セルフマネジメントとは自己管理をすることであり、ビジネスシーンにおける目標達成や自己実現のために使用されています。自分の目標や目指す姿があるものの、現状に課題を感じているビジネスパーソンの方は多いのではないでしょうか。

この記事では、セルフマネジメントの概要や重要性、取り組む際のポイントなどを紹介しています。また、合わせて注意点についても取り上げているため、セルフマネジメントをはじめてみようとしている方はぜひ参考にしてください。

セルフマネジメントとは

セルフマネジメント(self-management)とは、ビジネスシーンなどで目標達成や自己実現のために自己管理をすることです。ここでいう管理とは、仕事のタスク管理や時間の管理はもちろんのこと、仕事へのモチベーションや怒りといった感情の管理や健康の管理など多岐にわたります。

仕事で何をやるべきかがはっきりしている、時間通りに行動する、モチベーションが高い状態で毎日出社する、健康状態を維持するなど、セルフマネジメントがしっかりと行われていれば、仕事にも取り組みやすい状態となり、目標の達成に大きく近づくことができるでしょう。

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セルフマネジメントに欠かせない5つ要素

セルフマネジメントに取り組む場合、「セルフケア」「レジリエンス」「アンガーマネジメント」「マインドフルネス」「キャリアデザイン」という5つの要素を意識することが大切です。それぞれの概要は以下の通りです。

  • セルフケア:自分の心を守り、心の安定を保つこと
  • レジリエンス:ストレスがかかる状況にしなやかに対応し、すぐに立ち直れるようにすること
  • アンガーマネジメント:怒りと向き合い上手にコントロールすること
  • マインドフルネス:今起こっていることに自分の意識を集中させること
  • キャリアデザイン:自分が将来なりたい姿に向かってキャリアをプランニングすること

セルフマネジメントの重要性が高まっている背景

セルフマネジメントの重要性は近年ますます高まっています。ここではなぜセルフマネジメントが注目を集めているのか、その背景を紹介します。セルフマネジメントに興味のある人は参考にしてください。

テレワークが一般的になった

新型コロナウイルスの流行により、企業ではテレワークを導入するケースが増えました。テレワーク下では、一人ひとりがどのように働いているのか把握できない状況となるため、セルフマネジメントが求められます

またテレワークの場合、自宅で作業をするケースも多くなるため、仕事のオンとオフを自分でうまく切り替えなければなりません。この切り替えをうまく行うのも、自己管理つまりセルフマネジメントが重要な役割を果たします

周囲の視線がなく、手を抜くこともできる環境で成果をあげられるかどうかは、セルフマネジメントにかかっているといえるでしょう。

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生産性向上が求められている

働き方改革に取り組む企業では、生産性を高めることで長時間労働の是正を図っているケースもあります。生産性を高めるためには、自分のタスクを明確にし、限られた時間を適切に使うなどのセルフマネジメントが必要不可欠です。

また、体調を崩してしまうと仕事に遅れが出る可能性があるため、健康面でのセルフマネジメントが必要となるでしょう。長時間労働の是正や生産性向上は企業にとって大きな課題であるため、セルフマネジメントは今後もさらに求められると考えられます。

セルフマネジメントは企業にも恩恵をもたらす

セルフマネジメントは、自己管理をすることですが、その結果は個人だけでなく会社にもさまざまな恩恵をもたらしてくれます。ここではセルフマネジメントと会社の関係について解説します。社内でセルフマネジメントを広めたい方などはぜひ参考にしてください。

業務効率化

生産性向上につながる部分でもありますが、タスク管理やタイムマネジメントも、セルフマネジメントの一貫であり、取り組むことで業務効率化につながります。社員一人ひとりがタスクを適切に管理し、タイムマネジメントできるようになれば無駄が減るため結果的に業務もスムーズに進むでしょう。このような業務効率化が企業全体の生産性向上につながります。

業務効率化を実現したい場合、まずは目の前のタスクを整理する、何にどのくらいの時間がかかっているのか、無駄な時間はないのかといった情報を明確にすることが大切です。

良好な人間関係の構築

セルフマネジメントは、アンガーマネジメントをはじめとして感情のコントロールも行うため、怒りや悲しみといった感情任せの行動をとることが少なくなります。その場に応じた適切な感情・行動を取れるようになるため、人間関係の構築にもつながります。

怒りをあらわにした状態で仕事をしていると、周囲の人が怖がってしまい、近づきにくくなるかもしれません。また、気分によって取り組み具合に良し悪しがある人に仕事をお願いする人は少ないでしょう。感情を上手にコントロールできれば、周囲の人が気を使わなくても済むようになるため、職場の風通しもよくなり、人間関係もよいものとなります。

健康の維持

セルフマネジメントは、心身のケアも対象となるため、健康の維持・向上につながります

仕事ではストレスがかかる場面も少なくありません。例えば仕事でミスをして怒られたとき、ストレスを溜め込んでしまうとさらなる悪循環に陥る可能性があります。一方で、セルフマネジメントを行い、すぐに気持ちを切り替え「次はミスをしないようにするぞ!」と考えられるようになれば、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性は低くなるでしょう。

その他にも、普段からバランスのいい食事や適度な運動に取り組むなど身体面のケアを行い、常に体調を整えておくことで仕事のパフォーマンス向上も期待できます。

セルフマネジメントにおける重要なポイント

セルフマネジメントに取り組むとき、いくつかのポイントを押さえておくことで効率よく行えます。ここでは具体的なポイントを紹介します。これからセルフマネジメントをしようとしている人はぜひ参考にしてください。

目標を細分化する

セルフマネジメントに取り組む場合、自分をどのような状態にしたいのか目標を定めることが大切です。また、ただ単に「ビジネスパーソンとして成長する」といった漠然とした目標を立てるのではなく、「今年は●●を達成する」というようにできるだけ目標を具体的に設定してください。

目標が具体的になっていると、自分が何をすべきかが考えやすく、目標達成に向けた道筋も描きやすくなるでしょう。道筋が見えれば、あとはやるべきことを日々のスケジュールに落とし込み、実行するだけです。

タスクの進捗管理を行い優先順位をつける

目標を細分化することでやるべきことが明確になりますが、このとき優先順位をつけることを忘れないでください。直近でやるべきタスクは何か、すぐにやる必要はないが将来的に必要になることは何かなど、取り組む順番を明確にし、それに沿って進捗管理を行いましょう。

タスクが明確になっていない、優先順位が曖昧といった場合、何からやればいいのかわからずに意欲を失ってしまう可能性があります。

このようにタスクの進捗管理を適切に行いたい場合「Lychee Redmine」の利用がおすすめです。Lychee Redmineは、国内開発の本格的なプロジェクト管理ツールで、スケジュール管理やソース管理、コスト分析などさまざまな機能を備えています。個人のタスク管理やプロジェクト遂行にも役立つものであるため、興味のある方はお問い合わせください。

自分のできること・できないことを把握する

セルフマネジメントに取り組む際は、自分は何ができて何ができないのかを把握しておくことが大切です。例えば、自分が苦手な仕事に無理して取り組んだとしても、うまくできないことがストレスとなる可能性があります。

また、自分のキャパシティも合わせて把握しておくことで、無理のない範囲で仕事を進められます。自身の成長や目標達成のためだからといって、できないことを無理にやる必要はありません。必要に応じて周囲の人の助けを借りながら1つずつタスクをこなしていくことが大切です。

物事を前向きに考える

セルフマネジメントに取り組んでいるときでも、ストレスがかかる状況が発生したり、仕事がうまくいかず落ち込んだりすることもあります。しかし、そのようなときでも必要以上にストレスを抱え込まず、気持ちを切り替えて次へと進むことが大切です。メンタルの不調は仕事のパフォーマンスにも影響します。マインドフルネスに基づいて、自分がやるべきことに集中するようにしましょう。

ネガティブな気持ちをぬぐい去り、前向きになるようにコントロールすることもセルフマネジメントの一環だといえます。

セルフマネジメントに取り組む際の注意点

セルフマネジメントに取り組む場合、以下のような人は注意が必要です。

  • 何事も完璧にこなそうとする
  • ストレスを発散するのが苦手
  • 他人を頼ってはいけないと思ってしまう

仕事を完璧にこなそうとすると、別のタスクが放置されてしまう恐れがある他、時間がかかりすぎてしまいタスク管理がうまくできない可能性があります。

また、ストレスの発散が苦手だと、ストレスを溜め込んでしまい、その結果メンタルの不調をきたす恐れがあるでしょう。さらに、他人を頼らないようにすると、タスクを溜め込みやすくなるため、やはりタスク管理や時間管理がうまくいかなくなります。

周囲の人をうまく頼ること、自分なりのストレス発散方法を見つけることもセルフマネジメントには欠かせません。

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セルフマネジメントとは自分を律すること

今回はセルフマネジメントの概要やセルフマネジメントが求められる背景、企業が得られるメリットなどを紹介しました。セルフマネジメントは、自身の目標達成や自己実現のために自分を律し、管理することです。生産性向上や働き方改革などが叫ばれる昨今、自分自身を適切に管理することが求められます。

セルフマネジメントに取り組む方は、目標を細かく設定し、タスクを明確にしたうえで優先順位をつけ取り組むことが大切です。また、Lychee Redmineのようなツールの活用もセルフマネジメントに役立ちます。

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