「ガントチャートってよく聞くよね。でも、どんな機能があるのかよく知らないな」

「スケジュール管理にガントチャートを使いたい。何かおすすめのツールがあれば、知りたい」

効率的なプロジェクト管理が求められる中、スケジュール管理にも効率性が求められます。

今回はガントチャートを使ったスケジュール管理について解説していきます。

ガントチャートの基本的な知識やガントチャートが持つ機能、おすすめのツールなどを紹介します。

この記事を参考にしていただき、効率的なスケジュール作成・管理を実現しましょう。

スケジュール管理によく使われるガントチャートとは?

 プロジェクト管理におけるスケジュール管理には、さまざまなアプローチがあります。

その中で使用率が高いといわれているのが、ガントチャートです。

この章ではスケジュール管理によく使われるガントチャートの基本的な特徴を3つご紹介。

関連記事はこちら>> ガントチャートとは?利用例とおすすめツールを紹介

①横棒グラフを用いたスケジュール表

ガントチャートとは簡単にいうと、横棒グラフを用いたスケジュール表のことです。

縦にタスクとタスクを実施する担当者を並べ、横に日付を引いただけのシンプルな構造になっています。

横棒グラフはタスクの実施にかかる期間を表しており、長ければ長いほど時間のかかるタスクというわけです。

②WBSとの関係性

プロジェクト管理の手法として、もうひとつよく使われるツールがあります。

それはWBSです。

WBSとはプロジェクトの完遂に必要なタスクを洗い出す手法であり、主に以下2つの手順でタスクを洗い出します。

手順1:プロジェクト完遂に必要なタスクをまずは大きな単位で列挙

手順2:列挙した大きな単位のタスクをさらに細かく分解

ガントチャートのタスクを洗い出す際には、WBSでタスクを洗い出すことが多く、ガントチャートとWBSは、相互関係にあるといえます。

WBSだけではタスクの洗い出しはできても、スケジュール管理まではできません。

より正確なスケジュール管理をしたければ、まずWBSでタスクを抜け漏れなく、洗い出す。
洗い出したタスクを並び替え、ガントチャートにすることで正確なスケジュール管理が可能になるのです。

プロジェクト管理は決してひとつの手法だけを使って管理するのではなく、さまざまな手法を使って行うことが求められます。

③ガントチャートは中長期的なプロジェクトに向いている

プロジェクトといっても、さまざまなサイズ感が存在しています。

長ければ、年単位。
短ければ、数週間単位などです。

ガントチャートを用いたスケジュール管理は中長期的なプロジェクトにこそ、向いています。

なぜなら、ガントチャートはシンプルな構造をしているために、タスクやタスク実施者を把握しやすいからです。

例えば、プロジェクトには必ず”肝”となる作業が存在します。
ガントチャートを使えば、重要タスクがいつ実施され、また誰が実施するのかがよくわかるのです。

他にも中長期的なプロジェクトでは年単位や週単位でプロジェクトの状況を確認したい場合があります。

ガントチャートではマクロ・ミクロの視点を切り替えることで、それぞれ確認が可能です。

もちろん、短期的なプロジェクトでもガントチャートは十分に力を発揮してくれることでしょう。

ガントチャートが持つタスクやタスク実施者の把握のしやすさはプロジェクトの長さには関係しません。
しかし、より力を発揮しやすいのは中長期的なプロジェクトです。

ガントチャートの基本的な機能を2つ紹介

この章ではガントチャートが持つ基本的な機能を2つ紹介します。

これから紹介する機能は決して難しい機能ではありません。

機能をしっかりと把握することで、ガントチャートが持つ強みを最大限に活かしましょう。

関連記事はこちら>> 【初心者必見】ガントチャートの作り方や注意点・ツールを詳しく紹介

機能1:タスク・担当者・実施順が把握できる

ガントチャートが持つ1つ目の機能はタスクやタスク担当者、実施順が一目でわかることです。

タスク実施者としては、自分の取り組むべきタスクが明確になるため、仕事に集中ができます。
仮に自分の仕事がどれくらいあるのかわからない場合、力の入れ具合がわからないので難しいですよね。

また自分のタスクの他にも周囲のメンバーの進捗も把握できるため、カバーが可能です。

プロジェクトでは、すべてのタスクが予定どおりに消化できるわけではありません。
当初予定よりタスクの難易度が高かったということも十分に考えられます。

周囲をカバーする体制を常に整えておくことがプロジェクト完遂には必須です。

他にもガントチャートを使えば、タスクの依存関係もひと目でわかります。
タスクの依存関係とは前工程が終わっていなければ、実施ができないタスクです。

例えば、カレーライスを例に説明をします。

カレーライスを作る際には材料を切ってから煮ていきますよね。
「煮る」というタスクは前工程の「材料を切る」が終わってなければ、実行ができません。

つまり、「煮る」というタスクは「材料を切る」と依存関係にあるのです。

このような依存関係にあるタスクもガントチャートであれば、一目でわかるので作業が開始できるか、すぐに判明します。

機能2:スケジュールの作成・変更が容易

ガントチャートが持つ2つ目の機能はスケジュールの作成・変更が容易な点です。

まるでパズルでも組むかのように、試行錯誤をしながら、スケジュール作成ができます。

難易度の低いタスクだけならば、プロジェクトは滞りなく進行するでしょう。

しかし、ほとんどのプロジェクトには難所と呼ばれるタスクが存在します。

スケジュール管理をする上で、「難易度の高いタスクを誰に任せるのか、タスクに偏りは存在しないのか」という考え方がポイント。

ガントチャートを使えば、スケジュール管理の最良の選択を試行錯誤しながら、導き出すことが可能です。

ガントチャートが使えるおすすめツール3選

スケジュール管理のおすすめツール5選ガントチャートが使えるおすすめのツールを3つご紹介します。

ガントチャートはMicrosoft Excelなどでも作成できますが、専用のプロジェクト管理ツールがおすすめです。

プロジェクト管理ツールを使えば、ガントチャートのみならず、カンバンやリソース管理といった機能とも連携できます。

①Lychee Redmine

Lychee Redmineはアジャイルウェアが提供するプロジェクト管理ツールです。

ガントチャートはもちろん実装されており、ドラック&ドロップで操作ができるなど操作性に優れているのが特徴です。
マウスだけでガントチャートが操作できるので、初めてスケジュール管理を行う方にも優しいツールといえます。

またカンバンとガントチャートは連携しているため、ガントチャート作成の効率性はバツグンです。

他にもリソース管理との連携で工数管理が厳密に行えるなど、プロジェクト管理ツールとしての強みが発揮できます。

プラン 月額料金 利用機能
フリー 無料
  1. 基本機能
  2. カンバン
スタンダード 900円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
プレミアム[★一番人気] 1,400円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8.  CCPM
ビジネス 2,100円
  1. 基本機能
  2. ガントチャート
  3. カンバン
  4. ダッシュボード
  5. 工数リソース管理
  6. EVM
  7. コスト管理
  8. CCPM
  9. プロジェクトレポート
  10. カスタムフィールド
  11. チケット関連図
  12. グループの階層化機能

無料プランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめさらに多くの機能が利用できます。

有料プランは30日間の無料トライアル期間を提供しているので、リスクなく始められ、その価値を実感できるはずです。

②Backlog

引用:backlog

プロジェクト管理の統合ツールとして、有名なのがBacklogです。

ガントチャートをはじめ、カンバンやバーンダウンチャートなどプロジェクト管理に必要な機能が豊富に揃っています。

ただし、ガントチャートは有料プランでしか使えません。30日間の無料トライアル期間でしっかりと試しましょう。

プラン 料金(月額) ユーザー数 プロジェクト数 容量
プラチナ 55,000円 無制限 無制限 2GB
プレミアム 21,780円 無制限 無制限 5GB〜
スタンダード 12,980円 無制限 100 5GB/1ユーザー
スターター 2,640円 30ユーザー 5 10GB/1ユーザー

③Jooto

引用:Jooto

近年は最も勢いがあるプロジェクト管理ツールといえば、Jootoではないでしょうか。

Jootoの特徴はシンプルなデザインのため、直感的な操作ができる点です。

操作性が優れているため、初めて操作する方でもJootoのガントチャートなら使いこなせるでしょう。

プラン 料金(月額) ユーザー数 1ファイル上限 容量
無料 無料 4ユーザー 10MB 100MB
スタンダード 500円 1ユーザー追加ごとに課金 300MB 5GB/1ユーザー
エンタープライズ 1,300円 1ユーザー追加ごとに課金 1GB 10GB/1ユーザー
 

ガントチャートを使って、正確なスケジュール管理を

今回はガントチャートを使ったスケジュール管理についてご紹介しました。

ガントチャートを説明する上で欠かせない機能は2つあります。

  • 機能1:タスク・担当者・実施順を把握できる
  • 機能2:スケジュールの作成・変更が容易

スケジュール管理は、プロジェクト管理では要となる仕事です。

その反面、スケジュール管理にかけられる時間は減りつつあるのも事実でしょう。

ガントチャートを使って、スケジュール管理をすれば、時間効率のよいスケジュール管理が可能です。

ガントチャートを使って、生産性の高いスケジュール管理をしましょう。

Lychee Redmineのフリープランは、無料で使用することができます。

ガントチャートを使ったプロジェクト管理をしたい人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加