「障害が発生しすぎてプロジェクトが進まない」
「納期にいつも間に合わず顧客に信頼を得られない」
開発現場に携わる方はこのような悩みを抱えていませんか?
システムエンジニアの多くが現在の開発プロセスに課題があると感じています。
株式会社BlueMemeの調査「開発プロセスに対する満足度調査」によると、エンジニアの66.3%が「現在の開発プロセスに課題あり」と感じています。
出典:エンジニアの66.3%が「現在の開発プロセスに課題あり」 新規技術を活用した大規模なシステム開発には「アジャイル型」を含んだ開発プロセスに支持集まる | PR TIMES
システム開発のプロセスは、アプリを利用することで大きく改善されることも少なくありません。
この記事では、システム開発の工程と工程管理におすすめのアプリを紹介します。
企業はもちろんですが、個人でも使えるアプリを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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システムの開発工程とは?
開発工程は、システム開発を進めるに当たって必要なプロセスをまとめたものです。
開発工程を整理して計画することで、計画通りにことが運びやすくなるので、システムの品質を保ちながら納期にも間に合いやすくなります。
建物の完成で例えるとわかりやすいでしょう。
建物を作る場合、「設計」→「製造」→「手直し」→「完成後のメンテナンス」というような順番で進みます。
もし順番を守らなければ、思い描いていた建物とは違うものが完成するでしょう。
思い通りのシステムを作るためにも、システム開発工程は重要な役割を果たしています。
システムの開発工程の9つの流れ
システム開発は一般的に9つの工程を経て実行されます。
以下にて、9つの工程をそれぞれ説明します。
①要件定義
システム開発では要件定義を先におこないます。
要件定義では、システムを発注している顧客の要望を聞き、開発者の視点からシステムの機能や性能をまとめて、ゴールとなる解決策を提示します。
例えば、顧客が使用しているシステムの動きが鈍く使いにくいということであれば、より動作が俊敏な使いやすいシステムを顧客に提案しますよね。
最終的に、顧客の要望をヒアリングした開発者は要件定義書を作成することが一般的です。
要件定義書を作成することで、システム開発に携わるメンバーと情報が共有しやすくなります。
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②基本設計(外部設計)
基本設計(外部設計)では、システムの仕様を明確にします。
基本設計により、メンバーとの間で情報格差・ズレが生じることを防ぎます。
例えば、基本設計では以下のような項目を設計しましょう。
- 業務フロー
- 機能一覧表
- ネットワーク構成図
- テーブル定義
- ER図
- 画面レイアウト
- 帳票レイアウト
基本設計では、システムの動きを客観的に見た際どのように動作するのかを確定させます。
③詳細設計(内部設計)
詳細設計では、基本設計で決めた動作を実現するための方法を決めます。
システムの構成、それぞれの部分がどのように処理すべきか、基本設計で決めた部分の間をどのように連携するかなどです。
詳細設計では、機能設計書やデータベースの物理設計書を作成しましょう。
詳細設計は顧客にためというよりは、システム開発を受託した開発側がよりシステムを作成しやすくなるために設計する場合が多いでしょう。
④開発(コーディング/プログラミング)
詳細設計までで定めた設計内容を元に開発を進めます。
一般的に開発からの工程が「下流工程」と呼ばれます。
開発フェーズで得られるのは、実際のシステムやアプリなどの成果物です。
⑤単体テスト
単体テストでは、開発フェーズで作成したプログラムを機能別にテストします。
単体テストの過程で不具合(バグ)が発見された場合、開発者が修正してから再度単体テストします。
修正とテストを繰り返すことで、求められている機能が正しく動作するかがわかるでしょう。
⑥結合テスト
結合テストでは、単体テストで動作する機能を組み合わせても問題なく動作するかどうかを確認します。
単体テストと同じくテストの過程で不具合(バグ)が発見された場合、開発者が修正してから再度単体テストします。
⑦運用テスト
運用テストでは、想定する運用に沿ってユーザーが操作して、動作を確認します。
顧客に開発したシステムを提出する前の最終工程が運用テストです。
ユーザーの期待通りシステムが動作することまで確認してようやくシステムは完成したとみなされます。
⑧運用・保守
運用・保守ではシステムの安定稼働のため、導入後のメンテナンスを対応します。
テストを入念におこなったとしても、実際に導入されてから予期せぬ不具合が発生することが多々見られます。
システムの不具合や急なトラブルに対応するためにも、組織は運用・保守のための人員やリソースを確保しなければなりません。
システム開発工程の種類
システム開発の工程には大きくわけてウォーターフォールモデルとアジャイル開発があります。
以下でそれぞれ解説します。
ウォーターフォールモデル
ウォーターフォールモデルでは、要件定義(要求定義)から運用・保守までの9つの流れに沿って開発を進めます。
ウォーターフォールモデルはシンプルでわかりやすいというメリットがある反面、工程の後戻りができないため最初の計画を綿密に組むことが重要です。
例えば、開発中に設計ミスが発生した場合ミスが残ったまま開発を進めるか、設計以降のフェーズを全て無かったことにして設計フェーズまで戻ります。
そのため、計画に問題があるとプロジェクト期間が大きく延期されます。
アジャイル開発
アジャイル開発では、同じ工程を繰り返しながら進めます。
開発中でもユーザーの意見を取り入れるため、ユーザーの要望に応えやすくなります。
要件の変更に素早く対応できる反面、変更要件が多すぎる若しくは確定しないという事態になるとスケジュールが長期化しやすいというのがデメリットです。
例えば、DX推進プロジェクトのような、絶えず変化していく市場に対応した成果物をいち早く開発する必要があるプロジェクトには、アジャイル開発が向いています。
柔軟に進める必要のあるプロジェクトは、アジャイル開発を検討しましょう。
システムの開発工程が重要な理由
システムの開発工程は、効率よく品質の高いシステムを作るためにも重要です。
ですが実際にはプロジェクトの責任者がシステム開発工程を理解しておらず、場当たり的にシステム開発が進むことも少なくありません。
例えば開発工程を無視して開発すると、設計に穴がありすぎて低品質なシステムが完成してしまいます。
システム開発工程をきちんと守り開発を実行することは、他と差別化された高品質なシステムを開発することにつながります。
システム開発の管理におすすめのアプリ3選
以下にて、システム開発を管理するのに有用なアプリを3つ紹介します。
Lychee Redmine(ライチレッドマイン)
Lychee Redmine(ライチレッドマイン)は機能が多く、多くのニーズに対応しています。
もちろん、システム開発の管理も可能です。
ドラッグ&ドロップで直感的な操作ができ、マニュアルも用意されているので初心者でも安心して利用できます。
システム開発以外のプロジェクト担当者にもおすすめできる、オールマイティーなツールです。
フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめさらに多くの機能が利用できます。
有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。ぜひ一度お試しで使い、操作性を確かめてみましょう。
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プラン | 月額料金 | 利用機能 |
フリー | 無料 |
|
スタンダード | 900円 |
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プレミアム | 1,400円 |
|
ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます] | 2,100円 |
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kintone(キントーン)
引用:kintone
kintone(キントーン)はコーディング不要でシステム開発が可能になるツールです。
クラウドベースのグループウェアや業務改善サービスで知られているサイボウズ株式会社が提供しているサービスです。
コーディングが不要なので、システムやアプリが完成後に仕様の変更があっても比較的すぐに対応できます。
今までの開発に時間が掛かりすぎている、あるいはシステム要件の変更が多いプロジェクトに導入することで課題を解決できるでしょう。
Asana(アサナ)
引用元:Asana
Asana(アサナ)は、使いやすさに定評のあるワークマネジメントツールです。
システム開発の管理にも有用です。
外部ツールとの連携も可能で、今まで他のツールを導入してきた組織でも比較的スムーズに導入できます。
無料のプランもあるので、気になる方は一度使ってみましょう。
プラン | 料金(月額) | メンバー数 | マイルストーン設定 | ワークロード機能 |
ベーシック | 無料 | 15人まで | 不可 | 無 |
プレミアム | 1,475円 | 無制限 | 可 | 無 |
ビジネス | 3,300円 | 無制限 | 可 | 有 |
アプリを利用して効率よくシステムの開発工程を進めよう!
記事の内容を以下にまとめました。
- システム開発工程は思い通りのシステムを作るためにも必要
- システム開発工程には9つの流れがある
- システム開発工程には大きくウォーターフォールモデルとアジャイル開発にわかれる
- ウォーターフォールモデルはシンプルでわかりやすい
- アジャイル開発は要件の変更に素早く対応できる
- システム開発はアプリを活用することで効率よく進められる
システム開発は工程をきちんと組んで進めることが重要です。
しかし、実際現場では他の業務に手を取られ綿密な計画を組めていないこともしばしば見受けられます。
アプリやソフトを活用すれば、業務が効率化されシステム開発の工程を綿密に計画するための時間が取れるでしょう。
Lychee Redmineを含めさまざまなアプリが提供されているので、この機会に導入を検討してみましょう。