「フローチャートが有用と聞いたけど、実際にどのように活用したら良いのか」このように課題をお持ちではないでしょうか。

近年は、ビジュアライズ化された情報共有が重要視され、無料のフローチャート作成ツールが注目を集めています。オンライン上で利用可能なサービスも多く、直感的なインターフェースと豊富なテンプレートが利用者に利便性を提供します。

本記事は、無料のフローチャート作成ツールを厳選し、ビジネスプロセスの可視化やプロジェクト管理の効率化にどのように役立つかをご紹介します。フローチャートの導入で仕事の効率化を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

無料でも使える!フローチャート作成ツールとは

フローチャート作成ツールとは、ビジネス領域で活用する「フローチャート」を作るためのツールです。

フローチャートとは

前提としてフローチャートとは、ビジネスプロセスやアルゴリズムを視覚的に表現するツールです。

具体的には、開始点から終了点までの流れを矢印で結び、各ステップの処理や判断として図形で示します。四角形は処理、ダイヤモンドは判断、楕円形は開始や終了を表し、矢印でフローを指定します。

これにより、複雑なプロセスやアルゴリズムを理解し、共有するのが容易となるのが特徴です。

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フローチャート作成ツールの利点

フローチャート作成ツールの利点は多岐にわたります。

まず、使いやすいインターフェースや用意されたテンプレートにより、効率的にプロセスやアイデアを視覚化できます。フローチャートを1から作ると手間がかかりますが、ツールを活用すれば無駄な手間を削減でき、チームのコラボレーションやプロジェクト管理の円滑化が迅速に進みます。

また、クラウドベースのツールは共同作業が容易で、リアルタイムでの編集や共有が可能です。

フローチャートを活用するメリット

ここでは、フローチャートを活用するメリットについて紹介します。

タスクの見える化が進む

フローチャートはタスクやプロセスを視覚的に表現するため、全体の構造や流れが一目で把握できます。よって、各タスクの関連性や依存関係が明確になり、全体の進捗や問題点を容易に識別できます。

作業の透明性が向上し、プロセスの最適化や効率化が可能です。

コミュニケーションの円滑化が進む

チームメンバーが同じフローチャートを共有し、プロセスの流れやタスク担当者の認識が明確になることで、コミュニケーションが円滑化されます。

誰が何を担当しているのかが明示され、情報共有が容易になるため、ミスや誤解が減少して協力体制が強化されます。

プロジェクトが効率化される

フローチャートを使用することで、プロジェクトの進捗や課題が視覚的に管理されます。よって、優先順位の付与やリソースの最適な配置が可能となり、プロジェクトの効率アップが期待されます。

また、変更や修正が必要な場合も素早い対応が可能です。

無料のフローチャート作成ツールを選ぶ際のポイント

ここでは、無料のフローチャート作成ツールを選ぶ際のポイントを解説します。

テンプレートは豊富か

無料のフローチャート作成ツールを選ぶ際には、テンプレートの豊富さが重要です。各ツールのテンプレートはプロのデザインや構造が組み込まれたもので、いかにイメージに合うものを入手しやすいかが鍵となります。

様々な業界やプロセスに対応するテンプレートが用意されていると、フローチャート作成の効率が向上します。また、導入する組織に合ったテンプレートを選択する必要があるため、選択肢は多いほうが有用です。

共有機能に富んでいるか

フローチャートは、プロジェクトやプロセスの理解を共有するために利用されます。したがって、無料のツールを選ぶ際には、共有機能が十分に備わっていることが重要です。

具体的に確認するポイントは以下の通りです。

  • 複数のユーザーが同時に作業できるか
  • リアルタイムでの編集が可能か
  • 作成したフローチャートを簡単に共有できるか

これらのポイントを押さえることで、協力作業が円滑に進み、チーム内でのコミュニケーションが向上します。ツールによってはコメントが付けられる機能があり、メンバーや上司に確認を取りたい場合に有用です。

自社のツールとの連携は可能か

既に使用している他のツールやソフトウェアとの連携は重要です。フローチャート作成ツールを自社のワークフローやプロジェクト管理ツールと連携できると、データや情報の一元管理が容易になるからです。

例えば、Microsoft 365やGoogle Workspaceをメインで利用している場合、それらのツールと連携できるものを選びましょう。連携が可能であれば、作業の効率が向上し、データの整合性が保たれます。

利用人数の上限数は問題ないか

無料ツールには、利用人数の上限が設定されていることがあります。

企業やプロジェクトの拡大に伴い、ユーザー数が増加する可能性があれば、将来的に機能を制限されないか確認が必要です。上限を超えそうな場合は、有料プランに移行する前提で検討する必要があります。

オンラインで利用しやすいか

フローチャート作成ツールをオンラインで利用しやすいかどうかは、利便性に関わります。

ツールによってはパソコンにインストールし、随時そこにアクセスして使うタイプもあります。しかし、オンラインで利用しやすいクラウドベースのツールは、場所を選ばずにアクセスできるのが魅力です。

また、複数のユーザーが同時に作業できるため、リモートワークや分散チームの協力において便利です。

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無料で使えるフローチャート作成ツールおすすめ6選

ここからは、無料で使用できるフローチャート作成ツールを6つ紹介します。

draw.io

引用:draw.io

draw.ioは、オープンソースかつ無料で利用できるオンライン図形作成ツールです。会員登録は不要で、ブラウザ上で利用できるのですぐに始められます。

機能面では、様々な図やチャート、フローチャートの作成に対応しています。ドラッグアンドドロップで要素を配置でき、エクスポートや共有も容易です。操作感はMicrosoft Power Pointと似ており、普段から使用している方であれば慣れるのも簡単です。

ツールはクラウド上で利用できる一方、オフラインでも使用可能です。

Lucidchart

引用:Lucidchart

Lucidchartはクラウドベースのフローチャート作成ツールで、無料プランが提供されています。以下3つを入力すれば、登録後すぐに使用できます。

  • 氏名
  • メールアドレス
  • パスワード

多彩な図形やテンプレートが用意され、リアルタイムの共同作業が可能です。Google ドライブやMicrosoft Officeとの連携もサポートしています。

Creately

引用:Creately

Createlyはオンラインで使える図形作成ツールで、無料プランも提供されています。

使いやすいインターフェースと多様なテンプレートが特徴で、以下に対応しています。

  • フローチャート
  • ワイヤーフレーム
  • UIデザイン

リアルタイムでのチーム共同作業や、エクスポート機能も備えています。

Microsoft Visio Online

引用:Microsoft Visio Online

Microsoft Visio OnlineはMicrosoftのオフィススイートの一部で、オンラインで利用できるフローチャート作成ツールです。基本的な機能は無料で使えて、ビジネスプロセスや図を作成できます。

Office 365との連携が強力で、他のMicrosoft製品との統合が可能です。例えば、フローチャートをMicrosoft Teamsから直接作成や編集し、共有することが可能です。

Visio WebアプリはMicrosoft 365の商用サブスクリプションに含まれているため、使用する場合は社内に契約者がいないか確認しましょう。契約していない場合でも1か月間は無料で使えます。

Canva

引用:Canva

Canvaはオンラインデザインツールで、フローチャート作成もサポートしています。

無料プランで多様なテンプレートやデザイン要素を利用可能で、直感的なインターフェースで操作ができます。クリエイティブな図やチャートを簡単に作成でき、共有やエクスポートも容易です。

Google Drawings

引用:Google Drawings

Google DrawingsはGoogleドライブに統合されたオンライン図形作成ツールで、Googleアカウントを持っていれば無料で利用できます。

シンプルで使いやすく、共同作業が容易です。Google Drawingsは単体でフローチャートやダイアグラムを作成し、それをGoogleドキュメントやプレゼンテーションに組み込むことも可能です。ブラウザで利用できるため、オンライン環境があればメンバーはどこでも作業できます。

普段からGoogleのツールを使用しているチームにおすすめです。

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無料のフローチャート作成ツールで不十分な場合は有料版も検討しよう

無料のフローチャート作成ツールはオンラインで利用でき、直感的な操作と豊富なテンプレートが特徴です。しかし、無料のフローチャート作成ツールは、機能やテンプレートが限られていることもあります。プロジェクトが複雑になる場合は有料版を検討し、高度な機能や追加サポートを利用して、より効果的なプロセス管理を実現しましょう。

フローチャート作成ツールで可視化したプロジェクトを実際に進める上では、プロジェクト管理ツールの導入もおすすめです。ツールの一つ、Lychee Redmineにはガントチャートやカンバンなどの機能があり、仕事全体を可視化できます。

Lychee Redmine

フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。

プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」を使ってみる。(30日間無料・自動課金なし)

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます] 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

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