
現場の動きを管理するために使われる「工程表アプリ」。
現場監督の方は、現状の問題を改善するために導入を検討しているのではないでしょうか。
しかしこれまで工程表アプリを導入したことがなければ、以下のような悩みもあると思います。
「工程表アプリを使えば何が変わるのかわからない」
「工程表アプリの選び方がわからない」
工程表アプリはITツールなので、あまり馴染みがない方は不安ですよね。
当記事では、工程表アプリの詳細からメリット、選び方、おすすめアプリを紹介します。
最後まで読めば現場に最適なアプリが見つかるので、ぜひご覧ください。
工程表アプリ(ツール)とは
工程表アプリとは、作業工程を管理できるアプリケーションです。
近年デジタル化が進んだことによりPCやスマホ、タブレットから手軽に工程表を作成できるようになりました。
これまで現場では、ボードや紙などを使って工程表を作っていましたが、情報共有は難しいのが現状です。
工程表アプリならどんな現場にいても情報更新・共有ができるので、遠隔地でやり取り可能です。
また作業メンバー全体で確認もできるため、デスクと現場で業務漏れを防げます。
現在では、工事現場の効率性を上げるために工程表アプリは欠かせない存在です。
関連する記事はこちら>>作業工程表とは?種類や簡単な作り方、テンプレートを紹介
工程表アプリ(ツール)を導入する5つのメリット
- スマホ・タブレットから簡単に確認できる
- 情報確認・共有ができる
- 生産性が向上する
- 現場全体の仕事を管理できる
- 現場全体でコミュニケーションが取れる
それでは、順番に説明します。
1.スマホ・タブレットから簡単に確認できる
工程表アプリは、スマホやタブレットで利用できる製品が多いので、場所を選ばず確認できます。
オフラインでも利用できますが、メンバー全体で情報共有するときはインターネット環境が必要です。
アプリならダウンロードのみで簡単に開始できるので、導入へのハードルも低い傾向です。
初心者でも使いやすいよう直感的な操作ができる仕様になっている製品が多いため、人を選ばず利用できます。
2.情報確認・共有ができる
工程表アプリを利用すれば、新しい情報をすぐに確認・共有できます。
現場では情報の移り変わりが激しいため、変更点を全体で把握することが大切です。
工程表アプリならスマホやタブレットから手軽にチェックできるので、時間や場所を気にする必要もありません。
工程表のほかにも写真や動画、図面、資料などの共有もスムーズにできます。
情報の伝達ミスを防ぎながら現場の理解を深められるのはメリットのひとつです。
3.生産性が向上する
工程表アプリで現場の管理体制を見直せば、リソースやコストの見直しが可能です。
何が必要で削減できるのかを把握できるので、無駄をなくして作業効率を高められます。
結果的に作業メンバーの業務時間短縮や人件費削減にもつながるため、生産性の向上を期待できます。
4.現場全体の仕事を管理できる
工程表アプリでは、複数の現場状況まとめて管理できます。
現場監督は一箇所ではなく、複数の現場を掛け持ちすることも珍しくないので、全体を把握できるのは非常に便利です。
会社全体でアプリを利用すれば、突然のトラブルにも対策が取りやすくなります。
作業の規模が大きくなり管理が難しい方には、助かるメリットです。
5.現場全体でコミュニケーションが取れる
工程表アプリは、チャットやビデオ通話を使ってコミュニケーションが取れます。
現場全体でコミュニケーションが取れると、必要な情報を手軽に共有可能です。
例えば、作業メンバーの1人が体調不良で出勤できないときもチャットで報告・確認できます。
やり取りをしたチャットは残しておけるので、思い出したいときにいつでもチェックできます。
コミュニケーションが取れる環境作りは、現場のモチベーションを上げるためにも重要なメリットです。
関連する記事はこちら>>工数管理をするだけで効率性は上がる!メリット・デメリットを紹介!
工程表アプリ(ツール)選び方の6つのポイント
- PCとスマホで使えるか
- 操作性の使いやすさ
- 現場のOSに対応しているか
- サポート体制が整っているか
- 情報共有ができるか
- 必要な機能が搭載されているか
それでは説明していきます。
1.PCとスマホで使えるか
工程表アプリを選ぶときは、PCとスマホどちらからでも使えるものを選びましょう。
確認できる環境がPCだけでは見落としが発生する可能性があるため、作業中にズレが生じることもあります。
スマホに対応しているなら場所を選ばず、持ち運びをしながらいつでも確認が取れます。
PCを持っていない作業メンバーでも、スマホなら手軽に確認が可能です。
現場にアプリを定着させるためにも、大切なポイントとなるでしょう。
2.操作性の使いやすさ
工程表アプリを使ったことがない方は、使いやすさもチェックしておきましょう。
操作が複雑なほど使うことが困難になるので、なるべくシンプルで直感的に操作できるアプリがおすすめです。
工程表アプリには無料プランやトライアル期間が用意されている製品も多いため、まずは実際に利用して使いやすさを実感すると良いでしょう。
操作マニュアルだけでなくサポート体制があれば使い方を説明してくれるので、そちらも一緒にチェックしてみてください。
3.現場のOSに対応しているか
導入を検討している工程表アプリが、現場のPCやスマホに対応しているかの確認も大切です。
バージョンが古かったりOSに互換性がなかったりすると使えないこともあるので、事前に確認しておかなくてはいけません。
とくにパソコンのOSは確認し忘れることが多いため、必ずチェックしておきましょう。
4.サポート体制が整っているか
工程表アプリを利用していると使い方がわからないこともあるので、サポート体制があれば安心です。
サポートがなければ、問題が発生したときに自身で解決しないといけなくなり、作業に支障が出る恐れがあります。
サポート内容は提供会社によって異なりますが、操作性やトラブルなど基本的な問題に対応していれば問題ありません。
連絡できる時間が決まっているなら、サポート側の受付時間も一緒にチェックしておきましょう。
5.情報共有ができるか
工程表アプリを選ぶときは、情報共有ができるかどうかを確認しておきましょう。
共有機能があれば自分だけではなく作業メンバー全体で情報を伝達できるので、作業漏れや報告ミスといった問題をなくすことができます。
また画像や動画などの添付ファイルも共有できれば便利なので、そちらの可否もチェックしましょう。
共有範囲をグループで制限できれば、重要な内容を特定の相手だけに共有することも可能です。
6.必要な機能が搭載されているか
工程表アプリには複数の機能があるので、自社に必要な機能があるかを確認しておくことも大切です。
代表的な機能として、ガントチャートやカンバン、スケジュール、チャットなどがあります。
機能が多くても持て余してしまうことになるので、自社には何の機能があれば効率良く作業できるかを一度考えてみてください。
無料の工程表アプリには必要最低限の機能のみ備わっているため、豊富な機能を求めるときは有料版を検討しましょう。
関連する記事はこちら>>プロジェクトによって変わる?工程表の種類について解説
おすすめの工程表アプリ(ツール)3選
- Lychee Redmine
- AnyONE
- ANDPAD
それぞれのアプリの特徴を順番に紹介します。
1.Lychee Redmine

「Lychee Redmine」は、製造業、自動車関連業、ソフトウェア開発など幅広い業務で利用されているツールです。
これまで6,000社以上の導入実績があり、企業規模を問わず多く利用されています。
工事現場で必要な機械管理やガントチャート、カンバン、リソースマネジメントなど作業に必要な機能が豊富にそろっています。
初心者でも直感的に操作でき、表・グラフから一目で進行状況が確認可能です。
またチーム全体の負荷状況を可視化できるため、業務環境のパフォーマンスを最適化できます。
無料のメールサポートや有償の定着化支援なども行っているので、安心して現場で活用できるようになります。
プラン | 月額料金 | ユーザー数 | チケット数 | 機能 |
フリー | 0円 | 無制限 | 5,000件 | タスク管理 カンバン ファイル共有 |
スタンダード | 800円 | 無制限 | 無制限 | タスク管理 ガントチャート カンバン ファイル共有 |
プレミアム | 1,200円 | 無制限 | 無制限 | スタンダード+ 工数リソース管理 EVM コスト管理 CCPM |
エンタープライズ | 要問合せ | 無制限 | 無制限 |
全ての機能 |
2.AnyONE
引用:AnyONE
「AnyONE」は、工務店向けに開発されたアプリです。
全国2,700社以上の導入実績があり、工務店向けITシステムとしてNO.1の業務支援サービスとなっています。
テンプレートを複製することによって工程表作成をスムーズに行えるので、作成の手間を大幅に削減できます。
工程表作成だけでなく、顧客管理や見積もり作成、営業進捗管理、原価発注管理など作業に必要な機能をまとめて利用可能です。
スマホにも対応しており、パソコンがない環境や外出先でも現場とスムーズにやり取りできます。
月額6,000円から利用できるので、企業として本格的に現場管理をはじめたい方におすすめです。
3.ANDPAD
引用:ANDPAD
「ANDPAD」は、建築工事や施工管理などの現場で利用されているアプリです。
現場の作業効率化から経営改善まで一括管理できるため、計画の改善箇所を簡単に把握できます。
コミュニケーションツールとしても優秀でチャット機能だけでなく、画像や動画などの資料を無制限で保存が可能です。
テレビCMで放映されていたこともあり、利用社数は13万社を突破し信頼性も高いツールです。
PCやスマホからオンライン受発注できるので、紙のコスト軽減にもつながります。
オンラインサポートも用意されているため、チャット、電話、メールで解決策を案内してくれます。
現場で必要な機能がそろっているアプリを使いたい方におすすめです。
工程表アプリで現場の効率性を上げましょう
工程表アプリがあれば、PCだけでなくスマホやタブレットから情報更新・共有ができます。
結果的に作業メンバーやクライアントとのやり取りがスムーズになるので、作業効率性が向上します。
当記事で紹介した工程表アプリはどんな業種でも使いやすいため、求めるパフォーマンスを発揮できるでしょう。
それぞれの機能を比較検討し、自社に合った工程表アプリをぜひ導入してみてください。
特に、「Lychee Redmine」は人数無制限で無料で使えるフリープランと有料プランでも30日間のトライアル期間があるので、まずは費用をかけず試してみたい方におすすめです。
