内容やプロジェクトマネージャーの業務に役立つツールも紹介しますので、合わせてご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)になるには資格取得がおすすめ
資格がなくてもプロジェクトマネージャーになれます。
プロジェクトマネージャーは経験やスキルなどがあり、信頼が高ければ就ける職種です。
医者や弁護士とは異なり法律も存在しないため、罰せられることもありません。
しかし、プロジェクトマネージャーとして働くのであれば、資格取得は必須です。
プロジェクトマネージャーは専門性が高いため、高い知識力が必要不可欠になります。
実際にPMとして働く場合、経営力やマネジメント能力、問題解決などのスキルが必要になります。
そこで資格未所持で働いてしまうと、経営力が足りない、問題発生時の対処ができないなど、プロジェクト進行に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
資格を保持していれば、上記のような事態を防げる他、客観的にスキル・知識の証明になるため、取得が必須だと言えます。
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プロジェクトマネージャー(PM)の資格を取得する3つのメリット
プロジェクトマネージャーの資格を取得すれば、以下3つのメリットが得られます。
- プロジェクトマネジメントに必要なスキルを取得できる
- プロジェクトマネジメントのスキルを証明できる
- キャリア・年収アップの可能性
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メリット1.プロジェクトマネジメントに必要なスキルを取得できる
プロジェクトマネージャーの資格取得で多くの知識が学べるため、体系的にスキルが身に付きます。
取得できるスキルには以下の6つがあげられます。
- 全体を俯瞰的な視点で把握できる視野
- コミュニケーション能力
- 問題解決
- 判断能力
- 経営に関する知識
- マネジメント能力
資格取得に向け、参考書やインターネットを使って学ぶことで上記のスキルが身につきます。
プロジェクトマネジメントのスキルが身に付けば、スムーズなプロジェクト進行が可能になるでしょう。
メリット2.プロジェクトマネジメントのスキルを証明できる
プロジェクトマネージャーの資格があれば、プロジェクトマネジメントスキルを客観的に証明できます。
プロジェクトマネージャーの資格は基本的に国家資格であるため、実績を示す必要がなく証明書で提示することが可能です。
そのため、第三者へスキルを証明したい場合に役立ちます。
実際、実績は事実として残りますが、明確な成果物として示すのは容易でないため、スキルを証明するには困難と言えます。
プロジェクトマネージャーの資格保持者であれば、客観的な証明になる上、企業の信頼獲得にもつながるため業務円滑化に期待できるでしょう。
メリット3.キャリア・年収アップの可能性
プロジェクトマネージャーに対する企業からのニーズは高く、キャリア・年収アップを期待できます。
プロジェクトマネージャーの資格は需要が高く、資格保持者は好条件で採用される可能性が高いため、転職活動が有利に働きます。
好条件で採用されれば、年収やキャリアも他の人と差が付き、昇格が容易になるでしょう。
さらに人事評価も有利に働き、資格手当が貰えるなど、企業で優遇されることも利点の1つです。
資格取得の結果、企業からの評価によってキャリア・年収アップにつながり、自身の市場価値を高めることができます。
プロジェクトマネージャー(PM)に役立つ3つの資格とは?
プロジェクトマネージャーは以下3つの資格取得を目指しましょう。
- プロジェクトマネージャー試験(PM)
- 基本情報技術者試験
- ITストラテジスト
プロジェクトマネージャー試験(PM)
プロジェクトマネージャー試験(PM)は、システム開発に関わる高難易度の国家資格です。
合格率13.4%と極めて低いですが、システム開発の知識が身に付くため、高い能力の証明になります。
プロジェクトマネージャー試験(PM)取得で証明できるスキルは以下の3つです。
- システム開発における人材確保などのマネジメント能力
- システム構想に基づくプロジェクト計画作成能力
- 問題発生時の適切な対処と、リスクに対しての早期的な対応
プロジェクトマネージャーに必要なマネジメント能力や問題解決能力も身に付くため、プロジェクトマネージャー試験(PM)の取得をおすすめします。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアに関する基本的な知識を学べる国家資格です。
プロジェクトマネージャーを目標としている方は、登竜門として取得しておくべき資格でしょう。
基本情報技術者試験の取得で証明できるスキルは以下3つです。
- クライアントの課題を情報技術で解決戦略を立てられる
- 信頼性が高いシステム構築を可能にし、サービス安定に貢献できる
- エンジニア・ディレクターなどと共に分析や開発ができる
基本情報技術者を取得しておけば、その学習の過程で開発知識や情報技術を学ぶことができます。
ソフトウェア開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーを担う際には、ITエンジニアとのコミュニケーションに役立つでしょう。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、経営戦略に基づいたIT戦略の立案・業務改革などを行える最難関の国家資格です。
経営者として組織内のIT分野を総括するために必要な資格で、実務経験5年分のスキルに相当すると言われています。
ITストラテジストは以下3つのスキルを証明できます。
- 業種ごとの経営戦略において、適切にITを活用できる
- IT動向の分析を可能にし、事業戦略の策定ができる
- 経営者として全体のシステム化計画を評価できる能力
ITストラテジストを取得しておけば、独自の視点やIT知識が身に付き、コンサルティング能力や問題解決の処理能力が向上します。
さらに、ITストラテジストはクライアントなどの外部と接触する機会が多いため、経営や事業に関する知識や、多角的な視点や能力が身に付くのも利点の1つです。
プロジェクトマネージャー(PM)の試験内容
プロジェクトマネージャーの試験内容には以下の4つが存在します。
- 午前Ⅰ
- 午前Ⅱ
- 午後Ⅰ
- 午後Ⅱ
午前Ⅰ
午前ⅠはITの基礎知識が問われる試験です。
基礎知識の中の技術・経営・法務などの分野から出題されます。
午前Ⅰ試験は、応用情報技術者や情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格していれば、免除制度を使うことで免除されます。
上記の条件を満たしてから2年以内の場合は、受験申し込み時に併せて申請しましょう。
詳細は以下の表をご覧ください。
試験時間 | 9時30分~10時20分(50分) |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | 30問 |
回答数 | 30問 |
配点 | 100点(合格基準は60点) |
午前Ⅱ
午前Ⅱはプロジェクトマネジメントに必要な知識が問われる試験です。
システム開発・ソフトウェア開発・セキュリティなどに関連したマネジメント知識が必要となります。
詳細については以下の表をご覧ください。
試験時間 | 10時50分~11時30分(40分) |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | 25問 |
回答数 | 25問 |
配点 | 100点(合格基準は60点) |
午後Ⅰ
午後Ⅰはプロジェクトに関する記述を読み、設問に対して短文で回答する記述式です。
記述式試験は、記述部分の問題用紙が長文のため、内容理解に時間を要する傾向にあります。
まずは、過去問を解いて記述式になれておくと、内容理解がスムーズになるでしょう。
詳細については以下の表を参照ください。
試験時間 | 12時30分~14時00分(90分) |
出題形式 | 記述式 |
出題数 | 3問 |
回答数 | 2問 |
配点 | 100点(合格基準は60点) |
午後Ⅱ
午後Ⅱはプロジェクトマネジメント業務に関係する論文を熟読し、考えを論述する論述形式の試験です。
1つの設問に対し、600~1600文字程度で回答します。
設問には文字で回答するため、手書きでの論述に慣れておくのがポイントです。
詳細については以下を参照ください。
試験時間 | 14時30分~16時30分(120分) |
出題形式 | 論述式 |
出題数 | 2問 |
回答数 | 1問(選択) |
配点 | A評価のみ(合格水準)※B評価以下はすべて不合格 |
プロジェクトマネージャー(PM)の資格取得後のキャリアパス例
プロジェクトマネージャーの資格取得後はプロジェクトマネージャー以外に以下のキャリアパス例が挙げられます。
- PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)
- ITコンサルタント
PMOは管理業務を主とし、進捗管理やマネジメントを行います。
全体を俯瞰的な視点で観察し指示を出したり、プロジェクト全体を分析したり、豊富な業務内容を遂行します。
PM経験があれば各企業からのニーズが高い傾向にあるため、資格取得後のキャリアパスとしておすすめの1つです。
一方、ITコンサルタントは企業のIT戦略の策定、システム導入の提案・見直し・最適化など、多岐にわたる業務を遂行します。
上記のほかに、業務フローを整理・分析したり、チーム作りのためにマネジメントしたりなど、プロジェクトを総括する立場にあります。
総括する立場になれば、他職種と比較しても年収が高い傾向にあるため、安定した収入を獲得できるでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)の業務に役立つプロジェクト管理ツール3選
プロジェクトマネージャーの業務に役立つ以下3つのプロジェクト管理ツールをご紹介します。
- Lychee Redmine(ライチレッドマイン)
- Wrike(ライク)
- Backlog(バックログ)
ツール1.Lychee Redmine(ライチレッドマイン)
画像引用:Lychee Redmine 公式
Lychee Redmineはガントチャートやカンバン、タイムマネジメントなど、タスク管理において必要な機能を完備しているツールです。
カスタマイズ性が高く必要な機能を選べるため、製造業やソフトウェア開発をはじめとした7,000社に利用されています。
操作性も優れており、ドラッグ&ドロップで直感的にタスク管理ができます。
また、タスクを細分化して効率化できる「チケット」を活用すれば、情報の整理も容易に行うことが可能です。
フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめさらに多くの機能が利用できます。
有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。
ぜひ一度お試しで使い、操作性を確かめてみましょう。
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プラン
月額料金
利用機能
フリー
無料
スタンダード
900円
プレミアム
1,400円
ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます]
2,100円
ツール2.Wrike(ライク)
画像引用:Wrike 公式
Wrikeは、カスタマイズ性に優れたツールです。
ダッシュボードやレポート機能をカスタマイズが可能なため、プロジェクトの内容に合わせて最適化できます。
Wrikeは、機能面も優れており、プロジェクト管理に必要なガントチャート、カンバンをはじめTodoリストやボードも完備しています。
コメント欄でリアルタイムに会話できるため、チーム内の情報共有がスムーズに行えるのもメリットの1つです。
チームの働き方をスマートかつ組織の生産性の飛躍に期待ができます。
フリー | 0円 |
・ユーザー数:無制限 |
チーム | $9.80/月 |
・ユーザー数:2~25人まで |
ビジネス | $24.80/月 |
・ユーザー数:5~200人まで |
ツール3.Backlog(バックログ)
画像引用:Backlog 公式
Backlogは、タスク管理やプロジェクト管理に必要な機能を備えたプロジェクト管理ツールです。
使いやすいUIとシンプルさが特徴のツールですが、プロジェクト管理に必要な以下の機能は完備しています。
- ToDoリスト
- カンバン
- ガントチャート
- バーンダウンチャート
- Gitネットワーク
フリープランでユーザー数10人まで対応できるため、無料ながら十分な機能を備えています。
スタータープラン以降はやや高めの価格設定ですが、豊富な機能でスマートなプロジェクト管理が可能になるでしょう。
プラン名 | 料金 | 備考 |
フリー | 0円 | ・ユーザー数:10人まで ・プロジェクト数:1 ・ストレージ:100MB |
スターター | 2970/月 |
・ユーザー数:30人まで |
スタンダード | 17600円/月 |
・ユーザー数:無制限 |
プロジェクトマネージャー(PM)の資格を取得しよう
プロジェクトマネージャーになるには専門性が高い知識が必要になるため、資格を取得するのがおすすめです。
まずは、プロジェクトマネージャーの登竜門である基本情報技術者試験の取得を目指しましょう。
プロジェクトマネージャーの資格を取得すれば、マネジメント能力が身に付き年収アップに期待できます。
プロジェクトマネージャーの資格取得後、実際にプロジェクトを運営する際には、プロジェクト管理ツールであるLychee Redmineを導入すると効率的です。
Lychee Redmineはカンバンをはじめ、ガントチャートや工数リソース管理など、プロジェクト管理に必要な機能を完備しています。
まずは、リスクなく導入できる無料トライアルから実感してみてはいかがでしょうか。