「ウォーターフォールとは何かを知りたい」
「ウォーターフォールの開発工程を理解したい」
このような悩みはありませんか?
システム開発の現場で使われる開発手法「ウォーターフォール」。
プログラミングに関連している方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかしウォーターフォールがどのような開発手法で、どのような工程なのかを知らない人も多いでしょう。
当記事では、ウォーターフォールの意味や詳細、工程の流れについて詳しく解説します。
ウォーターフォールの意味とは
ウォーターフォールとは、システム開発の現場において使われる開発手法です。
要件定義から企画、設計、実装、テスト、運用までを計画通りに進めていく点が特徴です
上流工程から下流工程まで滝のように流れることから、ウォーターフォールという名称となっています。
はじめの段階でシステムに必要な機能や仕様、作業メンバー、スケジュールなどを入念に決めていきます。
それぞれの工程を一つずつ終わらせていくため、計画通りに開発を進めることが可能です。
前工程を追えなければ次の工程にはいかないので、確実にすべての工程を終わらせられます。
確実性が高い開発手法なので、多くの企業が利用している定番の方法です。
ウォーターフォールの由来
1968年にソフトウェア開発を工業製品として作成するために誕生した開発手法です。
T.E.BellとT.A.Thayerの2人が1976年に発表した論文をもとに世間で広まるようになりました。
現在では多くのIT業界で使われており、国内外を問わず必要不可欠な開発手法です。
アジャイル開発との違い
ウォーターフォールと類似する開発手法として「アジャイル開発」があります。
アジャイル開発とは、2001年にソフトウェア開発を提唱していた17名の技術者・プログラマーが作った開発手法です。
ウォーターフォールにはプロジェクト途中に仕様変更があった場合、工数が多くなるという特徴がありましたが、
アジャイル開発は、機能単位で開発を繰り返すことで柔軟な対応ができる手法であることが特徴です。
2つの開発手法の主な違いは、プロジェクトの仕様や規模にあります。
ウォーターフォールは、はじめにプロジェクトの仕様を固めるため、計画通りに終わらすことができます。
一方アジャイル開発は、はじめに仕様を固めず、機能ごとに開発を繰り返すので柔軟な対応が可能です。
計画通りにプロジェクトを進めたいときは、ウォーターフォールがおすすめです。
そして短期間で柔軟に対応したいときは、アジャイル開発を利用しましょう。
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ウォーターフォールの意味をみていこう〜開発工程〜
意味を理解したところで続いては開発工程をみていきましょう。
基本的な開発工程は、以下のような流れで進んでいきます。
- 要件定義
- 企画
- 設計
- 実装
- テスト
- 運用・保守
それぞれの詳細について説明するので、ぜひ参考にご覧ください。
①要件定義
はじめにシステムを開発するための機能や作業メンバー、見積もり、スケジュールを決定します。
要件定義の時点で顧客ユーザーからの要望を聞き、実装したい機能などを確定します。
要件定義を細かく決めておかなければ、プロジェクト途中に手戻りが必要になる可能性が高いからです。
システムの開発に何が必要なのかを要件定義でしっかり固めておくことが重要です。
②企画
次にシステムの最終的な完成図を企画します。
完成図を企画することで相互理解を深め、プロジェクトのブレをなくしましょう。
企画のクオリティによって進行のスムーズさが変わるので、具体的な完成図の作成が重要です。
③設計
続いて企画した完成図をもとに、設計をおこないます。
必要となる作業工程をリストアップし、設計のためにプログラミングをおこなっていきます。
設計は主に「外部設計」と「内部設計」の2種類があり、違いは以下の通りです。
外部設計 | 製品の見た目を設計 |
内部設計 | システム内部の機能や動作を設計 |
作成する製品によって設計内容は異なるため、設計書をもとにはじめましょう。
④実装
設計を終えたら、製品の実装をおこないます。
設計書の内容に基づき、プログラミングを実行していきます。
各作業メンバーの進捗状況を管理し、遅延やトラブルが発生していないかをチェックしましょう。
管理体制の確保が難しいときは、手軽に利用できるプロジェクト管理ツールの導入をおすすめします。
⑤テスト
実装を終えたら、テストとしてプログラムの動作やバグをチェックします。
単体や複数のプログラムが正常に機能するか、単体テストと結合テストをおこないます。
また、完成したシステム動作を確認するためのシステムテストも重要です。
徐々に対象となる規模を広げていき、問題がないかチェックを進めることが大切です。
テストを完了しなければ製品のリリースはできないため、チェック漏れがないように注意しましょう。
⑥運用・保守
テストを終えたら、リリースをして実際に運用と保守をおこないます。
はじめの要件定義や設計ができていなければ、テストの段階で不具合が起きやすくなります。
そのため上流工程の段階で品質を高める意識が大切です。
テストをおこない問題がなくてもリリースした製品に問題が発生した場合は、新しくウォーターフォール開発をするか新しい開発手法を実施しましょう。
ウォーターフォールのメリット
ウォーターフォールの開発手法には、以下のようなメリットがあります。
- 進捗状況を把握できる
- 一定以上の品質を担保にできる
- 幅広い開発会社で利用できる
それでは順番に説明します。
進捗状況を把握できる
ウォーターフォールは開発の道のりが決定されているため、進捗状況を常に把握できます。
そのため各作業がスケジュール通りに進んでいるのかをチェックし、遅延があれば早急な対処が可能です。
万が一遅延してもスケジュール調整がしやすいので、作業メンバー全体でサポートできます。
また、要件定義の段階から必要な作業量が明確なので、必要な人員と無駄なくコストを確保することも可能です。
常に進捗状況を把握しながら作業を進められる点はおおきなメリットといえます。
一定以上の品質を担保できる
ウォーターフォールは計画通りに進んでいくので、一定水準以上の品質を担保できます。
はじめに決められた計画から一つずつ進めていくため、求められた品質に問題は発生しません。
定められたゴールに向かって全体がブレることなく進行できるので、プロジェクト途中に迷う心配もありません。
顧客ユーザーからも高い品質が保証されていれば安心してもらえるため、お互いに納得したうえで開発を進められます。
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幅広い開発会社で利用できる
ウォーターフォールはシステム開発における王道の開発手法なので、どのような開発会社でも対応できます。
また、経験が浅いエンジニアを参加させることもできるので、現場教育の観点からも適しています。
最近ではアジャイル開発の開発手法が活用されていますが、品質を維持できる点においてはウォーターフォールが強い傾向です。
ウォーターフォール開発ならLychee Redmineが最適
ウォーターフォール開発を進める場合、進捗状況をチェックしながら各工程に問題がないかを把握しなければいけません。
しかし独自の方法で管理するには工数がかかってしまうため、結果的に時間を取られてしまう恐れがあります。
そこでおすすめのツールが「Lychee Redmine」です。
Lychee Redmineは、プロジェクトに必要な管理機能が豊富に搭載されたプロジェクト管理ツールです。
ガントチャートやカンバン、ダッシュボードなどの機能があり、各プロジェクトの進捗状況を一目で把握できます。
また、作業メンバーの負荷状況も可視化できるので、負担の大きいメンバーを柔軟にサポート可能です。
ウォーターフォールだけでなく、アジャイル開発にも対応できるサービスも豊富にあります。
フリープランは基本機能(ワークフロー・通知設定・ファイル共有・Wiki)とカンバン機能の限定された機能しか利用できませんが、有料プランはガントチャートをはじめすべての機能が利用できます。
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プラン | 月額料金 | 利用機能 |
フリー | 無料 |
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ビジネス[無料トライアルはこちらをお試しできます] | 2,100円 |
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ウォーターフォールの意味を理解して作業効率を向上させましょう
今回は、ウォーターフォールの意味や詳細、工程の流れについて詳しく解説しました。
ウォーターフォールは、上流工程から下流工程まで計画通りに進める開発手法です。
はじめの段階でゴールまでの流れを決定するため、ブレなく開発を進められます。
最近では柔軟な対応ができるアジャイル開発も主流なので、プロジェクトに合わせて使い分けましょう。
当記事で紹介したLychee Redmineなら、プロジェクトの管理に必要な機能が豊富に備わっています。
もし企業として導入を検討しているときは、豊富な機能を備えたLychee Redmineをはじめてみてはいかがでしょうか。