プロジェクトを円滑に進めるために活用されるマイルストーンは、中間地点や節目に設置される重要な指標です。工程表に上手く設置すれば、プロジェクトを円滑に進められ、メンバーのモチベーションや品質の維持につながります。

一方で、工程表にマイルストーンを正しく設置できない場合、プロジェクト全体に悪影響を及ぼす可能性があります。理想ばかりを設定すると、現実的な運用が難しくなり、安定したプロジェクト管理はできません。

本記事では、工程表にマイルストーンを設定する方法や注意点などについて詳しく解説します。また、おすすめのツールも紹介します。プロジェクトの運用に携わる方は最後までご覧ください。

工程管理表のマイルストーンとは

マイルストーンとは、プロジェクトにおける節目や中間目標を指します。もともとは欧米の道路や線路に設置されていた標石のことで、1マイルごとにストーンが置かれていたことから、マイルストーンと呼ばれています。今ではプロジェクトの目印となる節目を指す用語として使われています。

一方、工程表はプロジェクトの進捗状況や各作業の日数、スケジュールなどを記録した表です。つまり、工程表にマイルストーンを設置すれば、進捗やスケジュールの管理がしやすくなるのです。

マイルストーンの設置例としては、プロジェクトの各フェーズである開始、計画、実行、終了のほか、システム開発の場合には要件定義、設計、実装、テスト、納品などの節目に設置します。

マイルストーンは重要なイベントやアクションに設置するため、プロジェクトの方向性を保ちやすくなるのです。

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工程表にマイルストーンを設定する目的

工程表にマイルストーンを設定する目的は、下記の通りです。

  • 進捗の可視化とプロジェクトの達成状況を振り返りやすくするため
  • メンバーのモチベーション維持につながるため

プロジェクトの中間地点や節目を指すマイルストーンを設置することで得られる利点について、具体的に解説します。

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進捗の可視化とプロジェクトの達成状況を振り返りやすくするため

マイルストーンはプロジェクトの中間地点や節目に設置されるため、ゴールに向けて順調に進んでいるかどうかを確認できます。

中長期・大規模なプロジェクトや、多くの人数を必要とするプロジェクトでは、ゴールまでの道のりが長く、誰が何をどこまで作業しているのかといった進捗状況を把握するのが難しいケースも少なくありません。

工程表にマイルストーンを設置すれば、プロジェクトの全体像が把握しやすくなり、各作業ごとの達成状況を振り返ることができます。達成できていれば順調に進んでいると判断でき、できていなければ原因を分析してプロジェクトの軌道修正に役立てます。

メンバーのモチベーション維持につながるため

マイルストーンにはプロジェクトに携わるメンバーのモチベーション維持につながる側面があります。特に中長期的なプロジェクトを行う際は、ゴールまでの道のりが長く、メンバーのモチベーションが低下しかねません。

プロジェクトが長期でゴールが見えない状況だと変化を感じにくく、漠然と作業をしがちです。

マイルストーンを設置して一定の区切りを設けることで、メリハリのあるスケジュールを実現できます。目の前の中間地点まで全力を尽くそうとする意欲が湧いてきます。マイルストーンの設置は、メンバーのモチベーションが高いまま、プロジェクト達成に向かえます。

工程表にマイルストーンを設定する方法

工程表にマイルストーンを設定する方法は、下記の通りです。

  • プロジェクトの期日を決める
  • タスクを洗い出し決定する
  • 工程表を作成する
  • マイルストーンを設定する

それぞれのポイントを押さえながら、プロジェクトを円滑に進めるためのマイルストーンの書き方をメモしつつ読み進めてください。具体的な内容について、以下で解説します。

プロジェクトの期日を決める

まず、マイルストーンはプロジェクトの期日を明確にしてから設定しましょう。プロジェクトの全体像を考慮し、中間地点や節目となるポイントにマイルストーンを設定する必要があります。注意点として、プロジェクトの最終的な完了日と納品日などは別日にします。

余裕を持たせた期日にすれば不測の事態やアクシデントのときでも、対応がしやすくなるためです。また、期日を明確に決め、メンバーが共通の認識を持ち、プロジェクトを進めます。

タスクを洗い出し決定する

続いて、プロジェクトに必要な具体的なタスクを洗い出していきましょう。各タスクを具体的な行動や作業に落とし込み、作業にかかる時間やスケジュールを立てやすいです。

加えて、緊急度・重要度・期限・リソースの状況 などを考慮して優先順位を付けます。優先順位を付けておくとマイルストーンを設置する際にスムーズです。

なお、各タスクの決定後は適切な担当者を割り当てます。担当者はスキル・経験・時間的余裕などを考慮して決定します。

タスクの洗い出しをはじめ、メンバーの割り当ては関係者で情報を共有しながら進めましょう。

工程表を作成する

プロジェクトの期日やタスクが決まったら、ガントチャート工程表を作成します。ガントチャートはマイルストーンの設定がしやすく、プロジェクト全体のスケジュールを一目で把握できる表です。

さらに下記のメリットがあります。

  • タスクの開始日と終了日を明確にしやすい
  • タスク間の依存関係を明らかにできる
  • タスクの重複を避けやすい
  • 進捗状況を把握でき遅延を早く発見しやすい

ガントチャートは一目で進捗状況を確認できる点が優れています。マイルストーンを設け、よりタスクのスケジュールを把握しやすいのが特徴です。

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マイルストーンを設定する

ガントチャートを作成したら、プロジェクトの節目となるイベントやアクションなどにマイルストーンを設定しましょう。例えば、システム開発なら、要件定義や計画、実装、テスト、納品などのポイントに設定します。

マイルストーンを設置する場合、目印となる◆などのマークを設けます。もし特定のイベントがない場合は、一定の期間を中間地点として設定しましょう。迷った場合は、各作業の完了予定日や作業実施日をマイルストーンとして設定します。

工程表とマイルストーンでプロジェクト管理するならLychee Redmine

Lychee Redmine 引用:Lychee Redmine

工程表を作成しマイルストーンでプロジェクト管理をするなら、Lychee Redmineをおすすめします。

Lychee Redmineは、ガントチャート工程表を備えたプロジェクト管理ツールであり、マイルストーンの設定も可能です。直感的な操作でプロジェクトの計画から実行・モニタリングまでをサポートする機能が充実しており、これまでに7,000社に導入した実績もあります。

特にガントチャート機能は、リアルタイムでタスクの進捗状況や依存関係を容易に把握できるほか、マイルストーンはタスクと紐付けられるので、期日までのバッファを可視化できます。直感的な操作ができるため、導入コストも少ないのツールの浸透もしやすいです。

多機能でありながら、直感的な操作ができるプロジェクト管理ツールを求めるならLychee Redmineの活用を検討してみましょう。

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工程表にマイルストーンを設定する際の注意点

マイルストーンを設定する利点は多くありますが、設定方法によってはメンバーのモチベーション低下や品質低下につながる可能性があります。不適切な設置はプロジェクト全体に影響しかねないので、注意点を見ていきましょう。

細かく設定しすぎない

マイルストーンは、メリハリのあるスケジュールを設定するために重要な区切りです。しかし、細かく設定しすぎないように注意が必要です。

細かすぎるマイルストーンは、プロジェクトの進捗がかえってわかりづらくなったり、メンバーが常に締切に追われている状態になったりと、プロジェクト全体に影響を及ぼしかねません。

マイルストーンはプロジェクト達成に向けた小さな目標でもあるため、現実性を考慮して適切なポイントに設定しましょう。

実現困難な設定にしない

マイルストーンはできるだけ実現可能な位置に設定します。理想だけで設定してしまうと、メンバーの負担になるほか、品質の低下につながりかねません。

達成が難しいマイルストーンは、チームのモチベーションを低下させてしまう原因にもつながります。

管理者やプロジェクトマネージャーがメンバーの能力を把握し、ヒアリングを行うなどして、適切なマイルストーンを設置することが重要です。

まとめ|工程表にマイルストーンを設定するならツールで可視化しよう

マイルストーンは、プロジェクトの中間地点や節目を把握でき、ゴール達成に向けて効率的に業務を進められます。また、従業員のモチベーション維持や適切な進捗管理が可能となり、プロジェクトの達成をサポートします。

マイルストーンの設置には、プロジェクトの全体像を一目で把握でき、タスクの依存関係を明確にできるガントチャート工程表の作成が欠かせません。

Lychee Redmineは、多機能かつ直感的な操作を実現したガントチャートであり、マイルストーンとタスクを紐付けられます。

さまざまな規模のプロジェクトで活用できるため、マイルストーンを設置できる効率的な工程表の導入を検討している方は、Lychee Redmineを検討しましょう。

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