「プロジェクト・業務に役立つリソース管理ツールにはどのようなものがあるか知りたい」

「自社に合ったリソース管理ツールを選びたい」

プロジェクト型の事業を展開している会社にとって、社内のリソース管理(工数管理)の業務は非常に重要です。リソース管理を行うことで、各リソースの質や量などを適切に管理しながら、効率的なプロジェクト進行が可能となります。

リソース管理を効率的に行うためには、自社に合ったリソース管理ツールを導入することをおすすめします。

そこで今回は、リソース管理・工数管理におすすめのツールを厳選してご紹介します。
リソース管理ツールをプロジェクトに導入する重要性や、自社に合ったツールの選び方も紹介していますので、リソース管理を効率化させたい方はぜひご覧ください。

リソース管理ツールとは

リソース管理ツールとは、リソースの需要や能力を分析し、プロジェクトの成果予測をサポートする管理ツールのことです。ここでいうリソース管理とは、プロジェクト進行に必要な経営資源を管理することを意味します。

リソースの代表例は、人材・資金・時間です。プロジェクトを成功させるためには、必要なリソースを把握して、効率的に使用しなければなりません。

適切な管理によって自社のリソースを上手に活用できれば、プロジェクトを進めやすくなり、成功可能性が高まります。
これとは反対に、リソースをうまく活用できないと、プロジェクトの途中でリソースが枯渇してしまったり、スケジュール遅延や納入期限に遅れが生じてしまったりすることがあります。

なお、リソース管理のうち人的リソースの管理を対象とするものは、工数管理と呼ばれています。リソース管理ツールにおいても、工数管理の機能を備えたものは工数管理ツールと呼ばれることがあることを認識しておきましょう。

プロジェクト管理ツールとの違い

リソース管理ツールとたびたび比較されるものとして、プロジェクト管理ツールがあげられます。リソース管理とプロジェクト管理の大きな違いは、その目的にあります。

プロジェクト管理ツールは、簡単にいうと、プロジェクトの計画をし、スケジュール通りに進めていくことを支援するためのツールです。

これに対して、リソース管理ツールは、プロジェクトを効率的に進めるためのリソース配分の管理を支援するためのツールです。

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リソース管理ツールをプロジェクトに導入する重要性

プロジェクトにおいてリソース管理ツールを導入すると、さまざまなメリットを享受できます。

本章では、リソース管理ツールをプロジェクトに導入する代表的なメリットとして、4つの内容をピックアップし、順番に解説します。

それぞれのメリットを把握し、自社でリソース管理ツールを導入する重要性を検討する際にお役立てください。

人的リソースの効率的な管理

プロジェクトの実施にあたっては、人的リソースの効率的な管理が求められます。

例えば、プロジェクトの参画メンバーに担当を割り振る業務では、タスクと人的リソースをマッチングさせながらプロジェクト計画を策定していきます。

個々のタスクをいつから開始できるのかを見極めながら、割り当てていくパズル要素があり、調整しながら作り上げていくため、多くの手間がかかりやすいポイントです。

しかし、リソース管理ツールを導入すれば、必要な情報を入力して可視化しながら進行できるため、要する時間を大幅に短縮できます。

また、プロジェクト途中の状況変化に応じて、リソース配分の変更にかかる時間の短縮も見込めます。

リソースに関する情報の可視化

リソース管理ツールを導入すれば、リソースに関する情報が全て可視化されます。また、登録されている情報を簡単にレポート化することも可能です。

Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートなど複数のファイルに分けてリソースに関する情報を管理している場合、確認のために各ファイルを開かなければならず手間がかかります。

リソース管理ツールを導入すれば、上記のようなストレスがなくなるでしょう。

円滑な共有と情報の横断的な検索

管理者から閲覧権限を与えられた人は、インターネットに接続できる環境があれば、リソース管理ツールに登録されている情報を簡単にチェックできるようになります。

これにより、Microsoft Excelでのリソース管理と比べて、メンバーや関係者への情報共有が大幅に容易になるでしょう。

管理業務の属人化の解消

Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートといったフリーツールでリソース管理を行う場合、すでに使い慣れているメリットがある一方で、担当者ごとの管理・運用になってしまいがちです。

これに対して、リソース管理ツールを導入すれば、専用のプラットフォームを構築できるため、管理業務の属人化という問題を解消できます。

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リソース管理ツールのタイプと選び方

ここまでリソース管理ツールの概要を解説しましたが、「実際に自社でどのツールを導入すればよいのか分からない」という方も多いはずです。

そこで本章では、リソース管理ツールの代表的な3つのタイプと、おすすめできるケースをそれぞれ順番に紹介します。

プロジェクト管理に対応しているタイプ

このタイプは、リソース管理だけでなく、プロジェクトの進捗・タスクの管理など、プロジェクト全般を管理したいケースでの導入が向いています。

リソース管理だけでなく、プロジェクト管理も行うことで、プロジェクトの全体像を把握しながら、優先度の高いプロジェクトにリソースを配置できるようになり、効果が最大化されるでしょう。

例えば、Lychee Redmineは、WBS構築およびプロジェクト別でのガントチャート作成、タスク・リソースの割り当て、EVMなど搭載されている機能が豊富です。

また、Reforma PSAは、各プロジェクトに紐づいた工数・経費から、それぞれの原価を自動で算出できる点が特徴的です。Backlogでは、タスク・課題ごとにトピックスを立ててコメントでのやり取りが可能で、絵文字や「いいね」機能も付いています。

工数管理に特化しているタイプ

このタイプは、すでにMicrosoft ExcelやGoogleスプレッドシートなどを用いて工数管理を行っていて、工数の入力や把握に絞ってシンプルなツールを利用したいと考えているケースでの導入が向いています。

例えば、CrowdLogは、GoogleカレンダーやOutlookカレンダー上で入力可能です。日々の工数を半自動で手間なく入力でき、レポート機能も充実しています。

マネジメント側も工数の状況をリアルタイムでチェックしやすく、メンバーの工数を調整したり、新規案件や進捗に問題がある案件へ柔軟に割り振れたりと、人員配置業務の効率化につながるでしょう。

勤怠管理システムを搭載しているタイプ

これは、勤怠管理システムに工数管理の機能が備わっているタイプです。工数と実労働時間が連動しており、工数と労働時間を照らし合わせやすい点が魅力的です。

すでに利用している勤怠管理機能と工数管理機能を設置で使いたいケースや、勤怠管理と工数管理を連携させて使用したいといったケースでの導入が向いています。

例えば、アサイン調整・管理ツール「Co-Assign(コーアサイン)」は、勤怠管理と⼯数管理の機能が⼀体化しています。リソースとプロジェクトの予実を視覚化し、人材リソースに関する社内コミュニケーションを効率化・具体化したいケースでの導入に向いているでしょう。

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リソース管理ツールのおすすめ4選

最後に、リソース管理に役立つツールを4つご紹介します。それぞれ機能や料金を中心に特徴をまとめていますので、比較しながらご覧ください。

Lychee Redmine

Lychee Redmineは、一般的にプロジェクト管理ツールとして知られていますが、リソース管理に役立つ機能も豊富に備えています。

Lychee Redmineを用いたリソース管理では、工数入力や管理が非常に簡単です。直感的な操作ができるインターフェースを採用しているので、難しい操作が必要ありません。

また、各メンバーの実績や稼働状況が分かりやすくなります。メンバーの稼働時間や稼働率を数値で把握できるうえに、各メンバーが色分けで表示されるので、一目見て把握できるでしょう。

Lychee Redmineによるリソース管理では、人的リソースごとに、複数プロジェクトをまたいでどのようにリソースが配分されているのか、実際にどれだけ時間をかけたのかについて、予実を確認できます。

グループ単位でのリソース管理もできるので、複数のプロジェクトやチームでの仕事においてリソース管理を行いたいケースでの導入が向いているでしょう。

Lychee Redmineの機能と料金プランは以下のとおりです。

 

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム[★一番人気] 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバンだけの限られた機能しか利用できません。有料プランにすると、リソースマネジメントをはじめとした豊富な機能を利用できるようになります。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められます。まずは一度、お試しで使ってみてはいかがでしょうか。

Crowdlog

出典:https://www.crowdlog.jp/

Crowdlogは、工数管理やプロジェクトの利益計算を自動的に行えるツールです。業務時間や工数をドラッグ&ドロップ形式で入力できるため、作業時間の報告を容易に行えるようになります。

また、各プロジェクトの月別工数・予算・実績などを自動的にレポート出力してくれます。入力された工数をもとに、タスクの進捗状況をガントチャートで表示してくれる機能も備わっています。

Crowdlogの機能と料金プランは以下のとおりです。

プラン 月額料金 機能の一例
無料トライアル ¥0 ・ガントチャート
・レポート
・損益管理
・カレンダー連携
・ヘルプセンターの利用
ベーシック 要お問い合わせ 無料トライアルの全てに加えて、
・メンバー権限設定
・IP制限
プレミアム 要お問い合わせ ベーシックの全てに加えて
・工数承認ワークフロー
・部署履歴
・アクティビティログ
・API連携
・SAML認証

TimeCrowd

出典:https://timecrowd.net/

TimeCrowdは、業務時間を登録して自動集計することで、チームの業務時間を管理できるツールです。金額を自動的に計算してくれるので、単価を登録しておけば実績データを容易に管理できるようになります。

Time Crowdには、個人向けの無料プランとチーム向けの有料プランがあります。有料プランでは、他のメンバーの稼働状況をリアルタイムで確認できるのが特徴です。

Time Crowdでは、顧客の課題に合わせて料金プランを提案しています。機能や料金プランに関する詳細が知りたい場合は、Time Crowdに問い合わせましょう。

Asana

出典:https://asana.com/ja?noredirect=

Asanaは、プロジェクトを進める際に便利なタスク管理ツールですが、リソース管理の昨日も備わっています。タスクの洗い出しや、各タスクの担当者・期限の設定を容易に行えるようになります。

また、それぞれのタスクの進捗状況を表示し、管理できます。メンバーの業務量や作業負荷が一覧で表示でき、リソース管理に役立ちます。

Slack・Microsoft Office・Gmail・Googleカレンダー・Salesforceなどとの連携も可能です。Asanaの機能と料金プランは以下のとおりです。

プラン 月額料金 機能の一例
Basic ¥0 ・無制限のタスク
・無制限のプロジェクト
・無制限のメッセージ
・無制限のアクティビティログ
・無制限のファイルストレージ(100MB /ファイル)
・最大 15 人のチームメイトとのコラボレーション
Premium ¥1,200 Basicの全てに加えて、
・タイムライン
・ワークフロービルダー
・Asana Intelligence新機能
・無制限のダッシュボード
・無制限のプロジェクトにわたるレポート作成
・高度な検索
Business ¥2,700 Premiumの全てに加えて
・ポートフォリオ
・ゴール
・ワークロード
・カスタムルールビルダー
・フォームのブランチおよびカスタマイズ
・承認
・校正

自社に適したリソース管理ツールを導入しプロジェクトの成功を目指そう

リソース管理ツールは、リソースの需要や能力を分析し、プロジェクトの成果予測をサポートするうえで役立ちます。リソース管理ツールを導入することで、人的リソースを効率的に管理できたり、リソースに関する情報を可視化できたりします。

リソース管理ツールを選ぶ際は、プロジェクト管理に対応しているタイプや、工数管理に特化したタイプなど、自社のニーズに応じて適切なツールを導入するとよいでしょう。数あるリソース管理ツールの中でも、Lychee Redmineの導入をおすすめします。

リソース管理だけでなく、プロジェクト管理ツールとして豊富な機能を備えています。有料プランも30日間は無料でお試しできますので、申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。

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