「効率的にプロジェクト管理を進めるべくアーンドバリューマネジメントを活用したいものの、まず何から手をつけるべきなのかわからない」

上記のような悩みをもつ方は、多いのではないでしょうか。

今回はプロジェクト管理を効率化したい方に向けて、アーンドバリューマネジメントを活用するメリットや、活用するうえで把握しておくべき指標・数値などを解説します。

用語の定義や概要など基礎知識からわかりやすく解説していますので、若手必見です。

アーンドバリューマネジメントとは

アーンドバリューマネジメント(英語:Earned Value Management)とは、プロジェクトの進捗状況の把握・評価をおこなう手法のひとつです。
プロジェクトの進捗を時間ではなくコストで管理する点が特徴的です。

具体的には、プロジェクトが計画どおりに進行しているかを期間ごとの計画値(PV)や出来高(EV)、実績値(AC)を積み上げ折れ線グラフに表示し管理します。

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アーンドバリューマネジメントをプロジェクト管理に用いるメリット・目的

代表的なメリットおよび目的として2つをピックアップし、順番に解説します。

コストとスケジュールを踏まえた進捗管理

本来、コストおよびスケジュールは個別に管理されるのが一般的で、双方の状況を即座に判断するのは難しいです。
スケジュールは問題なく消化できている一方で、発生コストが予算を大幅に超過していることに気付けないというケースは珍しくありません。

アーンドバリューマネジメントの導入によって、スケジュールの進捗とコストの管理を同時におこなえるため、プロジェクトにおける現状を把握したり、将来の予測を立てたりするうえで効率的です。
また、予算オーバーやスケジュール遅延などに気付けないリスクを抑制し、プロジェクト失敗の回避にもつながります。

客観的なプロジェクト管理の遂行

従来のプロジェクト管理では、あくまでもスケジュール面での進捗管理が主流で、計画に対する進捗状況しか判断できませんでした。

これに対して、アーンドバリューマネジメントにはコストマネジメントの要素が含まれており、より客観的で合理的な判断・意思決定につなげられます。

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アーンドバリューマネジメントを構成する4つの指標

ここからは、アーンドバリューマネジメントで用いる指標を解説します。

EV(Earned Value):出来高

引用:wikipedia(https://en.wikipedia.org/wiki/Earned_value_management)

特定の時点までに完了した工程における合計の予算コストを意味し、タスクの進捗度を金銭的な価値に換算したものと考えることが可能です。

計算式は以下のとおりです。

  • EV = プロジェクトの完了率(実績) ×完成時総予算(BAC)

PV(Planned Value):計画価値

引用:wikipedia(https://en.wikipedia.org/wiki/Earned_value_management)

計画時に見積もられた、ある時点までに達成すべきタスクの予算コストの合計です。
このPVとEVを比較すると、計画と実際のスケジュールの差異を算出可能です。

計算式は以下のとおりです。

  • PV = プロジェクトの完了率(計画) ×完成時総予算(BAC)

AC(Actual Cost):実コスト

ある時点までに実際に投入されたコストの合計です。
ACは、主にコストベースでパフォーマンスを測定するために活用されます。

BAC(Budget At Completion):完成時総予算

計画時に定めたプロジェクト完了までの総予算のことで、計画が順調に進んだ場合にプロジェクト全体で要する費用を表しています。

EVによる進捗は、BACを根拠に算定されます。
予算を膨らませればプロジェクトマネージャー自身に余裕が生まれる一方で、完成時総予算を過小評価すればEVの結果が悪化するため注意が必要です。

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アーンドバリューマネジメントで算出される7つの数値

前述した指標を用いて、プロジェクトの進捗を把握するうえで算出されることの多い数値を解説します。

SV(Schedule Variance):スケジュール差異

現時点で完了しているタスクの合計コストと、計画時にその時点で完了していると予想されたタスクの予算コストの差を計った数値です。
「EV–PV」の計算式で求められます。

この数値が正であれば、計画よりも順調に進んでいることを意味します。

CV(Cost Variance):コスト差異

現時点まで投入された合計コストと、計画時にその時点までに投入予定だったコストの差を計った数値です。
「EV-AC」の計算式で求められます。

この数値が正であれば、現時点のコストが予算内に収まっていることを意味します。

CPI(Cost Performance Index):コスト効率指数

予測されたコストどおりに進行しているかどうかをさす数値です。
「EV÷AC」の計算式で求められます。

この数値が1以上であれば、計画よりもかかっているコストが少ないことを意味します。

SPI(Schedule Performance Index):スケジュール効率指数

スケジュールが計画どおりに進行しているかどうかをさす数値です。
「EV÷PV」の計算式で求められます。

この数値が1以上であれば、計画よりも早くタスクが完了していることを意味します。

ETC(Estimate To Completion):残作業コスト予測

残りの作業工程を予算コストとして金額で示した数値です。
「AC+(BAC-EV)/CPI」(あるいは、「AC+ETC」)の計算式で求められます。

ETCを把握すれば、今後求められる作業コストをイメージしやすくなります。

EAC(Estimate At Compretion):完成時コスト見積り

特定の時点におけるプロジェクト進捗状況をもとに、最終的にかかるコストを予測した数値です。
「BAC÷CPI」の計算式で求められます。

現状の把握だけではなく、将来的に求められる追加コストの予測も可能です。

VAC(Variance At Compretion):完成時コスト差異

計画時の予算と実際の総コストの差を示した数値です。
「BAC–EAC」の計算式で求められます。

この数値が正であれば、かかったコストが計画内に収まっていることを意味します。

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アーンドバリューマネジメントグラフの作成方法

PV・AC・EV・BACを時間軸で比較すれば、状況を視覚的に把握するグラフを作成できます。

しかし、人別の単価の管理やタスク別の工数実績を記録する仕組みが求められ、結果的に現場の管理が煩雑になってしまうおそれがあります。
そのため、まとめて管理できるプロジェクト管理ツールを活用することをおすすめします。

アーンドバリューマネジメントを活用できるサービス

アーンドバリューマネジメントを活用できるサービスとして代表的な4つをピックアップし、順番に解説します。

Lychee Redmine

Lychee Redmineは操作性に優れており、初めて扱う方でも直感的に操作できます。
ドラッグアンドドロップや右クリックなど、基本的な操作のみで扱えます。

プロジェクト管理ツールは業務上、毎日使うビジネスツールです。

操作が複雑だったり、クセがあったりすると、生産性に大きく影響します。

Lychee Redmineは簡単に扱えるため、初めての方でもEVMを使いこなせるでしょう。
Lychee Redmineはプロジェクト管理に便利な機能を多数備えており、7,000社以上の企業が導入しています。

フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。

Lychee Redmineのプラン詳細は以下のとおりです。

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム[★一番人気] 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

クラウドログ

引用:クラウドログ

クラウドログは、管理者だけでなく従業員も使いやすいシンプルな工数管理ツールとして知られています。

ドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、スマートフォンにも対応しています。
GoogleカレンダーやOutlookカレンダー上での入力も可能です。

「どのプロジェクトで・どの業務に・何時間使ったか」というレポートをリアルタイムで可視化できるため、働き方改革実現のための課題発見にもつなげられます。

その他、開発費用の資産計上や監査対応の必要データを瞬時にエクスポート可能です。
プロジェクトごとの売上・売上原価・費用の予算・実績管理を行えて、赤字案件をリアルタイムで把握できます。

クラウドログのプラン詳細は以下のとおりです。

  ベーシックプラン プレミアムプラン
費用 要問合せ 要問合せ
機能 費用
工数/プロジェクト管理
ガントチャート
勤怠管理
レポート
損益管理
Google/Microsoftカレンダー連携
メンバー権限設定
IP制限
ベーシックプラン+
工数認証ワークフロー
部署履歴
アクティビティログ
API連携
SAML認証

Time Krei

引用:Time Krei

Time Kreiでは、アーンドバリューマネジメントを用いたスケジュール管理とコスト管理をおこなえます。

特別な知識がなくても、ボタンひとつでプロジェクトの管理者側が知りたい情報を可視化できるため、課題解決に有効です。
プロジェクトメンバーの予定や実績の管理もできるため、適切な人員配置にも役立ちます。

Time Kreiのプラン詳細は以下のとおりです。

  トライアル(1ヶ月間限定) クラウド シングルテナント
最小ユーザー数 無制限 10ユーザーkan 50ユーザー
カスタマイズ 不可能 不可能 可能
サーバー準備 不要 不要 必要
導入費用 無料 無料 要問合せ
月額費用 無料 1ユーザーあたり2,980円(税別) 要問合せ

TeamSpirit

引用:TeamSpirit

TeamSpiritは、勤怠管理・就業管理・工数管理・経費精算・電子稟議・社内SNS・レポート・ダッシュボードなど、働く人が毎日使うERPのフロント機能(登録機能)をひとつにまとめたサービスです。

工数や経費だけでなく勤怠・就業管理も連動しておこなえます。
働き方改革プラットフォームとしても利用でき、従業員の働き方を可視化することで、生産性の向上や内部統制の強化をサポートしてもらえます。

TeamSpiritのプラン詳細は以下のとおりです。

  TeamSpirit TeamSpirit Shift TeamSpirit HR TeamSpirit Leaders
月額費用 従業員600円/一人 従業員700円/一人 従業員900円/一人</ br> 人事担当者900円/一人 従業員600円/一人</ br> リーダー6,000円/一人
初期費用 150,000円 200,000円 250,000円 200,000円
搭載機能 勤怠管理・就業管理
工数管理
経費精算
電子稟議
社内SNS
タイムレポート
TeamSpirit+
シフト管理
TeamSpirit+
社員情報管理
諸届ナビ
TeamSpirit+
プロジェクト
原価管理

アーンドバリューマネジメントを効果的に活用するにはプロジェクト管理ツールを導入しよう!

アーンドバリューマネジメントを活用すると、コストとスケジュールを踏まえて進捗管理できるうえに、客観的なプロジェクト管理の遂行につながります。

アーンドバリューマネジメントを扱っているプロジェクト管理ツールは数多くありますが、中でもLychee Redmineがおすすめです。

Lychee Redmineでは、簡単な操作でアーンドバリューマネジメントを活用できます。
そしてPVやEV・ACといった、さまざまな指標でプロジェクトのチェックも可能です。

Lychee Redmineを試してみたい場合には、期間限定のトライアルがおすすめです。
Lychee Redmineが持つすべての機能を無料で扱えるため、Lychee Redmineのよさを実感していただけます。

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