「プロジェクトマネージャーに任命されたものの、自分の仕事で精一杯」
「プロジェクト管理用のツールが多すぎて何がよいかわからない」
こうした悩みは、組織で仕事をしている皆が体験します。
ですが、なんとか仕事も回せているという理由から解決を後回しにしていることも少なくありません。
この記事では、プロジェクト管理ツールについて比較しながら紹介します。
プロジェクト管理用のツールについての知識を蓄え、組織のプロジェクト管理に役立ててみましょう!
プロジェクト管理ツールとは?
プロジェクト管理ツールは、プロジェクトを円滑に効率よく進めるために開発されたアプリやソフトウェアを指します。
ツールによって機能は異なりますが、カンバンやガントチャート、EVM等が比較的すぐに作成できるのが特徴です。
近年のプロジェクト管理ツールは機能性が非常に優れており、オープンソースのツールでも十分に有用なことがあります。
例えば、RedmineやTaigaはオープンソースのツールとして知られています。
関連記事はこちら>> [無料のプロジェクト管理ツールとは?導入のメリットや選び方を紹介]
プロジェクト管理ツールを導入すべき理由
ここでは、プロジェクト管理ツールを導入すべき理由を3つ紹介致します。
①タスクの優先順位を決められる
プロジェクト管理ツールを導入することで緊急度や重要度、マストな作業は何なのかなどが可視化され、タスクの優先順位が決まります。
例えば、顧客からのクレームに対しては緊急で対処してしまいますが、内容や予算の大きさなどから重要度は低いこともありますよね。
一見すぐに取り掛かる必要のあるタスクも後回しにしてもよい場合があり、ツールを使えば重要なタスクを重点的に対応する事が可能です。
②プロジェクトが可視化される
プロジェクト管理ツールを導入することで、プロジェクトの状況が見やすく可視化されます。
プロジェクトにはさまざまなタスクや工数が発生しますが、それらをすべて頭の中で処理することはほぼ不可能です。
可視化すれば、前もってプロジェクトで障害となりそうな要因を排除しながらプロジェクトが進行するでしょう。
プロジェクトの可視化には、プロジェクトメンバー同士が共通認識を持ちやすくなる効果もあります。
③効率的にプロジェクトが進む
プロジェクト管理ツールを導入することで、プロジェクトを効率的に進められます。
タスクの優先順位が決まることやプロジェクトの可視化が進むため、メンバーが今目の前のタスクに集中して取り組めます。
プロジェクトが効率的に進めば、プロジェクトの完全成功に大きく近づくでしょう。
プロジェクト管理ツールの選び方
ここでは、プロジェクト管理ツールの選び方について紹介します。
①欲しい機能が備わっているか
プロジェクト管理ツールには、そのツールに特化した機能が備わっています。
例えば、タスク管理をしたいのにコミュニケーションに特化したツールを選んでは意味ありませんよね。
前もってどういう機能のツールが必要なのか、導入する組織のメンバーと話し合っておきましょう。
②クラウド型かどうか
ツールには大きく分けてクラウド型とオンプレミス型に分かれますが、クラウド型のツールかどうかに着目しましょう。
費用対効果を考えるのであれば、構築費用が高価になる場合が多いためほとんどの方にはクラウド型がおすすめです。
ただし、オフラインでも使いたい場合やセキュリティを高度に守る必要がある場合、どうしても自社独自のカスタマイズしたい場合はオンプレミス型のツールの方がよいでしょう。
初期費用も少なく、小規模の組織であればクラウド型がおすすめです。
③サポートが充実しているか
サポートが充実しているかどうかも、プロジェクト管理ツール選びには重要です。
多くの場合プロジェクト管理ツールを使用する方全員がITやソフトウェアに詳しい訳ではありません。
また、ツールによっては日本語のサポートがないツールもあります。
サポートがなければ、わざわざ導入したツールも宝の持ち腐れになることもしばしば。
自社に合ったサポートがあるツールを選びましょう。
④予算に収まっているか
予算に収まっているかも重要なポイントです。
導入したいと思っても、予算オーバーのツールは基本的に経理部や上長からの承認が降りないのではないでしょうか。
導入前に、予算決定権のある上長との打ち合わせは済ませておきましょう。
当たり前ですが、ツール選びに熱中しすぎて予算のことを忘れないよう心掛けてください。
⑤操作性に優れているか
操作性が悪いツールは、いくら有用なツールでも使われることはありません。
操作性が優れているツールを使うようにしましょう。
操作性が優れているかどうかを確かめるためにも、無料期間を上手に利用することがおすすめです。
おすすめのプロジェクト管理ツールを5つ比較
多々あるプロジェクト管理ツールの中でもおすすめ5選をここでは比較します。
ツール名 | 無料プランの有無 | 無料トライアルの有無 | 費用(無料プランを除く) | タスク管理 | コミュニケーション機能 | スケジュール管理機能 | データの保存や共有の機能 | 利用可能ユーザ数 | 日本語対応可否 |
Lychee Redmine | 〇 | 〇 | 900円~ | 〇 | × | 〇 | × | 無制限(プランによる) | 〇 |
サイボウズOffice | × | 〇 | 月額500円~ | 〇 | 〇 | 〇 | 300名以下推奨 | 〇 | |
Brabio | 〇 | × | 月額3,000円~ | 〇 | △ | 〇 | × | MAX300名 | 〇 |
Trello | 〇 | 〇 | 月額5$~ | 〇 | × | 〇 | × | 無制限 | 〇 |
Taskworld | 〇 | 〇 | 月額1,200円~ | 〇 | 〇 | × | 〇 | 無制限 | 〇 |
関連記事はこちら>> [おすすめのプロジェクト管理用アプリ7選!]
Lychee Redmine(ライチレッドマイン)
Lychee Redmineは、プロジェクト管理に必要な機能が豊富に備わっています。
また、操作性にも定評がありIT初心者の多い職場でも受け入れられやすいでしょう。
いざという時は、日本語でサポートも受けられるので安心です。
フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめさらに多くの機能が利用できます。
有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。ぜひ一度お試しで使い、操作性を確かめてみましょう。
プラン | 月額料金 | 利用機能 |
フリー | 無料 |
|
スタンダード | 900円 |
|
プレミアム | 1,400円 |
|
ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます] | 2,100円 |
|
サイボウズOffice
引用:サイボウズOffice
サイボウズOfficeは中小企業向けのグループウェアで、現在約70,000社の企業で利用されています。
スマホからも使いやすいのが特徴的で、営業で動き回っている社員の多い組織でも比較的スムーズに導入が進みます。
無料プランはありませんが30日間の無料トライアルが用意されているので、まずはお試しで利用してみましょう。
Brabio(ブラビオ)
引用:Brabio
Brabio(ブラビオ)は、ガントチャートが簡単に作成できるツールとして提供されています。
今選ばれているツールの一つで、クラウドのプロジェクト管理ツールで3年連続シェアNO.1を記録しています。
ガントチャートを作りたいけど、作るのに時間が掛かりすぎて作れていないという組織はBrabioをぜひ試してみましょう。
無料プランも用意されています。
Trello(トレロ)
引用:Trello
Trello(トレロ)は、カンバン方式のプロジェクト管理ツールです。
ドラッグ&ドロップで簡単に操作できる優れたUIを備えており、初心者でもすぐに使用できるでしょう。
アドオンも豊富にあるので、今の仕事や職種に合わせてカスタマイズもできます。
Taskworld(タスクワールド)
引用:Taskworld
Taskworld(タスクワールド)は、世界中さまざまな業種と企業に利用されているプロジェクト管理ツールです。
総合力に定評のあるツールで、オールインワンソリューションを求める方に向いています。
5人までが使えるフリープランや無料トライアルがあるので、気になる方はまずは試しに使ってみましょう。
Lychee Redmineには有料と無料がある
Lychee Redmineの無料プランと有料プランでは、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、Lychee Redmineの無料プランと有料プランの違いを紹介します。
ユーザ数 | チケット数 | 容量 | IP制限 | SAML認証 | サポート体制 | 機能 | API利用 | |
無料 | 10ユーザ | 5,000件 | 2GB | × | × |
Webフォーム |
ガントチャート カンバン |
× |
有料 | 無制限 | 無制限 | 200GB以上 | 〇※プランによる | 〇※プレミアムプラン以上 | 問い合わせシステム Webフォーム メール |
ガントチャート カンバン EVM |
〇 |
関連記事はこちら>> [Lychee Redmineとは?機能やメリットについて詳しくご紹介]
無料プラン
Lychee Redmineは無料でチケットスプレッドシートやカンバン等の基本的な機能を利用できます。
人数上限も設けられていないため、フリーランスや個人事業主は無料プランでも問題なく使用できる場合があるでしょう。
ただ容量が2Gまでと比較的少なく、問い合わせについてもWebフォームとメールのみとなります。
Webツールに慣れている方は問題ありませんが、パソコン初心者の方などは少々頼りないサポートに見えます。
Lychee Redmineを試しに使ってみるには十分な機能ですが、後々は有料プランへの移行もおすすめです。
有料プラン
ユーザ数が10より多い場合や、チケットを大量に使用したい場合はLychee Redmineの有料プランがおすすめです。
容量もフリープランを除く最低額のプランでも200Gと比較的余裕が生まれます。
また、高精度な分析をするために必要な以下の機能がプレミアムプランから追加されます。
- 工数リソース分析
- LycheeガントチャートとCCPMの同時利用
- EV分析
- プロジェクト横断QCD分析
- レポート機能
Lychee Redmineの機能を余すことなく使いたいのであれば、有料プラン一択です。
自社に合ったプロジェクト管理ツールを導入しよう!
今回の記事の内容を以下にまとめました
- プロジェクトを効率よく進めるにはプロジェクト管理ツールが必須
- ツールを導入することでプロジェクトが可視化される
- プロジェクト管理ツールを選ぶ際は、ツールを比較しながら吟味すべき
- 有料プランの前に無料プランやトライアルプランはお試しで使うべし
プロジェクト管理ツールはプロジェクトを円滑に進めるための必需品とも言えます。
ですが、間違ったツールを選んでしまうと逆に組織に混乱を招くこともあるでしょう。
現在提供されているプロジェクト管理ツールの多くは無料プランや無料トライアルが用意されています。
まずは無料で使用できる範囲でツールを比較しながら、自社にあったプロジェクト管理ツールを選びましょう!