「プロジェクト管理ツールを導入したいけれど費用は抑えたい」
「プロジェクト管理ツールにはそもそもどんな機能があるかわからない」
という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はオープンソースのRedmineについて以下の項目を紹介します。
・Redmineオープンソースの機能や導入費用
・Redmineオープンソースの導入メリット・デメリット
・Redmineオープンソースと他ツールの比較
この記事を参考に、自社に最適なプロジェクト管理ツールを検討しましょう!
Redmineはオープンソース?機能や導入費用を解説
Redmineは、オープンソースで利用できるプロジェクト管理ツールです。
ここではまずオープンソースのRedmineに関して、機能や導入費用を解説します。
オープンソースの意味やRedmineの基本機能をおさえ、有効に活用しましょう。
オープンソースの意味とRedmineの特徴
オープンソースとはOSSとも呼ばれるもので、プログラムのソースコードが一般に公開されているプログラムのことです。
RedmineもOSSであり、ソースコードが一般に公開されているため、有償/無償の拡張機能(以下、プラグイン)が多くの開発者によって開発されています。
RedmineはRuby on Railsという言語で作られたオープンソースのプロジェクト管理ツールです。
Redmineを使うことでプロジェクト内におけるタスクをチケットとして残し、タスク内容や工数等の情報を保存したり、ガントチャート機能を利用してタスクの進捗管理を行ったりすることができます。
また、Redmineを使う上ではこのプラグインを必要に応じて導入することで、簡単にカスタマイズが可能となります。
Redmineの機能
オープンソースのRedmineには、以下のようなプロジェクト管理に関する機能が備わっています。
・カレンダー・ガントチャート機能
・チケット(タスク)管理機能
・工数管理機能
・チケットやドキュメントのリビジョン管理機能
・メールやRSSによる通知機能
・各種プラグインによる拡張機能
・LDAP等のシステムとの連携機能
組織で良く利用されているのはガントチャート機能やチケット・工数管理機能が挙げられます。
ガントチャート機能を使うことで、プロジェクトにおけるタスクの進捗状況を可視化できると共に、タスクの内容やかかった工数情報等を保存しておくことができます。
組織によっては+αの機能が必要で使い勝手が悪いこともありますが、オープンソースで手軽に利用できるプロジェクト管理ツールとしては非常に有用です。
Redmineの導入費用
オープンソースのRedmineはソースコードが公開されている無償のプロジェクト管理ツールのため、基本的には無料で利用することが可能です。
ただし、サーバ等にインストールして利用する必要があり、サーバを構築するための費用やアップデート等にかかる運用コストがかかります。
ソフトウェア自体には費用がかかりませんが、最低限Redmineが動作する環境を整えるための費用は発生しますので注意しましょう。
Redmineを導入するメリット・デメリット
Redmineはオープンソースで手軽に利用できるプロジェクト管理ツールですが、導入にあたってデメリットも存在します。
ここではオープンソースのRedmineのメリット・デメリットを解説します。
Redmineのメリット
オープンソースのRedmineを導入することで以下のようなメリットが得られます。
・プロジェクト管理ツール導入にかかる費用を抑えることができる
・プロジェクト内のタスクや進捗状況を可視化し、抜け漏れを防げる
・プロジェクトの情報を一元管理できる
オープンソースのRedmineを利用する一番のメリットはプロジェクト管理に必要な基本機能を低コストで利用できることです。
ガントチャート機能はExcel等でもコストを抑えて導入することができますが、詳細なタスク内容やかかった工数情報等をリビジョン管理できる点でRemineのほうが利用しやすいでしょう。
また、複数プロジェクトの情報をRemine上で一元管理できるため、Excelのようにプロジェクトごとにファイルが分散してしまうことはありません。
Redmineのデメリット
一方で、オープンソースのRemineには以下のようなデメリットも存在します。
- 運用するにはある程度のITリテラシーが必要
- 開発元のバグ修正やサポートがない
- カスタマイズに制限がある
Redmineは、インターネット上に比較的多くのナレッジ情報が記載されています。
しかし、オープンソースのソフトウェアは基本的にマニュアルが少なく、運用するためには自分で情報を調べたり検証を行ったりとITリテラシーが必要です。
また、バグが発生しても開発元で修正する責任がなく、サポートもされていないため、何か問題が発生した際には自力が解決する必要があります。
プラグインを使用したカスタマイズには、それぞれのプラグインの特徴理解や設定などが必要です。
そのため、自社に最適化するためには使用方法を考える必要があります。
また、プラグインを適用するには、ある程度のIT知識が必要です。
自社内でIT知識を持った方が複数人いる環境なら、設定に困らないとは思いますが、自社内での運用が難しい場合には、サポートがある有償のプロジェクト管理ツールを導入するほうがコストパフォーマンスは高くなるでしょう。
Redmineオープンソースと他ツールを比較
オープンソースのRedmine運用が難しい場合、有償のプロジェクト管理ツールを導入するのがおすすめ。
ここでは、おすすめのツールをオープンソースのRedmineと比較しつつ紹介します。
①Lychee Redmine
Lychee RedmineはオープンソースであるRedmineへの有償プラグイン提供サービスになります。
カスタマイズ性に優れており、タスクごとに必要な情報を柔軟に設定することができます。
Redmineに備わっている基本機能は全て備わっており、オープンソースのRedmineとは変わらない使用感で利用することが可能。
オープンソースのRedmineではサポートがなく、ある程度のITリテラシーが求められますが、Lychee Redmineであればサポートもあるため、IT知識に不安があるという方でも心配ありません。
サポートがある分、必要な機能実装の要望を出すこともできるため、自社内に最適化したツールを導入したいというニーズにも応えられるツールです。
プラン | 月額料金 | ユーザー数/td> | チケット数 | 機能 |
フリー | 0円 | 無制限 | 5,000件 | タスク管理 カンバン ファイル共有 |
スタンダード | 800円 | 無制限 | 無制限 | タスク管理 ガントチャート カンバン ファイル共有 |
プレミアム | 1,200円 | 無制限 | 無制限 | スタンダード+ 工数リソース管理 EVM コスト管理 CCPM |
ビジネス | 1,800円 | 無制限 | 無制限 | プレミアムの機能 プロジェクトレポート カスタムフィールド チケット関連図 グループの階層化機能 |
②Trello
引用:Trello
Trelloはシンプルで見やすさを重視したタスク管理ツール。
プロジェクトごとにボードを作成し、各タスクをカードとして貼りつけて管理することで、プロジェクト内で今どのタスクが動いているのかを視覚的に素早く把握することが可能。
リストはTo Do /Doing/ Doneの3つのみと非常にシンプルで、テンプレートも充実。
しかし、ヘルプやテンプレートは充実しているものの、英語による記載が多いためサポートには難があります。
Trelloはタスク管理には適していますが、プロジェクト管理にはこの後紹介するJIRA等と複合して利用する必要があります。
Redmineのように1つのツールでプロジェクト管理が可能なわけではありませんので注意が必要です。
プラン | 料金(月額) | ボード数 | 機能 | 容量 |
フリー | 0円 | 10 | 無制限のカード ワークスペースあたり最大 10 枚のボード 1 ボードにつき無制限の Power-Up ワークスペースでのコマンドの実行 250 回/月 など |
10MB/1ファイル |
スタンダード | $6 | 無制限 |
無料プランの機能+ |
250MB/1ファイル |
プレミアム | $12.50 | 無制限 |
スタンダードの機能+ |
250MB/1ファイル |
エンタープライズ | $17.50 | 無制限 |
プレミアムの機能+ |
250MB/1ファイル |
③JIRA
引用:JIRA
JIRAはカスタマイズ性に優れたタスク管理ツールです。
Trelloと共通アカウントで利用ができ、Trelloで不足しているプロジェクト管理に必要な機能をサポートしています。
JIRAは、カスタマイズにより複雑なプロジェクト管理にも柔軟に対応が可能。
カスタマイズ性はオープンソースのRedmineと同等の機能が備わっていると言えます。
しかしTrelloと同様にヘルプがほぼ英語である点には注意が必要。
ユーザーインターフェースも特殊で使い勝手が難しいため、オープンソースのRedmineを運用するのと同程度以上のITリテラシーが必要になります。
プラン | 料金(月額) | ユーザー数 | 機能 | 容量 |
フリー | 0円 | 10 | 無制限のプロジェクト ボード バックログと Basic Roadmaps レポートとインサイト コミュニティ サポート |
2GB |
スタンダード | 9,200円 | 35,000 | フリー+ ユーザーのロールと権限 監査ログ データ レジデンシー 営業時間サポート |
250GB |
プレミアム | 18,100円 | 35,000 | スタンダード+ 高度なロードマップ サンドボックスとリリース トラック プロジェクト アーカイブ アップタイム SLA の保証 無制限のストレージ 年中無休の Premium サポート |
無制限 |
エンタープライズ | 要問合せ | 35,000 | プレミアム+ 無制限のサイト セキュリティの一元管理 ユーザーのサブスクリプションの一元管理 年中無休の Enterprise サポート |
無制限 |
④Jooto
引用:Jooto
Jootoは、テンプレート・マニュアルが豊富で導入支援が充実したプロジェクト管理ツールです。
タスク管理機能に加え、ガントチャート等のプロジェクト管理機能も搭載されており、オープンソースのRedmineで実現できるプロジェクト管理と同程度に活用が可能。
無料で導入サポートが提供され、マニュアル動画が作成されているなど、IT初心者に優しい設計です。
サポートもマニュアルも日本語のため、TrelloやJIRAのようにサポートに難はありません。
プロジェクト管理ツールとして優秀ですが、一部ユーザーからは添付ファイルのプレビュー機能がなかったり、コメントが増えると視認性が悪くなったりと、不便さの口コミも複数存在しています。
まずはフリープランを利用し、他ツールと使い勝手を比較してみるのがおすすめです。
プラン | 料金(月額) | ユーザー数 | 機能 | 容量 |
無料 | 0円 | 4 | 基本機能+ 旧エクスポート |
100MB |
スタンダード | 417円/1ライセンス(年払い) 500円/1ライセンス(月払い) |
5〜 | 無料プラン+ エクスポート ゲスト機能 チャットサポート |
5GB/1ライセンス |
エンタープライズ | 980円/1ライセンス(年払い) 1,300円/1ライセンス(月払い) |
5〜 | スタンダード+ インポート 予実管理機能 ファイル添付禁止 など |
10GB/1ライセンス |
タスクDX | 要問合せ | 無制限 |
エンタープライズ+ |
2TB |
自社でRedmineのオープンソースが使えるかをチェックしよう
今回はオープンソースのRedmineについて以下の項目を解説しました。
・Redmineオープンソースの機能や導入費用
・Redmineオープンソースの導入メリット・デメリット
・Redmineオープンソースと他ツールの比較
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ツールで、ソースコードが無償で公開されているプログラムです。
サーバ等のプログラムが動く最低限の環境整備のみでコストを抑えて導入することができます。
チケットによるタスク管理機能やガントチャートによるプロジェクト管理機能等が備わっていますが、マニュアルやサポートが不足しているため、運用するにはある程度のITリテラシーが必要です。
オープンソースのRedmineを運用するのに不安がある場合は、以下のような有償ツールを導入することがおすすめ。
・Lychee Redmine
・Trello
・JIRA
・Jooto
特にLychee RedmineはオープンソースのRedmineをベースに作られているため、Redmineの基本機能+αのプロジェクト管理が実現できます。
フリープランの内容も充実していますので、まずはフリープランから各ツールを試してみましょう!