「できれば今まで使用してきたツールを使って課題管理したい」

「Excelでガントチャートを使えないかな?」

このような課題をお考えの方は少なくありません。

皆さんが勤務している職場でも、多く用いられているツールにMicrosoft Excelがあります。

実はMicrosoft Excelは表計算のみならず、使い方次第ではタスクや課題管理に有用です。

今回は、Microsoft Excelを使用してガントチャートを作る方法を紹介します。

Microsoft Excelでガントチャートは作れるのか


まず、タスク管理に有効なガントチャートを紹介します。

ガントチャートとは

ガントチャートは、第一次世界大戦時にヘンリーガントによって発案されたプロジェクトや課題を管理するための表です。

縦軸にWBSでも用いられるプロジェクトやタスク、担当者やタスクの期限等を並べ横軸には日時を載せます。

各プロジェクトやタスクの行に、開始日時と終了予定の日時に沿って横棒を作り、タスクの期限と進捗状況を管理します。

例えば、5日間で終える予定のタスクが4日目にして進捗率が20%であれば、一目でタスクが遅れていることを把握できるでしょう。

ガントチャートは、可視化に非常に優れたタスク管理表です。

Microsoft Excel でタスク管理が可能なのか?

Microsoft Excelは表計算ソフトですが、使い方次第ではタスク管理が可能です。

個人のタスクを管理するのに向いている簡便なタスク管理表から、チームのタスク管理用にガントチャートまで作成できます。

関連記事はこちら>> 業務の進捗管理にはMicrosoft Excelが便利!

Microsoft Excelでガントチャートを作るメリット

Microsoft Excelでガントチャートを作成するメリットを紹介します。

関連記事はこちら>> タスク管理にはMicrosoft Excelが有用なのをご存じですか?

①ツールを新調する必要がない

Microsoft Excelは多くの職場で既に利用されています。
そのため追加でツールを購入する必要がないため、予算がなくてもガントチャートを使用できます。

もし新しいツールを使用する場合は月額料金や初期費用が発生するため、予算を確保する必要があるでしょう。
Microsoft Excelであれば、コストを抑えることが可能です。

②自由度が高い

Microsoft Excelは、非常にカスタマイズ性に富んでいます。

表計算ソフトですが、文字や枠線の色の変更や写真や図形の挿入、セルを特定の色で塗りつぶすことも可能です。
Microsoft Excelを使用することで、他にはない唯一無二の表やツールが完成します。

もし提供されているタスク管理ツールに満足がいかないと考えている方でも、Microsoft Excelであれば安心です。

手間はかかりますが、個々の組織やチームの状況に応じて自分たちに一番使いやすいツールを検討していくことができます。

③メンバーが使い慣れている

Microsoft Excelは、従業員やチームメンバーが使い慣れているケースが大半です。

なぜなら、Microsoft Excelは比較的古くからオフィスに導入されているため、会社員経験がある大半の方に馴染みがあるからです。

メンバーが使い慣れているツールを使用すれば、ツールを適切に使用するための教育コストを抑えることができます。

教育コストという面からも、Microsoft Excelはコスト削減に役立ちます。

Microsoft Excelでガントチャートを作成する方法

ここでは、Microsoft Excelでガントチャートを作成する方法を説明します。

Excelでの案件管理に関する内容はこちらでも紹介しています。
関連記事はこちら>> Excelでの案件管理に対する課題と対策方法

①手書き

手書きでの作成は、一番簡単なガントチャートの作り方です。

手書きであれば、Microsoft Excelの関数などの機能にあまり詳しくない方でもすぐに使いこなせます。

例えば、チャート部分を好みによって塗りつぶしや図形を当てはめることで表現します。

作業量は多くなりますが、初心者でも利用しやすいことが重要な場合は、手書きがおすすめです。

②関数を利用

関数を利用してガントチャートを作成することで、作成の手間が省けます。

開始日と終了日を入れるだけで、自動的にガントバーが作成されるようにすることも可能です。

例えばチームメンバーがパソコンの扱いに慣れていない場合、最初に関数を組んでガントチャートを作っておけばチームメンバーの負担も大いに軽くなります。

Microsoft Excelでガントチャートを作成する際は、関数を利用してより効率的に作りましょう。

③条件付き書式を利用

条件付き書式を利用することで、開始日と終了日さえ書き込めばガントバーを自動的に塗りつぶしで表現できます。

条件付き書式とは、条件を決めて、指定した範囲に対して条件を満たしたセルに対してのみ定めた書式を反映させる機能のことです。

条件付き書式を利用する場合は、条件付き書式の新しいルールを作成し、その後AND関数を利用します。

AND関数は、引数に指定した複数の条件式がすべて同時に真(成立する)の場合のみ、全体を真と判別する関数です。

Excelの機能を使いこなして、ガントチャートを作成しましょう。

④グラフを利用

Microsoft Excelのグラフ機能を利用してガントチャートが作成できます。

見栄えは比較的良いので、資料にしたい場合などはグラフを利用して作成すると良いでしょう。
しかし、設定する項目が多いため初心者にはあまり向かない方法です。

ガントチャートを利用するならアプリを使おう!

Microsoft Excelも有用ですが、ガントチャートを利用する場合はアプリがおすすめです。

アプリの方が、ガントチャートをより効率的に作れます。

Microsoft Excelでガントチャートを作ろうと思えば、関数や条件付き書式を利用しても比較的手間が多くなります。

アプリであれば優れたUIや使い勝手を備えているものも多々あり、ガントチャートを利用するならアプリを検討すべきでしょう。

ガントチャートの利用におすすめのアプリ5選

ここでは、ガントチャートの利用におすすめのアプリを5つご紹介します。

Lychee Redmine(ライチレッドマイン)

Lychee Redmine(ライチレッドマイン)ではガントチャートをとても簡単に作成できます。

操作性が優れているため、初心者でも問題なくガントチャートを扱えるでしょう。

ドラッグ&ドロップだけでガントバーの作成や編集が可能です。

またLychee RedmineはカンバンやEVMなどの多くのタスク管理ツールを備えていますが、中でもガントチャートの満足度はNo.1を誇ります。

フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめさらに多くの機能が利用できます。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。ぜひ一度お試しで使い、操作性を確かめてみましょう。

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム[★一番人気] 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

関連記事はこちら>> Lychee Redmineとは?機能やメリットについて詳しくご紹介

brabio(ブラビオ)

引用:brabio

brabio(ブラビオ)もガントチャートのサービスを提供しています。

クラウドのプロジェクト管理ツールで3年連続シェアNO.1を獲得しています。

プロジェクトとタスクを登録すれば自動的にガントチャートが出来上がるので、とても手軽です。

動作が軽いのも特徴なので、待ち時間に多く時間がとられることもありません。

5人までであれば永久的に無料で使用できるので、この機会に一度試していてはいかがでしょうか。

Asana(アサナ)

引用元:Asana

Asana(アサナ)は、ガントチャートも使えるワークマネジメントツールです。

直感的な操作が好評を呼び、利用者数を伸ばしています。

表示形式を選べるので、自分好みに仕上げることが可能です。

無料のプランも用意されているので、気になる方はまずはお試しください。

プラン 料金(月額) メンバー数 マイルストーン設定 ワークロード機能
ベーシック 無料 15人まで 不可
プレミアム 1,475円 無制限
ビジネス 3,300円 無制限

CrowdLog(クラウドログ)

引用元:CrowdLog

CrowdLog(クラウドログ)は、勤怠やプロジェクトの工数を管理するためのツールです。

工数を入力すると、自動的にガントチャートが作成されます。

また、直感的な操作が可能なので使い慣れていない方でもすぐ使用可能です。

初期費用はかからず、使用するユーザー数に応じて月額料金が発生します。

Backlog(バックログ)

引用元:Backlog

Backlog(バックログ)は、プロジェクト管理アプリで、ガントチャートの機能も備えています。

シンプルで直感的に使えるデザインが特徴的で、ITに詳しくない従業員の方でも比較的使用しやすいでしょう。

もし一度使ってみたいという場合も、全てのプランが30日間無料で使用できるので無駄なコストを支払う必要はありません。

ガントチャートが使用できるのはスタンダードプラン以上なのでご注意ください。

プラン 料金(月額) ユーザー数 プロジェクト数 容量
プラチナ 55,000円 無制限 無制限 2GB
プレミアム 21,780円 無制限 無制限 5GB〜
スタンダード 12,980円 無制限 100 5GB/1ユーザー
スターター 2,640円 30ユーザー 5 10GB/1ユーザー

ガントチャートならLychee Redmineの利用がおすすめ

以下に今回の記事の内容をまとめました。

  • ガントチャートはタスクの可視化に優れたツール
  • ガントチャートはMicrosoft Excelで作成できる
  • Microsoft Excelで作成したガントチャートも有用
  • ガントチャートを作成するならアプリの使用がおすすめ

ガントチャートはMicrosoft Excelでも作成できますが、ガントチャートの威力をより発揮したいのであればアプリを検討すべきでしょう。

フリープランを設定しているツールも多く提供されているので、まずはお試し気分で使ってみてはいかがでしょうか。

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