「アジャイル開発を導入したいがいまひとつ理解できていない」

「スプリントって何だろう?」

市場や顧客のニーズに対し柔軟な対応を求めてアジャイル開発を導入したいとお考えの組織は少なくありません。

しかしよくわかっておらず、導入に二の足を踏んでしまっていませんか?

本記事では、アジャイル開発のスプリントの考え方に注目して解説しています。

アジャイル開発の内容を深く理解して導入を進めたいという方は、ぜひ参考にしてください。

アジャイル開発とは

アジャイル開発はトライ&エラーが前提とされ、開発工程を機能単位の短い期間のサイクルで繰り返すのが特徴の開発手法です。

優先度の高い要件から開発を進めていき、最終的には完了した開発部分を集合させて1つの大きな成果物を作成します。

変化を予測した開発方法のため、仕様変更に強く、プロダクトの価値を最大化することに重きが置かれています。

そのため素早くサービスをローンチでき、バグが発生したとしても比較的すぐに修正できます。

後々の修正が見込まれているため、ミスが許されない大規模な医療システムなどには向きません。

一方で、ニーズに素早く応える必要のあるWebサービスやWebアプリ、スマートフォンアプリなどの開発に向いています。

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スクラム

アジャイル開発の手法のひとつにスクラムがあります

ラグビーのスクラムが語源で、少人数のチームに分かれ短期間の開発サイクルを繰り返します。

スクラムはチーム全体で開発を進めるため、コミュニケーションが一段と重要です。

チーム内でのコミュニケーションが不足すると、成果物を集合させたときに思ったような機能のものが完成しない可能性があります。

スクラムでは、後に説明するスプリントの考え方も重要になってきます。

スプリントとは

スプリントは、主にスクラムで用いられる概念で、日本語に訳すと短距離走の意味になります。

1週間から2週間ほどの限られた期間を設け、設計→開発→リリースの開発工程を実施します。

イテレーションとの違い

現場によっては、短期の期間を設けて開発サイクルを進めることをイテレーションと呼ぶこともあります。

イテレーションは日本語に訳すると「反復」「繰り返し」という意味があり、基本的にはスプリントと同じ意味です。

開発手法によって呼び名が異なり、XP開発ではイテレーション、スクラムではスプリントと呼ばれます。

しかし厳密に区別されている訳ではないので、スクラムでイテレーション、XP開発でスプリントと呼ばれることもあるでしょう。

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アジャイル開発におけるスプリントの必要性

スプリントを決めれば、過剰な手戻りを防いで迅速な開発や実装が可能となります。

スプリントでは期間を設けて開発を実施するため、その間は仕様変更を考えずに開発を進めます。

例えば、毎日のように仕様変更の要求がきた場合、連日開発方針を修正する必要があり、無駄な作業や手戻りで開発が進みません。

スプリントを設ければ、そのスプリント期間中は開発者が集中して開発に取り組めるようになるため開発が効率よく進みます。

アジャイル開発でスプリントを活用するメリット

ここでは、スプリントを活用するメリットを紹介します。

仕様変更や予想外の出来事に対応しやすい

短い期間に区切って、都度、機能の開発とリリースを進めていくため、仕様変更や予想外の出来事に対応しやすくなります。

スプリント期間は長くても1ヶ月ほどのため、その間に要件の変更があったとしても、スプリントの区切り目ごとに方針変更が可能となります。

従来に多かったウォーターフォール開発は長期的な設計・開発計画が立てられるため、後戻りができない点が課題でした。

しかし、アジャイル開発のスプリントであれば以上の課題を克服できます。

スプリントとして期間を区切ることは、柔軟な対応を可能にします。

テストやフィードバックが容易になる

スプリントによる開発では早い段階で試作品が完成するため、テストや検証が比較的すぐできます。

テストや検証をすぐ実施できるということは、プロジェクト期間中の早期の段階でもユーザーにチェックしてもらえることを意味し、動作を見た上でのユーザーの意見を仕様として反映しやすくなります。

ユーザーの意見は、次回以降のスプリントで取り組んでいきます。

なお、スプリントの期間を短くすれば、その分ユーザーの意見を反映する回数を多く得られますが、その分、開発者が集中して取り組める期間が短くなることにもなるため、スプリントの期間の長さは状況に応じて見極めましょう。

目標が見えやすくモチベーション向上につながる

開発を実際に担当するのは人なので、その人員であるメンバーのモチベーション向上は非常に重要です。

従来のウォーターフォール開発の場合、プロジェクト全体の目標を立案することはあっても、プロセスごとに目標を立てることはないため、メンバーが自身の作業の意味がわからず、メンバーのモチベーションを保つのが難しいという課題がありました

スプリントでは目標が短期で設定されるので、メンバーは自分が対応している作業の意義が明確である状態になります。

するとモチベーションは保たれやすくなり、高いモチベーションは質の高い成果物を作ることにつながります。

コミュニケーションの活性化につながる

スプリントが用いられるスクラムでは、開発チームのメンバーが一体となって協力する必要があります。

皆が同じ目的に向かって集中的に開発を進めるため、チーム内でコミュニケーションを頻繁に行うようになります。

例えば、スクラムではデイリースクラムの仕組みを取り入れ、毎日開発メンバーのほぼ全員が顔を合わせることになるでしょう。

したがって、自ずとメンバー間の関係性も深まりやすく、仕事の内外を問わず、よりよいコミュニケーションにつながるケースも少なくありません。

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アジャイル開発でスプリントを実施する手順とは?

ここでは、スプリントを実施するための具体的な手順を紹介します。

プロダクト・バックログの作成

プロダクト・バックログとは、システムの要件などが書かれた計画書です。

プロダクト・バックログは、プロジェクト責任者であるプロダクトオーナーが作成します。

後のスプリント計画にもつながるため、開発における機能や改善が必要なものに優先順位をつけていきます。

スプリント計画を立てる

プロダクト・バックログを基に、スプリント・バックログと呼ばれる計画書を作成します。

計画では以下のような項目を記載し、誰が何をどうやって行うか具体化させます。

  • スプリントの目標
  • 開発期間
  • システムの詳細仕様
  • 作業の内容
  • 作業に当たる各担当者

また、スプリント・バックログが完成したらメンバーにも共有して理解してもらいましょう。

スプリントの開始

スプリント・バックログを基に実際に開発を始めます。

開発中は、開発チームのメンバーが開発の状況を共有するためのデイリースクラムを毎日開きましょう。

デイリースクラムでは開発で対応した作業内容や、障害となっている事柄を各メンバーが発表します。

課題が見つかった際は、メンバー一丸となってその解消に当たります。

また、開発中に顧客からの要望があれば随時応えていき、改善や作業の追加を検討します。

スプリントレビューの実施

スプリントの実施後は、スプリントレビューを開きます。

開発メンバーで完成した成果物を評価し、顧客にとって満足できるものなのか確認します。

必要に応じて、次のスプリントに活かすためにプロダクト・バックログやスプリント・バックログを更新しましょう。

このレビューでは、場合によっては顧客を含めたステークホルダーも出席し、成果物の動作確認やフィードバックを得ます。

前向きなフィードバックがもらえれば開発メンバーのモチベーションの向上が期待でき、改善点があれば次回以降のスプリントで改善します。

スプリントレトロスペクティブの実施

スプリントレトロスペクティブとはいわゆる反省会のことで、スプリントをふりかえります。

反省会を開くことで、次のスプリントの生産性向上を図ります。

ふりかえりが終われば、早速、次のスプリント・バックログの作成に取り掛かりましょう。

アジャイル開発に役立つツール

ここでは、アジャイル開発に役立つツールを3つ紹介します。

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Lychee Redmine(ライチレッドマイン)

Lychee Redmine(ライチレッドマイン)は、株式会社アジャイルウェアが提供しているプロジェクト管理ツールです。

アジャイル開発に必要な機能が一通り揃っています。

視覚的に理解しやすいUIは、初心者の多い職場でもスムーズに導入を進めるのを助けます。

フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しています。無料期間終了後も自動課金されることもないためリスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム[★一番人気] 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

Miro

画像引用:Miro

Miroは、さまざまなニーズに対応したビジュアルコラボレーションツールです。

スクラムボードの機能があり、スプリント計画やスタンドアップミーティングに活用できます。

リモートでスクラムイベントを開催でき、アジャイルチームに必要な機能も備わっています。

Mural

画像引用:Mural

Muralは、オンラインホワイトボードツールです。

ホワイトボードに付箋を貼ったり、文字を書いたりして壁画のように使うことができます。

無料プランもあり、気になる方は気軽に使ってみることもできます。

まとめ:スプリントの考え方でアジャイル開発はさらに効率的になる!

今回は、アジャイル開発の中でもスクラムで主に用いられるスプリントについて紹介しました。

スプリントは短期間で区切って開発サイクルを繰り返すため、仕様変更に対し柔軟に対応でき、モチベーションの向上が期待できます。

スプリントを含め、アジャイル開発はツールを活用することでより効率的に進みます。

Lychee Redmineを含め、多くのアジャイル開発に有用なツールが公表されていますので、ぜひ取り入れてみましょう。

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