「企画を考えているが、よいアイデアが浮かばない」
「マンネリ化して活発な議論のない会議に変化を与えたい」

など、アイデア出しにいき詰まったときは、ブレインストーミングがおすすめです。

ブレインストーミングには、新しいアイデアを生み出すための手法が豊富にあります。
それぞれの手法のやり方や、効率よくアイデアを出すための方法などを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ブレインストーミングとは

ブレインストーミングとは何なのか解説します。

ブレインストーミングは古くからある会議手法のひとつ

ブレインストーミングはアメリカで開発された会議手法・集団発想法のひとつで、1950年代から盛んになりました。
ブレストやBS法と略されることもあります。

ブレインストーミングのねらいは複数人がお互いにアイデアを出し合うことで、新しい発想を得ることです。

人ひとりのアイデアには限界があります。
ひとりで悩んでいたことが、他人の何気ない一言で解決した経験はありませんか?

それぞれ個性の異なる人々がアイデアを共有することで、今までにない発想が生まれます。

基本的には集団でアイデアを出し合いますが、ひとりで実施することも可能です。
創出できるアイデアに限りはありますが、考えを整理するにはよい方法です。

ブレインストーミングで今までにないアイデアが生まれる!

ブレインストーミングでは、ひとりでは決して思いつかないアイデアが生まれます。
以下のようなメリットがあるためです。

  • 短時間で多くのアイデアが集まる
  • 他者の考えを聞くことで、参加メンバーの創造力が高まる
  • アイデアを組み合わせることで、相乗効果が得られる
  • 活発な意見交換でチームの士気が上がる など

ブレインストーミングを用いれば、多角的な視点でビジネスを見直せることがわかりますね。

ブレインストーミングの具体的なやり方4ステップ

効率よくブレインストーミングをおこなえる4つのステップを紹介します。

ステップ1:ブレインストーミングの目的を決める

ブレインストーミングをはじめる前に、何のためにブレインストーミングをおこなうのか、目的を決めましょう。
目的を決めなければ、アイデアを出そうにも何を言えばいいのかわからないため、盛んな意見交換は期待できません。

数字を入れたり、アイデアの対象を狭めたりするとうまくいきます。
例えば、売上アップのためにブレインストーミングを企画するとしましょう。
「売上アップ」だけでは、目的として不十分です。

  • 何の製品・サービスの売上なのか
  • 何%アップさせたいのか
  • 期間はいつまでなのか など

細かく設定することで、発言しやすくなります。
無秩序に意見を言い合うのではなく、目的を決めてブレインストーミングに臨みましょう。

関連記事はこちら>>ロードマップとは?|6つのステップで作成手順を解説

ステップ2:メンバーの選定

ブレインストーミングの目的を決めた後は、メンバーの選定に移ります。
10人程度の少人数の部署であれば、参加できるメンバー全員が出席して構わないでしょう。

しかし、20~30人規模の部署であれば参加メンバーを選ぶ必要があります。
なぜなら人数が多すぎると、アイデアをまとめにくいからです。

また、同じ世代、性別ばかりだと似たような考えに偏る可能性も。
年代や男女のバランスを見ながら選定するとよいでしょう。

ブレインストーミングを繰り返していると、だんだんと画期的なアイデアが生まれにくくなります。
ときには違う部署からメンバーを選ぶことで、空気を変えるのもひとつの手です。

ただし、上役を呼ぶとマイナスに作用することもあるので注意してください。
なぜならメンバーが萎縮してしまい、活発な議論にならないリスクがあるからです。

上下関係に配慮しながら、毎回同じメンバーにならないようにしましょう。

ステップ3:アイデア出し

ブレインストーミング当日、司会者は参加者にブレインストーミングの目的を伝え、それぞれからアイデアを募りましょう。

ひとつのアイデアを聞くと連鎖するように、次々とアイデアが生まれるのが理想です。
すると、チーム全体の士気が上がるのも感じられるでしょう。

ステップ4:アイデアをまとめてアクションプランを決める

ひと通りアイデアが集まったら、それぞれの考えをまとめます。
当初の目的を達成するための具体的なアクションプランを決める段階です。

ときには、議論の流れで自然に決まっている場合も。
チームの方向性が決まり、ブレインストーミングの効果を実感できるでしょう。

ブレインストーミングに必要な3つの姿勢

ブレインストーミングの時間を有意義にする3つの姿勢を紹介します。

①質より量を優先

ブレインストーミングでは質より量を優先してください。
質を優先してしまうと発言のハードルが上がり、議論が停滞してしまいます。

自身の中ではたいしたことのないアイデアでも、他のメンバーに気づきを与えることも。
失敗をおそれず、忌憚のない意見を出しましょう。

アイデアが多ければ多いほど、新たな創造につながります。

②安易な否定・決めつけをしない

質より量を優先するためには、どんな意見に対しても歓迎ムードで迎えるとうまくいきます。

決して「それは違う」「そんなのできるわけない」と安易に否定・決めつけてはいけません。
一度でも否定的な発言をしてしまうと、その後の会議の進行に影響を与えます。

自由に話し合える環境づくりを心がけましょう。

③制限時間を設定する

ブレインストーミングでは、制限時間を設けてください。

長時間に及ぶブレインストーミングは、メンバーを疲れさせ創造性も低下してしまいます。
全体で15~30分程度に抑えた適度な時間設定が効果的です。

また、制限時間はアイデアを出す時間とアイデアをまとめる時間、それぞれで決めておくとよいでしょう。

ブレインストーミングの効率を上げるテクニック5選

ブレインストーミングを効率よくおこなうためのテクニック5つについて解説します。

①KJ法

文化人類学者である川喜田二郎氏によって考案されたKJ法。
ブレインストーミングに参加したメンバーの考えをメモに書き出し、似た意見をグループにして整理します。

アイデアをグループ化するメリットは2つ。

1つ目は、意見を可視化できる点です。
どのようなアイデアが生まれたのか明確になります。

2つ目は、アイデアを論理的に整理できる点です。
グループごとの共通点を別のグループと組み合わせることが簡単なため、アクションプランを考えやすくなりますね。

一方で、KJ方には時間がかかるというデメリットも。
アイデアをグループ分けする作業がある分、通常のブレインストーミングよりも時間を要します。
必ず制限時間を設定しておきましょう。

②希望点列挙法

希望点列挙法は、現実になったら嬉しいと感じることを中心に意見を出し合います。
現状のしがらみや常識にとらわれず、理想を追求するのがポイント。

意見が集まったら、実現できそうなアイデアに焦点を当て、理想を実現するための具体策を検討しましょう。

③欠点列挙法

欠点列挙法は、希望点列挙法とは真逆の手法です。
ブレインストーミングのテーマに対して、欠点や不満に感じていることを列挙していきます。
普段は言いにくい現状の課題を集められます。

クレーマーになったつもりで、徹底的にあらを探そうとするとうまくいきます。
ただし、ネガティブ思考になりすぎないよう、注意してください。
集まった意見の中から重大なものを選び、改善点を探りましょう。

おすすめは希望点列挙法と併せておこなうこと。
ポジティブ要素とネガティブ要素のバランスがとれます。

④ゴードン法

ゴードン法は司会者しかテーマを知らない状態でおこなわれます。
新製品の開発のために編み出されたブレインストーミングのテクニックです。

通常のブレインストーミングは、テーマをメンバー全員が共有しています。
しかし、テーマがわかっていると固定観念にとらわれ、画期的なアイデアがでない恐れがあります。

「テーマを知らずにどうやって意見を出すんだ」と疑問に思う人もいるでしょう。

会議のテーマを完全に知らせないわけではありません。
司会が把握している具体的なテーマを抽象化して伝えてから会議をはじめます。

例えば「新しいスマホアプリの検討」がテーマだったとします。
参加者に伝えるテーマは「日常の生活で改善したいこと」のように抽象的なテーマです。

ゴードン法ではあえてテーマを隠すことで、先入観にとらわれない自由な発想を促します。

⑤ブレインライティング

ブレインライティングの特徴は、しゃべらないことです。

通常のブレインストーミングのデメリットは、ひとりずつしか話せない点になります。
役職や年齢などの違いから参加者には発言力に差があるため、発言の量に偏りが生じることも。

一方でブレインライティングでは、全員が同時にアウトプットするので、アイデアの量を平等にできます。

ブレインライティングは「635法」と呼ばれる下記のルールで実施します。

  • 参加者は6人
  • 1ラウンドで3つのアイデアを出す
  • 1ラウンドは5分

そしてブレインライティングは以下の手順でおこないます。

  1. 3列6行のシートを参加者に配布
  2. テーマを伝え、シートに記載する
  3. 1行目にアイデアを3つ、5分以内に書く
  4. 左の人に自分のシートを渡し、右の人からシートを受け取る
  5. 2行目にアイデアを3つ、5分以内に書く
  6. 6行目が埋まるまで同じ作業を繰り返す

ブレインストーミングは、声の大きい人に引っ張られ傾向にあります。
しかしブレインライティングならば、大人しい人や遠慮しがちな人でもアイデアを出せますね。

プロジェクト管理ツールでブレインストーミングのアイデアを形に!

ブレインストーミングで生まれたアイデアは画期的なものが多く、不確定な要素を含むこともあります。
実現が難しいと感じられたときには、プロジェクト管理ツールが役に立ちます。

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Lychee Redmineの詳しい情報は下記の記事で紹介しています。
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関連記事はこちら>>Lychee Redmineとは? 機能やメリットについて詳しくご紹介

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  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

ブレインストーミングで生まれた新しいアイデアを実現しよう!

ブレインストーミングについて、具体的なやり方やテクニックなどを紹介しました。
ブレインストーミングを使えば、今までにない画期的なアイデアを生み出すことが可能です。

いつも通りの会議に変化を加えたい場合は、ぜひブレインストーミングを実施してみてください。
また、ブレインストーミングで決めたアクションプランは、プロジェクト管理ツールを用いて実行するとよいでしょう。

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ぜひ、お試しください。

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